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ソロスとグリーンスパン

ソロスとグリーンスパン

ジョージソロスがMIT(マサチューセッツ工科大学)で現在の金融危機について語っています。また、グリーンスパンが著書「波乱の時代」の特別編を出版していて、やはり現在の金融危機について記していて興味深かったのでその辺りをまとめたいと思います。

ソロスもグリーンスパンも共通して述べていることとして、将来は予測できないものだと言うのがあります。ソロスは将来を予見できると言う考え方はナンセンスであり、グリーンスパンも我々は将来を予測できるほど賢くないと述べています。また、両者ともバブルを起こさせないように規制をかければバブルは起こらなくなるとの点に関しては完全に懐疑的です。

ただし、規制に関しては強化すべきであるという点でも一致しています。若干違うのはソロスの方が規制強化により積極的であり、グリーンスパンはやや消極的な点です。ただ、グリーンスパンも今回の金融危機で規制緩和が行き過ぎた点を認めて、それを誤った認識だったとはしていますので、両者の方向性が違う訳ではないように見えます。

ソロスもグリーンスパンも規制に関して強化すべきとは言いつつも、バブルは抑制できないとしている点で一致しているのですが、その理由もほぼ同様です。結局、市場は人間であり規制当局も含めて自分自身を抑制する事は困難だと言う点に尽きるようです。我々もそうですね、自分自身を完全に抑制出来る人なんていないって事でしょう。

グリーンスパンの本の中で、規制当局は結局民間のリスク管理の真似をしているに過ぎなく、それらを予め規制など出来ないって書かれています。確かにエンロン事件もそうだったなーなんて思っていましたが、規制当局はイノベーションを起こす場ではありません。イノベーションは市場からしか出てこなく、そのイノベーションのリスクを規制当局が市場よりも理解する事は出来ないという事です。

もうちょっと具体的に書くと、今回のサブプライム証券化商品もイノベーション(革新)です。市場はこれを発見して商品として開発する事で世の中にイノベーションを起こしました。当然リスクもあります。しかし、このリスクは最先端を行っている市場の当事者が最も理解出来ている物で発見も開発もしていない規制当局にはリスクなんてどの程度あるか分からない訳です。従って、規制当局は市場当事者からリスクについて聞いてそれに従った規制をかける訳ですが、もはやたいした規制などにはならず、結局バブル抑制など不可能と言うのがグリーンスパンの主張です。

ソロスは市場は完全であるという考えは間違っており、市場に対する規制は更に不完全であると明確に述べています。規制は結局の所規制される必要以上の事はされないとしており、この点はグリーンスパンと同様の指摘と言えるでしょう。ただし、ソロスは今の規制はかなり足りていないとも思っているそうで、程度としてはグリーンスパンと差を感じます。

ソロスは今後のアメリカは世界の中で縮小するだろうと予言していますが、アメリカの相手は更に縮小するだろうと述べており世界はよりよく動くシステムになると述べています。アメリカ一極集中の時代は終わり、世界のあちらこちらがパワーを分散する時代になるという事でしょうかね。アメリカの相手とは誰を指すのか具体的に書かれていませんが気になるところです。その時、ドルはどうなるか円はどうなるかユーロはどうなるか、次に強くなる通貨はどこかまで考えちゃいました。

このソロスとグリーンスパンの2人とも将来は予見出来ないとしながらも、意外と「かつて予見したように」って言葉が出てきます。彼らは、現状の問題や起こっている事象が持続可能かどうかはやはり我々素人よりは圧倒的に見えているはずです。将来が分からないと言っているのは、持続できないものがいつ壊れるか(いつバブルが破裂するかなど)、その程度や規模はどの程度でどう影響するかと言った事なんでしょう。

グリーンスパンなどは住宅価格の高騰はムリがあると5年以上前から発言している訳で、ここまで大きなバブルになるとは予測出来なかったのでしょうね。また、ソロスも予見できないとしながらもうまくやっているのはソロスが言うとおり、予見出来ないことを認めた上で自らの間違いから学んで対処しているんだろうなと思ったりしました。

ソロスのMIT講演へのリンクはこちらです。グリーンスパンの波乱の時代 特別版―サブプライム問題を語るも是非どうぞ。本としては50ページぐらいで薄いですけどかなり深いですよ。でも、500円!

