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基軸通貨はドルorユーロ?

基軸通貨はドルorユーロ?

読者のアステアさんから、ドルは基軸通貨の地位を失いますか、ユーロが代わって機軸通貨になりますかという質問を受けました。ちょうど、ウォールストリートジャーナルにおいて10年目のユーロに関する記事が出ていましたので、今日はそれを取り上げます。一般の機関投資家などがユーロをどう見ているかの参考になると思います。

ユーロは来年で導入後10年が経ちます。アメリカは金融危機にあり、今後はドルが弱まりユーロが基軸通貨になるなどというエコノミストがいらっしゃるそうですが、本当でしょうか。ユーロって域内貿易がスムーズになりますし、通貨自体の暴落の可能性が低いというメリットもありますが、そもそも金融政策(つまり金利引き上げとか引き下げ)を各国が放棄しているため、ユーロ圏内の各国で利害対立が起こる可能性が大きい通貨です。

ウォールストリートジャーナルの記事では、ユーロの次の10年は困難の多い年となりそうだで始まっています。現在、ユーロはドイツとフランスを中心に15ヶ国から成り立っていますが、アメリカと同様に大きく経済が減速しています。アメリカやイギリスなどは大幅な金利引き下げをして経済活性化を図っていますが、ECB(欧州中央銀行)の金利引き下げはアメリカやイギリスほどではありません。

これは、15ヶ国という国の経済状況が違うため、ECBは全ての国の利害関係を調整しながらの金利調整を余儀なくされるためであり、景気刺激策のスピード感に欠けてしまう事に繋がっています。即効性のある景気刺激策が欲しい時にこれでは景気低迷の長期化につながりかねず、投資家はそもそも1つの金利で15ヶ国の経済状況をコントロールできるのかと言うユーロの構造的な弱点に疑いを持っています。

ウォールストリートジャーナルでは、イタリアとギリシャの10年国債の利率がドイツの10年国債の利率よりも1.36%も広がっている事を指摘しています。今回の金融危機により過去10年で最大の利幅となっており、通常の4倍もの差となっているそうです。これが何を意味するかと言うと簡単でドイツよりイタリアやギリシャの方に対して投資家は大きな不安感を持っているという事です。

イタリアとギリシャは債務の多い国ですが、ユーロに入った事により金利の調節も通貨のコントロールも出来ない訳で大きな金融政策手段を失っています。経済が悪いにも関わらず金利は思うように下げられないし、通貨も弱まらない訳で経済は更に悪化しかねません。最悪、債務不履行(デフォルト)に繋がる恐れもあります。デフォルトが怖いのでユーロは各国の財政赤字はGDPの3%以内と規制をかけていますが、各国共に金融危機により財政悪化がひどくなっていてドイツですら3%を突破しそうな情勢です。

これはユーロという通貨の不安を更に増幅させており、本当にユーロは維持できるのかという議論もなくはありません(あまり多くはないです)。現時点で、ユーロ圏の瓦解の可能性は少ないとウォールストリートジャーナルでも書かれていますが、そういう心配があるのは否定できないでしょう。

万が一、イタリアやギリシャがデフォルトを起こそうものなら、それこそユーロ存続の危機です。ドイツやフランスはイタリアを救済しなくてはいけない可能性も出てきます。ドイツから見ればいい迷惑で、日本がお隣の韓国がデフォルトを起こした場合に税金を投入して救うって話と同じです。ドイツだって既に不況の真っ只中であり、まずは自国を建て直したい所です。

最悪のシナリオを書いてはあると思いますが、それにしたって容易に想像できるシナリオです(というかユーロ導入前から言われていた話です)。それが今回の金融危機により現実化しかねないという状況です。ユーロが本当に基軸通貨になってドルなんていらないなんて言えるとは思えませんよね。ユーロはこういった危機時には通常より不安感が大きくなる通貨と言ってもいいんじゃないでしょうか。現在、ユーロにはスロバキアも加盟しようとしています。

今回の記事は、アメリカの新聞社であるウォールストリートジャーナルの記事を元にランケンがまとめたものです。ヨーロッパの新聞ではまた別の書き方されてるかもしれませんね。ドルだって、双子の赤字、金融危機に対応した巨額の出費などなど不安要因はいくらでもあります。

