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過去10年の世界経済と為替と株式市場 Part1

過去10年の世界経済と為替と株式市場 Part1

最近、ランドが下落しておりどうも皆様怖くなってきたようで(ある意味健全ですが)、2002年のランド最安値の頃は何が起きたのかという質問を受けました。この質問、既に10回を超えてると思うのですが(笑)、一度ちゃんと記事にします。

以前、ヘッジの記事にも書いてはいるのですが、どうも焦点がぼけてるようで、皆様都合のいい所しか読まれていないようです。ちょっと長いですが、世界で何が起こったときに市場はどう反応したかを見てみましょう。

今回は通貨の話のみならず株式と金利まで書きます。これが分かれば、長期的な世界経済がもっと理解できて株まで分かるようになるんじゃないかなーと。更に今のサブプライムとはどういう位置付けかまで理解できるといいなと思っています。色々とチャートが出てきますが頑張って理解してください。難易度はそれなりに高いんじゃないかと思うので、腰をすえて読んでいただいたほうがいいです(携帯で読むには厳しいと思います)。


まず、経済の基本として知っておかないといけない大原則としては景気とインフレと金利の関係。

1.基本的に政策金利は低い方が経済は好調となるが、景気が良すぎると物価高になりインフレ懸念が出る
2.中央銀行の第一の役割はインフレのコントロールである。インフレ率が高い場合は金利を引き上げ景気を冷ます
3.景気は政策金利によりコントロールされる。すなわち、景気低迷時は金利を下げる事で景気を刺激し、経済状況を好転させる

です。ただし、最近の先進国は経済が成熟した事もありインフレの抑制自体は非常に大きな問題とまではいっていません(最近は原料高のため若干問題ですが)。そのため、景気が良いか悪いかで金利が決定される傾向の方が強いです。一方で、南アフリカなどの新興国ではインフレの方が大きな問題で、これを抑制するために政策金利を決める傾向が強いです。

上は大原則としてまずは頭に入れておいてください。
まずはチャートを並べます。

Nasdaq市場の指数からいきます。

Nasdaq平均10年
Nasdaq平均株価

次にDow平均株価です。

Dow平均10年
Dow平均株価

更にアメリカの政策金利の推移です。

アメリカ政策金利10年
アメリカ政策金利推移

ドル円レートです。
ドル円10年レート
ドル円レート

ここで、ドル円を掲載していますが、今回はドル円はそれほど重要ではありません。理由は世界的に経済に影響を与えるような事が起きた場合にはドルと円の間だけで為替レートがどちらが強くなったかは余り意味がなく、ユーロやオーストラリアドル、カナダドル、ランドなど世界の全ての通貨の中でドルが強くなったかどうかを考える必要があります。そこで出てくるのが実効レートです。

アメリカドルの実質実効レートです。

アメリカ実質実効レート10年
アメリカ実質実効レート

南アフリカの実質実効レートも付けましょう。

南アフリカ実質実効レート10年
南アフリカ実質実効レート

後、日経平均も付けましょうかね。

日経平均10年
日経平均

上は全てクリックすると別ウィンドウで大きくなりますので大きくしてみてください。

実効レートってちょっと難しいのですが、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは分からない為替レート面での対外競争力を、単一の指標で総合的に捉えようとするものです。

普段は、ドルって対円で105円で弱くなったとか、対ユーロで1.40で強くなったとか通常は特定の2通貨間で比べて強いか弱いかを議論しますよね。でも、それだと他の通貨も含めた全体の中でドルが強いか弱いかが良く分かりません。そこで、世界中の貿易量を使って加重平均を取り、世界の中でその通貨は強くなっているか弱くなっているかを議論するための為替レートがこの実効レートになります。

つまり、為替レートなんですが、基準を世界全体に対して置いたものと言えます。基本的には実効レートが強くなった場合は該当国の通貨も名目上強くなります。ドルの実効レートが強くなれば円の実効レートがそれ以上に強くならない限りはドル高になります。

G8などで世界各国の代表が集まって通貨が強いか弱いかを議論するにはこれを使います。また、世界銀行を初め、経済政策の議論をする際もドル円のレートやユーロドルのレートだけ見てても誰が強いか分からないので実効レートで議論します。現在、ユーロが強すぎるとの声がECBからよく出てきますが、それは対ドルを見てる訳でも対円を見てる訳でもなく実効レートを見ています、インフレなんかも実質実効レートの中では勘案されています。

とりあえず、今日はここまでにします。次回はこのチャート上の変化点で何が起きたかを記します。上記のチャートをじーっと眺めて株式と為替と金利について考えてみてください。2002年あたりを注目されて全てのチャートを見るといいかもです。

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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー



コメント
この記事へのコメント
すばらしい企画です
実質実効レートのグラフはランケンさんの手作りですか?
国際金融論を実践に活かした為替の核心に触れる記事で,続きにも期待できます。

応援ぽち
2008/09/07 (日) 21:40:06 | URL | nekki5149 #-[ 編集]
手作り?
Nekkiさん

こんばんは。
手作りって言うかデータはあちゃこちゃから持って来てますよ。グラフは手作りです。
結構大変でした。
今日1日かかりましたもの。
ここまでするブロガーいるかみたいな(笑)。

まー、でも今回の話は以前セミナーなんかで話している奴ですよ。

いつも応援どうもありがとうございます!
2008/09/07 (日) 22:09:01 | URL | ランケン #-[ 編集]
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