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オランダ病

オランダ病

今回は開発経済シリーズの中で気になる資源と経済の話になります。オランダ病ってご存知でしょうか?人間の病気ではありません。国の病気で特に資源国が陥りやすい病気です。

資源国は基本的に資源があるわけですから、資源が無い国に比べて本来恵まれていて有利なはずですよね。ところが往々にして発展できていない。日本なんて石炭ぐらいはありますが何もないに等しい。でも、世界トップクラスの先進国な訳です。なぜでしょう?実は為替レートが大きく関係します。

資源がある国は、資源による競争優位性によりその他の産業が発展しない傾向が強いです。資源があると言う状況はある意味で恵まれすぎていて、そこに何も足す必要は無いわけです。そのような国でしんどい製造業をやるのは簡単に言えばワリにあわない。

日本の製造業はというと、普段からの現場改善に始まり業務改革を通って経営革新です(泣)。しかも、よその国が真似したりして陳腐化してしまう。ものすごーくいばらの道です。こんな大変なの資源国では難しいんです。だって、掘れば資源が出てくるし、よその国は掘っても簡単には出てこないんだもの。資源関連産業の方が競争優位ありますよね。

更に重要な事は、資源国はその資源を輸出する事により通貨が強くなります。通貨が強くなっている理由は資源にあり、製造業の実力に沿わない為替レートになります。そうすると製造業などは衰退するという流れが出来ます。製造業の衰退の結果、経済悪化につながるのですが、一度弱くなってしまった産業は競争力の回復がままならず、経済の悪化が構造化してしまうというのがオランダ病です。

オランダ病の名前の由来は、第一次石油危機におけるエネルギー高騰の際にオランダで天然ガスが高騰し、オランダは繁栄しましたが為替レートが資源により強くなり、製造業などの輸出産業にダメージを与え経済が悪化し財政赤字を生んだことによります。オランダでは福祉の充実も図ったがゆえに製造業などは更に弱体し、もはやどうにもならない状況に陥りました。

実際のオランダ病は一度横に置いておいて、資源系のややこしい部分は富が資源を握る一部の人に集中してしまい、その一部の人の富が政治家を決め、政治家はその一部の人を更に裕福にするべく法律を作る、貧しい人には福祉で報いる、従って民主化が進まないという構造になる点が挙げられます。こうなるともう自国では身動きが取れなくなってしまいます。ひどい場合は資源と軍事が引っ付いて軍事政権になるっていう状況が生まれます。

絵にすると下のような状況が生まれます。

エネルギーなど資源価格高騰 

経済好調 

国内の保障制度拡充 

為替レート上昇 

製造業など輸出産業の競争力衰退 

資源価格下落 

経済悪化 

社会的不満の蓄積 

資源の争奪 

独裁政治の台等 

資源の独占を助長する政治

上の図でまずいのが実は国内の保障制度拡充の部分です。これは、該当国の国民は仕事しなくても食べていける状況を作りますので非常に喜びますが、一方で政治の腐敗も招きます。要するにお金が資源のある所に集中するような政治体制が出来ても、国民は保障体制により不満を封じ込められてしまい、いつの間にか経済が衰退していきます。気がついた時には既に遅しというか、そもそも外部環境に影響を受けやすい経済状況になってしまうという状況を生みます。

こういった状況は、特に小さい資源国で発生しやすいそうです。人口が比較的少なく分散していると、国に対する監視機能が十分にされません。特にアフリカのような広大な大地を持つ国においては、富裕層と貧困層の差は非常に大きく、富裕層は武力もお金もありますから、農民が散発的に一揆を起こすぐらいじゃどうしようもなく、武力がある所が資源を占有し、この層が固定化してしまう状況に陥ります。

オランダ病になると国としてお金を稼ぐほぼ唯一の手段が資源だけになってしまいます。すると、力を多少なりとも持つ少数派は全て資源でつながるピラミッドを形成し、既得権益、汚職蔓延、民主主義の崩壊、独裁体制の形成、資本配分の非効率という状況にはまります。こういった状況を罠といいます。もはや、自力では状況の打開ができない状況で、外圧やクーデターなど何らかの大きな力を要しますが、大きな力はなかなかかからないものです。