ドルの維持は可能なのかって議論はまた別にあります(しかも大いにある)。でも対抗馬もいないように思います。私もドル弱体の可能性は否定しませんが、ユーロが基軸通貨になるのは議論に飛躍があると感じます。ユーロは余りにも歴史が浅すぎますし、上記の構造的な不安要因を解消する事は出来ないんじゃないかなと。ドルとユーロが並存と言うのがもっとも現実的な所じゃないでしょうかね。

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コメント
この記事へのコメント
ユーロの心配するより南アフリカの心配でもしたらいかがですか?
新聞に書いてある記事を丸写しですか?
2008/12/16 (火) 22:22:19 | URL | #6MmXVJHc[ 編集]
ユーロやポンドと南アフリカって連動するって言いますが、ユーロやポンドはやや堅調なのに対し今日はランド下がってます。
8.9や9円辺りだったのに8.6辺りまで・・・
これはアフリカが休場だから?
関係ないですよね。

2008/12/16 (火) 22:38:45 | URL | ゆみゆみ #-[ 編集]
ユーロの構造的弱点
通貨統合は,ドル化と同様,金融政策が実情と乖離してしまうことは避けられないと思います。

産油国のように価値ある資源があれば,ドル化した国がドルを買うように,ユーロも買えるのでしょうが,何も売るものが無いギリシャは悲惨ですね。

ドイツはどうしてもこうした国を支える必要があると思います。ユーロを提唱して推進してきた以上は,その覚悟があるのでしょう。長期間ユーロ圏内の国家を支援し続けてもドル一極体制よりはマシだという相対的な選択なのだと考えています。

 しかし,EUにとっても,アメリカほど意識していなかった中国の影響力のほうが恐ろしくなってきたのではないでしょうか?

応援ポチ!
2008/12/16 (火) 22:51:09 | URL | nekki5149 #-[ 編集]
米国ドルの80円台が定着すれば、ランドはどうなるか。

某大手銀行アナリストは、2011年は1ドル50円台に向かう、としています。
2008/12/16 (火) 22:58:47 | URL | pimu #-[ 編集]
50円になったらトヨタは破綻ですよ。
あり得ないと思います。

そうなる前にさすがに円売り介入しませんか?
2008/12/16 (火) 23:32:49 | URL | ゆみゆみ #-[ 編集]
ユーロと円
お名前をかかれなかった方へ

この記事に反応されるというのは、どちらかのエコノミストか何かの方でしょうかね?
ユーロの心配は全然していませんよ。
基軸通貨かどうかって議論をテーマに書いてまして、ユーロに構造的な問題はあるでしょうという話をしているだけなつもりです。

南アフリカも今のところそんなに心配していません(新興国なのでゼロじゃないですけどね)。
本当に心配になったら売りに入ります。
また、記事に関して丸写しもしていません。
記事に書いてあるように内容は使っていますが、租借した上で他も見て自分の意見も入れてから書いています。
なんの資料もなしに経済を書くことが出来る人なんていませんよね。



ゆみゆみさん

こんばんは。
ランド、若干下げてますね。
レンジ内だとは思いますがまだ油断できませんかねー。

ランドはユーロ圏に近いのでその影響はありますね。



Nekkiさん

こんばんは。
通貨統合は金融危機時には諸刃の刃かもしれませんね。
元からいわれていた話ですけど。

中国は怖いですかねー。
まーでも元は強くなるべきなんじゃないかとも思います。
いつも応援どうもありがとうございます!




Pimuさん

こんばんは。
ドル円とランドはちょっと別じゃないかと思っているんですがねー。
50円ですかー。日本の失業率もただ事じゃなくなりますね。
黒字を維持できる製造業はなくなるのではないかと思うんですが。
日本はそこまで強くなる事を許容できるのかなー?
2008/12/16 (火) 23:46:28 | URL | ランケン #-[ 編集]
基軸通貨はドル
ランケンさん、こんばんは。

支えるのは日本なのでしょうか。
この間櫻井よしこさんの講演の中で、中国の台頭による元が基軸通貨になる懸念があり、日本がドルを支えなければならないと。

FOMCの発表は未だですね。
"Most economists are anticipating a half-point rate cut in the federal funds rate target from 1 percent to 0.5 percent. The decision is due at 2:15 p.m. EDT." だそうで、円高進んでいますね。
88円割ると口先でなく本腰を入れて介入して欲しいです。
2008/12/16 (火) 23:49:47 | URL | knacky #HfMzn2gY[ 編集]
円高
ゆみゆみさん

