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インパラ・プラチナム
今回の個別企業紹介はインパラ・プラチナムという会社です。名前の通りプラチナを採掘している会社です。南アフリカは世界のプラチナの8割を産出しています。その半分弱の世界シェア25%を握るのがこの会社です。産出しているのは白金族系のプラチナ、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、イリジウムと金などです。
白金族は以前も書きましたが、自動車のディーゼルエンジンやハイブリッドエンジンなどで触媒として利用されます。世界でももっとも稀少な資源の1つですがハイテクにも欠かせない資源であり、宝飾品としての需要を上回っているのが現状でプリウスが売れれば売れるほど白金族への需要は高まるという点でファンダメンタル的にもっとも現在有利とされています。
インパラ・プラチナムが2007年に採掘したプラチナの量は200万オンス(約60トン)で史上最高を記録しています。他の白金族の金属も386万オンス(約110トン)となっています。現在、インパラ・プラチナムは社員47,000人(契約社員を含む)で南アフリカを代表する会社となっています。この会社はジンバブエにもZimplatsという鉱山会社を持ち、そこにも5000人の社員がいます。
財務状況について見ていくと、プラチナの商品市場での価格高騰もあり、売上高は310億ランド(約4300億円)で前年比80%増、営業利益は140億ランド(約2000億円)と前年比97%増、純利益73億ランド(約1000億円)となっています。
インパラ・プラチナム売上高と営業利益
むちゃくちゃな利益率ですね…。東芝の2007年の営業利益は2555億円、純利益が1274億円でインパラ・プラチナム並です。ところが東芝の売上高は7兆6680億円ですから、事業規模としては十五分の一のインパラ・プラチナムは東芝並の利益を叩き出している事になります。この会社やはり他の世界にはない強みを持つ会社ですので(プラチナ採掘なんて出来る会社そうそうありません)、外国人の株主が37%います。ロンドン株式市場にも上場している国際優良銘柄といえるでしょう。
さて、プラチナは希少金属ですが、今後産出量が減っていくようでは将来性はありません。現在、稼動している鉱山には南アフリカのBushveld Complesという鉱山とジンバブエにあるGreat Dykeという鉱山があります。この2つの鉱山におけるプラチナは1億8700万オンス(約5610トン)とされています。これは現在まで人類が採掘したプラチナの量4000トンと言われていますから、それよりも多いことになります。採掘は大変なのですが、水平方向に100Km以上の幅の鉱脈があるそうで、現在の年間生産量の80年分ぐらいあり枯渇する心配は当面ありません。
プラチナって1トンの鉱石の中から多くても10グラムしか取れないんだそうです。10グラムってパチンコ1個分で1トンって車の重さですが、そこからたった1個のパチンコ取れるぐらいです。それでも品位がいいんだそうです。凄い…。そんな訳で、金の倍ぐらいは高価な金属となっています。
さて、株価も見てみましょう。5年間の月間チャートです。 直近はサブプライムの影響で下げてますが、全般的に上昇気流です。宝飾品にしても自動車の触媒にしても世界の需要の影響をそれなりには受けそうです。
インパラプラチナム株価
プラチナは南アフリカが圧倒的に多いのですが他の地域でも探索は行なわれています。現在、開発の多くは既にある鉱山に対して行なっていますが、ボツワナ、カナダ、マダガスカル、モザンビークなどでもプロジェクトを行なっています。ただ、この会社のリスクはジンバブエかもしれませんね。現在メインに稼動している鉱山2つのうち1つはジンバブエにあります(Zimplatsと言います)。ジンバブエの次期大統領が更におかしくなると影響はあるかもしれません。
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この会社はいざとなったらさらに効率化を図る余地がありそうですね。
プラチナ鉱石1トンにつき10gというのは大変な作業ですね。
数字にすると凄さが分かります。いつもありがとうございます。
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こんばんは。
人件費が安いのはあるでしょうねー。
この会社はいざとなったらなんて状況にはあんまりならないんじゃないかなー。
ジンバブエの鉱山ダメになっても、利益出せる気がしますよ。
プラチナって作るの大変みたいです。
プラチナは稀少価値を感じますね。ダイヤはそうでもないみたいですが。
いつも応援どうもありがとうございます!

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