さて、南アフリカに目を向けてみましょう。南アフリカは資源国です。ただし、南アフリカの鉱山セクターのGDPにおける比率は5.4%で、製造業は14%となっており産業規模としては3倍あります。その意味で産業の多角化はされていて、オランダ病にはなっていないのが現状です。

一方、為替は資源の影響を受けなくもないようなので、製造業に必ずしも都合よく動くとも限りません。この辺は微妙な面もありそうですが、とりあえず資源国が陥りやすい罠にははまらなかったというのは事実でしょう(今のところ)。先日の記事でも書きましたが、このあたりが製造業が南アフリカの将来にクリティカルかどうかの議論の的になります。

製造業はGDPの大きな部分を占めるので重要です。一方で、製造業が生き延びるには為替レートが重要で、製造業に都合よく動いてくれるかどうか分かりませんし、中国などはバスケット制を採用しているため、製造業に有利な為替レートを保持するので競争しても勝てないだろうという議論です。

あまり、資源に偏るのも良くない気がしますし、製造業などが生き延びれるかは確かに難しい面もあると思います。ただ、SASOLのような特別な会社もありますし、建設関連や自動車などの大型の製造はアフリカとしての地の利を活かせると思いますので、一部でもそういう産業はあったほうがいいんじゃないかなと思ったりしますよね。


テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー



コメント
この記事へのコメント
資源国の悩み
昨日コメント入れたけどデータベースエラーで消えてしまいました・・・。

中国のウィグル自治区も資源がありますが,肝心の自治区には利権にあずかれないそうで不満がすでに爆発していますね。
保障制度が無いと不満爆発が早いので対処も早いのかな?
でも,人民解放軍はどちらかというと軍事政権かなぁ?

応援ぽち
2008/08/26 (火) 19:53:20 | URL | nekki5149 #-[ 編集]
初めまして
ランド債関連でたどり着いた者です。
よろしくお願いします。

う~む、そうなると、オーストラリアとか、あと、カナダとか、製造業がどれぐらい名のかわかりませんが、盛んだとしても、あの資源の豊富さからすれば、オランダ病に陥っても良いと思うのですが・・・・。


どちらかといえば、民主主義の未熟さ、チェック機能の不備と、巨大企業の合法、非合法な政府との癒着が根本的な所で、政府の保護が原因だと思わないのですが、どうでしょうか。
2008/08/26 (火) 20:51:45 | URL | 無価値なる我 #mQop/nM.[ 編集]
オランダ病
Nekkiさん

こんばんは。
昨日はサーバーの調子が悪かったみたいでご迷惑おかけしました。
どうもすみません。
どうやら同時アクセスが一時的に増えた事によるもののようです。
どうしようもないんですよねー、これ。

さて、資源の方ですが結構難しい問題ですね。
世界の紛争の多くが資源だったのは歴史的にも証明されています。
利権というか土地っていうのは深いですね。
サブプライムだって、日本の不景気だって土地だったりして。

いつも応援どうもありがとうございます!




無価値なる我さん

はじめまして、こんばんは。
こちらこそよろしくお願いします。

オランダ病は資源国全てにかかるものではありません。
要するに資源から脱却できているかどうか、脱却できないとなかなか怖いという病気です。
カナダやオーストラリアなどは資源だけで成り立っている訳ではありません。
あれぐらいの先進国になると、金融、製造、運輸、流通、建設、不動産、農業、漁業も含めて非常に多くの産業があります。
また、産業を構成する企業もカナダやオーストラリアの企業である必要はないはずで、外資であってもいいんですが、資源とは関係ない産業があるかどうかですかね。

そういった意味では、まさにおっしゃるとおりで民主主義の未熟さ、政治のあり方などが根本的な原因とも言えるかもしれません。
従って、資源国はいかに資源以外の産業を育成できるかが非常に重要なのだろうと想像します。
資源のある国っていうのは上の記事でも書きましたが、比較的楽にお金を生めます。
そこに甘えるとオランダ病になるんでしょうかね。

ところでそんな自虐的なお名前にされなくてもよろしいのでは?
FXやっててランケン読んでコメント書かれるだけでも価値はあるんじゃないかなと思います。
コメント読まれる方結構いますもの。すっごい適当ですが100人ぐらいはいるはずですので是非良いお名前に!
2008/08/26 (火) 21:18:45 | URL | ランケン #-[ 編集]
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