そうなんですよねー。
50円って日本は耐えられるかなーって私も思います。
雑誌なんかに書かれてるのも知ってます。
今でさえ円高で株価が下がっているのに、50円なんてなったらもう日経平均5000円下回っちゃうんじゃないかな(かなり適当ですが、下がる事に疑いの余地はないでしょう)

輸出産業で成り立つのはどこの会社かなーとか考えると、私にはあんまり現実的に聞こえないです。



Knackyさん

こんばんは。
日本が買い支えるか中国が買い支えるかって議論はどうでしょうかね。
元高って中国が認めますかねー?
それも疑問だったりしますが。

でも私もドル以外に基軸通貨の可能性はって聞かれたら一番近いのは元かもしれないって思いますね。

2008/12/17 (水) 00:23:08 | URL | ランケン #-[ 編集]
オバマショック
一月二十日に
2ドル札を新1ドルにするという噂が消えるどころか大きくなってる…
そうなれば1ドル50円もあるでしょうけれど
なんの法則か忘れましたが最悪50円よくて100円と言われれば75あたりです(笑)
原油も200ドル越えるぞ
いや100ドルだよ
結局150ドルです(笑)
一方的にはなかなかバランスが崩れるので
1ドル50円まではすぐにはならないでしょうね
2008/12/17 (水) 06:42:27 | URL | 若葉マーク #-[ 編集]
投機筋がみんな逃げて原油が下がってるのに今更原油が200ドルなんかになりますか?

これで金曜日に日本も「0」にするかな?
白川はしないだろうかなー

介入もしなきゃ下落まっしぐらかもしれませんね。

2008/12/17 (水) 07:34:56 | URL | ゆみゆみ #-[ 編集]
過去の話です
予想と実態と修正で
そんな極端にはならないといいたかっただけです…
2008/12/17 (水) 09:09:00 | URL | 若葉マーク #-[ 編集]
円高とリストラと金利
若葉マークさん

こんばんは。
結構面白いですね、その説。
そうそうそうって思いました。

1ドル50円になった時に日本はどうなるかって考えると凄く怖いですね。
私は今ですらリストラが吹き荒れる業界に身を置いてます。
しかも、自社と客先の両方というリストラ二股状態(爆)。

きっと、50円になったら私も失業者だな(笑えないかも…)。



ゆみゆみさん

こんばんは。
200ドルはもう当面はならないですよ。
おっしゃるとおり投機筋はだいぶ痛い目にあってるはずです。

介入はちょっと怪しいですね。
2008/12/17 (水) 23:31:05 | URL | ランケン #-[ 編集]
ドルの弱体化は避けられないのではないのでしょうか、でも基軸通貨が数年で変わったりすることはないでしょう。まず、アメリカが基軸通貨の地位を何としても手放さないしアメリカ国債も買われています。ユーロもイタリアが抜けたいと言い出してるとの話も聞くし、東欧諸国が債務不履行となると一番被害が大きいのは将来ユーロに統合すると思って投資しているユーロ圏の金融機関でユーロもまだまだ爆弾を抱えていると思います、アメリカはまだリセッションになっただけで一国では世界最大の経済・軍事力を持っており、日本が失われた10年でも先進国でいられたように、アメリカもたいして変わらない思います。何十年もかけて北米・ユーロ・アジア・3つの基軸通貨になって行くのかもしれないと思っています。
2008/12/17 (水) 23:56:55 | URL | ジンジン #-[ 編集]
機軸通貨
ジンジンさん

こんばんは。
おっしゃるとおりですねー。
かなりうなずいちゃいます。

ドルは弱くならざるを得ないかもしれませんね。
でも、時々聞く強烈なドル暴落は私はあんまり賛成しません(ジンジンさんと同じです)。
数十年かけてユーロとドルが基軸通貨になるかもしれない位かな。(ややジンジンさんよりトーン弱しですね、ここ)

アジアはどうするかは私は分かりません。
アジアはどうもやる気がある国を感じないんですよねー。
日本が基軸通貨って話も昔はポッと出ましたが、それ以降あんまりだし。
製造業が強い国って、通貨が強くなるのを嫌いますよね。
アジアってみんな製造業なので基軸通貨をやる気がないんだろうって思っています。
2008/12/18 (木) 00:25:25 | URL | ランケン #-[ 編集]
ランド
昨夜の急激なドル安の割には、ランド頑張ってます!レンジ内にいますね。