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コメント
この記事へのコメント
有益なご紹介ありがとうございました
特別版が出版されたのは知っておりましたが,正体を確かめていませんでした。
ランケンさんはさすがにチェックをしていますね。

また,ソロスの公演がネットで配信されているとは知りませんでした。
これは本当に貴重ですね。

彼らは二人ともバブルだと気づくや否や,次のアクションを計画し,実行のタイミングをずっと見計らっていたのだと思います。
二人とも暴落で相当な財産を築いており,そういった意味でも尊敬されているのでしょう。日本だったらなぶり殺しにされかねないと思いますが・・・。

応援ポチ!
2008/11/03 (月) 21:41:38 | URL | nekki5149 #-[ 編集]
遅ればせながら
ヒロセの件
結局ランドは証拠金そのままです
他のエマージング通貨は六倍?ほどです
まあ格の違いがでたのでしょうか(笑)


GMの支援断ったみたいですね
よかったのか悪かったのか…
どちらにしてもアメリカ国債の暴落をみなさん予見しています!なんて(笑)


2008/11/03 (月) 21:44:42 | URL | 若葉マーク #-[ 編集]
ソロス氏のいう「アメリカの相手」ってのは・・・
やっぱこの「相手」って日本
なんですかねー?
そーいや、「ソロスは警告する」では、ポストアメリカは、中国、インド、産油諸国という指摘をしていましたね・・・。
人口の多さと外貨準備高では
中国なんでしょうかねー。
(個人的には疑問ですが、
上海バブルを見越して、すでに仕込みを考えていたり。)

それはそうと、googleビデオで面白い動画を見つけました。

http://video.google.com/videoplay?docid=-4896448479819549272
アメリカの個人破産者の動画のようです。
2003年当初の動画っぽいですが、年間の破産者150万人・・・
2008/11/03 (月) 22:26:17 | URL | Piro #-[ 編集]
ジムロジャーズ
http://blog.jimrogers-fun.com/
日本では影をひそめていますが、海外ではまだ商品買いだと騒いでいるそうですよ。
原油75ドル以下にはならないとか言った途端に60ドルつけてからあまり原油に関しては発言しなくなったみたいですが。
彼はとにかく穀物が好きみたいですね。
2008/11/03 (月) 23:49:15 | URL | 小浜 #ZxXOt7Ek[ 編集]
アメリカと商品
Nekkiさん

こんばんは。
特別版は本屋さんで今普通に売ってます。
買う価値ありますよ!

グリーンスパンはバブルだってだいぶ前から言っていますね。
それが分かっていて抑えられない点に彼はショックを受けてるんでしょうかね。

いつも応援どうもありがとうございます!



若葉マークさん

こんばんは。
ヒロセの情報どうもありがとうございます。
うーん、なんだったんだ、あの騒ぎはとか思いますね。
SAXO系がやっぱりおかしかったんでしょうね。
私が入手した情報ではそこまでの不安感は感じてなくってなんであんなに騒ぎになったのかなーって思っていました。

アメリカ国債の暴落はもうずいぶん前から言われ続けています。
でも暴落しない。
アメリカ国債の暴落って本来簡単に言えるような話じゃないと思っていますので、皆様がなんと言われようと私は懐疑的です。

そんなの起こった日にゃあーた日本なんてこっぱみじんですよ。
どれだけのアメリカ国債持ってる事か。
暴落させまいと買い支えるのは日本だけじゃないはずですね。

とは言え、私もソロスが言うアメリカの弱体には同意します。
でも彼も別にアメリカが暴落するとは言ってません。
スムーズに弱体して他の力が強くなるのは望ましいんじゃないでしょうかね。
どこが強くなるかってのが問題です。



Piroさん

こんばんは。
どうなんでしょうね?
日本も含むんだろうなー。
でも日本だけではないでしょう。
中国は絶対に含まれていますね。

アメリカ人ってほんと…。
日本人の儒教の考え方とかないんですよね…。
まーバブル時代の日本も相当バカでしたから似たようなものかな。



小浜さん

こんばんは。
そうそう、まだ商品は値上がりするというのは確か上記のグリーンスパンの本にも書いてありましたね。
それなりに根拠はあるんですよね。
商品はよく分からないな、私には。
2008/11/04 (火) 00:22:10 | URL | ランケン #-[ 編集]
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