基軸通貨の話、素人にはとてもわかりやすいと思いました。ユーロは現実的ではないですよね。
かといって元はどうでしょうか?中国はニセモノ文化の国ですよ。偽札がかなり流通していると聞きますが。私は有り得ないと思いますけど。

それにしても1番のコメントの人、いきなり文句をつけてきて名も名乗らずに無礼ですよね。私だったら削除して、IP禁止ですね。ランケンさんは心が広い!
2008/12/18 (木) 10:34:07 | URL | maddad #-[ 編集]
当分はドルでしょう
原油の取引がドルで行われる限り、基軸通貨はドルのままだと私は思います。
機軸が英ポンド→金→ドルと変わってきていますから、石油が枯渇した後はドルからユーロになってもおかしくないでしょうが、機軸通貨という概念がなくなって、ドル、ユーロ、円、ポンドあたりで貿易相手国次第で決算通貨が変わるということになるのではないでしょうかねぇ。管理通貨制度をやめない限り「元」の基軸通貨はないかと思います。

1ドル50円になったら、大企業はこぞってアメリカに工場を作ってしのぐではないでしょうか?今でもトヨタとかもアメリカで結構生産してますし。
2008/12/18 (木) 22:58:14 | URL | ランド好き #-[ 編集]
ドルとランド
Maddadさん

こんばんは。
今はランド結構上がってます。
ドルランド上はいい感じ(って言うと落ちるんですが(笑))。

ユーロは直近では基軸通貨になるにはムリがあるとは思います。
特に今回の金融危機でユーロの難しさを市場は感じているようですし。
安心してお金を預けれる対象ではないかもしれませんね。
もっともドルも怖いのですが、金融危機でドル高になった点でドルの強さが逆に感じられてしまいました。

元もねー。まー、国としての信用度がイマイチ低いという気はするかなー。
中国政府が何するか分からないですからねー。
アメリカも無茶しますが、中国は程度が分からんというか読めない程度がアメリカより大きい気がします。

1番目のコメントの方ねー。
私もちょっと失礼だなーとは思いましたが、なんとなくランケンへのジェラシーみたいなものを感じるコメントでしたので置いてあります。
ユーロが基軸通貨になるって言っちゃったエコノミストとか、無茶な取引してランドで大損しちゃってランケンのせいにしてる人とか。
だって、記事に対するまともな指摘じゃないですもの。
まー読まれている方も多いですし、インターネットに身を出しちゃってるんでしょうがないですよ。
インターネットの嫌な所ではありますね。
ランケン読んでてハッピーな人ばかりとも限りませんし。



ランド好きさん

はじめましてですよね。
こんばんは。
やっぱり当分はドルが現実的ですよね。

おっしゃるとおり、元はバスケット制をやめないと難しいでしょう。
確かに、ユーロが機軸通貨になるより基軸通貨って概念がなくなる可能性の方が高いかもしれませんね。

1ドル50円かー。
その時にユーロっていくらなんでしょうね。
ユーロ円も80円割れ?
うーん、アメリカに工場を作るとかってレベルではなくて本社移転じゃないですかねー。
空洞化とかってレベルじゃーない気がします。
日本に本社だけ残して金融立国化するか?製造業が?

それともドルだけ大幅弱体?
それって世界は買い支えないんですかねー?
どーもやっぱり現実的に聞こえないんですが…。
今って90円ですよーって思いますね。
2008/12/19 (金) 00:04:05 | URL | ランケン #-[ 編集]
ユーロは150円らしい
こんばんは、ご挨拶が遅れて申し訳ございません。いつもページを拝見させていただいております。

1ドル50円という意見のエコノミストは、確かユーロは150円と言ってました、ドルだけ弱体化という意見のようです。

私は50円は極端かと思いますが、貿易収支と財政収支の赤字が続いて巨額になり、対外債権の格下げのような事態が発生するとありえるのではとも思います。まぁ、ドル安なので輸出で儲けて貿易収支は改善して、格下げなんてことはないでしょうし、FFレートが上がればまたドルも上がるでしょうし。

半分冗談かも知れませんが、基軸通貨が二酸化炭素(CO2)排出権になるという意見の記事(日経BPのwebだったかな?)がありましたよ。
2008/12/20 (土) 00:42:06 | URL | ランド好き #-[ 編集]
ユーロドル3.0ですか?
ランド好きさん

こんにちは。
ご丁寧にありがとうございます。

1ドル50円で、1ユーロ150円ですかー。
という事は、ユーロドルは3.00ですね。(ユーロドル=ユーロ円÷ドル円)
1ユーロ3ドルだ。
いっくらなんでも、それは無くないですかー?

確かに日本円も360円から120円まで3倍になったのは事実で、否定は出来ないかもしれませんが、日本円だって何十年かかってるんです。
しかも、日本は高度経済成長という新興国みたいな状態でですからねー。
成熟国のユーロが今からドルの3倍になるって常識的にはあり得ないと思うなー。
そこまで行ったら確かにドルは基軸通貨じゃなくなってますね、きっと。
借金も3倍ですからねー。

どこのエコノミストだろうか…。
素人がちょっと考えてもおかしくないかいって思うんですがねー。
エコノミストと名乗るならその根拠を示して欲しいなー。
そこまで極端になる理由がないと笑われますよね。

CO2が基軸通貨って噂はなんか私も聞いた事あります。
発想としては面白いですよね。
2008/12/20 (土) 17:04:41 | URL | ランケン #-[ 編集]
FX会社のセミナーの話
ランド好きです。

ドル円50円説は、某メガバンクのチーフストラテジストのFX会社でのセミナーでの発言だと記憶しております。エコノミストよりはアナリストになるのですかね。
覚えている限りでは、60年や10年といった景気サイクル論を、第2次世界対戦からのアメリカの隆盛とクリントン政権発足後の状態に当てはめて今後のアメリカの凋落を予測されていて、2015年辺りで日本はうまくアメリカ離れができていればドル円50円、できなければアメリカとともに売られる通貨になるとおっしゃっていました。

私なりには次のような氏への反論や同意はあります。
・同意
1)購買力平価からするとドル円は現在でも70円程度言う分析結果がある
2)貿易赤字、財政赤字、FRBのバランスシート膨張と劣化という悪材料があり、今後も悪化するリスクが高い
3)ユーロ圏は中東欧諸国や旧ソ連地域といった成長余力がある国が加入し、経済規模が拡大する可能性が高い
4)アフリカやロシアといった資源国との結びつきが米国よりは強く資源調達に有利
5)日本の製造業もユーロ圏と周辺での製造販売を、アメリカ一辺倒から欧州重視へと動いている
6)今回の危機で一時的に逸脱するが、ユーロには厳格な貿易赤字と財政赤字の制約があるのでこれらが膨大に膨らむリスクは低い(逆にこの制約が足かせにもなりますが)
7)各国の外貨準備をドルからユーロへ一部移す動きがある
8)ドル円も250円から80円と10年で3倍になった実績がある

・反論
1)アメリカの技術革新、マンパワー、知的生産性はやはり高いので金融業中心から製造業中心への転換も早いと思われる
2)ドル安により世界の生産地に成っていき、その結果ドル高バイアスがかかる
3)移民の受け入れで人口が毎年増加していて、市場が膨らんでいる
4)資源の決算や新興国でのドルの小額紙幣の流通などでドル買いのバイアスがある

まぁ、結局為替は市場の気分しだいかと思いますので、今後どういった悪材料に焦点を当てて為替が動いていくかですよね。

長々と申し訳ございません。
2008/12/21 (日) 01:05:29 | URL | ワンド好き #-[ 編集]
長文歓迎です!
ランド好きさん

こんばんは。
長文は大歓迎ですよ。
これだけ多くの読者の方がこんなにしっかりしたコメント残してくれるブログってなかなかないんじゃないかなーって思います。
普通は、2、3行のコメントぐらいじゃないかなーなんて。
良い読者に恵まれてますねランケンは。

さて、ドル円50円の話ですが、2015年でアメリカ離れできていればって条件付きなんですね。
まーそらーそーか。
という事は50円になる可能性はアメリカ離れできる可能性と等しいという論点ですかね。

2015年に車の販売台数や電化製品など工業品の世界市場におけるアメリカの市場サイズがどうなっているかって事なのかな。
うーん、2015年ぐらいじゃまだアメリカの市場はそんなに小さくなるとは思えないかなーやっぱり。
そうするとアメリカ離れが多少進んでいるにしても、それほど今と変わらんのじゃないかと思いますね。
2015年に世界のGDPにしめるアメリカの割合は確かに中国に押されるのですが、ヨーロッパの後塵は拝さないはずです。
といった時に日本がアメリカから離れるかというとそうでもないでしょう。

以下、勝手な感想を書きますね。
異論反論あるでしょうが、私的な考えですので怒らんでくださいね。(ランド好きさん以外の方へ)

同意部分
1.購買力平価の話はありますね。70円までいってましたっけか?
2.双子の赤字によるドル弱体説は数十年出ていますが、今までのところはそうなっていません。今回の金融危機でクローズアップされる可能性はありです。
3.ユーロ圏の伸びに関しては成長余力がある国が参加するのは、アメリカの移民受け入れによる人口増加と同じような効果をもたらす可能性はあります。そうだとしてもアメリカと同様かちょっと良い程度が関の山じゃないかと。
4.資源国との結びつきに関してですが、どうなんでしょうね。商品市場が今までのような高止まりするのであればなんらかの効果があるかもしれませんが…。
5.日本の製造業の中心は今は中国やアジアと認識しています。あまり、ドルの為替相場と関係ないのではないかと。
6.ユーロの貿易赤字と財政赤字の制約はありですね。あれはいいと思います。がんばって堅持して欲しいです。
7.その通り!
8.前も書きましたがそこまでの力はないと思っています。

反論部分
1.ランド好きさんに同意しますが、製造業中心にはならないと思います。もはや製造業が出来る国ではないかと。
2.製造業はできないと上で書きましたがソフト(MS,Google、映画産業など)はどうなんでしょうね。個人的にはハードとは違って価格面での競争力というのは違う気がしますが、ドル安になる事で利益は増えますね。
3.ランド好きさんに同意します。アメリカの凄い所だと思います。
4.うーん、これのドルへの影響はちょっと私は分かりません。


2008/12/21 (日) 18:42:47 | URL | ランケン #-[ 編集]
面白いお話ですよねぇ
素人の戯言にお付き合い頂きありがとうございます。

私個人としては、ドル円は円高でも精々70円程度(根拠なし!)かと思っており、1ドル=50円とまでは行かないと思っていますが、それなりに知識と経験をお持ちの方の公の発言ですので、頭の隅にはおいておくつもりです。
まぁ、議論の命題としては非常に興味深いです。

購買力平価のお話ですが、どこかで見たと思って確認したところ、”週刊ダイヤモンド”の2008/4/19号にありまして、記事中での購買力平価は100円前後とありました、すみませんです。
それで、”70円”という値ですが、これも上記の文献内にあり、実質実効為替レートを前回の円高の1995年と同じ水準に調整した場合に1ドル=70円になるというものでした。
混同してあやふやなことを言ってましたねぇ、私。

為替に関係ありそうな要素をできるだけ多くあげて見ましたが、結局色々な要素の程度の問題で、どの要素がどの程度その時の為替の旬の話題に取り上げられるかで大きく変わってくるのだろうと思っています。

それにしてもこれだけ円高なのだから、小麦とかバターとかiPodとかもっと安くならんのかいなぁ。
2008/12/22 (月) 23:26:22 | URL | ランド好き #-[ 編集]
情報の信憑性
ランド好きさん

こんばんは。
私も素人ですので、同じ穴の狢って奴です。
でも、下手なエコノミストが勝手な持論を振り回すのを聞いているよりはランケンで議論して考えた方がよっぽどマシじゃないかと思いますね。
もちろん、それなりの知識と経験をお持ちの方の発言なのは承知していますし、エコノミストの方の勇気には頭が下がります(わたしは、こんなブログでも将来を言うのは怖いですよ)。

先日、週刊エコノミストには1ドル50円ってタイトルの記事はありましたね。
でも、中身にはそうは書いてなかったので、週刊誌側が派手なタイトルを付けたかっただけと思っています。
こういうのは、信じませんね。本当にそのエコノミストの方が言ったかどうかすら怪しいです。
でも、真に受けちゃう人も多いだろうなとは思いますよ。

相場のネタはえてして派手な数字を持ってきたがりますよね。
その方が雑誌売れますし。
怖いのはこういうのが、流れを決める要素になりかねない点ですかねー。
でも振り回されたくはないですね、こういう派手な情報に。
なるべく、信憑性のある情報で考えたいと思っています。
2008/12/23 (火) 23:10:18 | URL | ランケン #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2013/07/20 (土) 06:36:03 | | #[ 編集]
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