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さとうきび業界
さとうきび業界

前回、ダイヤモンド業界のお話をした時に次回は石炭業界のお話をすると宣言しましたし、ワールドカップの続きもあるはずですが、完全に管理人のきまぐれで延期となっています。ごめんなさい。そのうち書きます。

唐突ですが皆様甘いもの好きですか?
今回はさとうきびのお話です。最近注目のバイオエネルギーで将来性を感じましたので皆様にお知らせできればいいかなと思います。

原油の高騰を背景にさとうをエタノールに変換して自動車用の燃料として使おうという試みが最近注目を集めています。すっごく簡単に言えば、お酒と同じで発酵させてアルコールを作って燃やしてエネルギーにしましょうってな感じです。さとうじゃなくても出来るようで、アメリカではとうもろこしなどを使ったエネルギーの研究がされているようです。

こういった農産物を代表としたエネルギー資源をバイオ資源とかバイオマスと呼びます。バイオ資源の利点は石油エネルギーと違い、二酸化炭素の排出がゼロとなる点で、環境問題が叫ばれている中で注目を浴びてます。二酸化炭素の排出量がゼロな理由ですが、植物は成長するときに二酸化炭素を吸収します。で、燃やすときにその二酸化炭素を吐き出すのでプラスマイナスゼロ、という事で非常に地球に優しいエネルギーと言うわけです。

このバイオマスは二酸化炭素の排出権としても注目を集めています。京都議定書により各国は二酸化炭素の排出量の目標値が定められました。そして、世界の二酸化炭素排出量を抑えるべく、二酸化炭素の排出権の取り引きが近年見られますが、この類の話にはバイオマスはぴったりです。この排出権とは、二酸化炭素の削減目標に届かない会社や国は他から二酸化炭素を排出する権利を買うというものです。簡単に言うと、二酸化炭素というゴミを出すのにお金がかかるようになってきて、ゴミをたくさん出したければよそでゴミを出さなくて済むところに買い取ってもらって代わりに捨ててもらいましょうという感じです。

実用面ではさとうが最先端を走っているようでブラジルなどではさとうから作ったアルコールで走る車がかなりあり、アルコールとガソリンの両方を燃料として走るフレックス車と呼ばれる車が2006年2月の新車販売台数の77%(!)を占めます。今後、世界各国でも普及していくのは必至です。

日本での実用化に関してですが、結構力が入っています。政府は平成14年12月に”バイオマス・ニッポン総合戦略”を閣議決定しています。これはバイオエネルギーによる二酸化炭素削減を中心とした国家プロジェクトで、沖縄においてさとうきびを利用した実用実験を推進しています。また、自動車での実用化に関しては環境省からのレポートが出ていて、3%エタノール混合ガソリンは既販車において安全性、環境保全の観点から問題なく使用できることが確認されており、給油可能な状況になっています。従って、第一段階としてバイオエタノール混合ガソリンの流通ルートを確立し普及拡大をしていくことにしています。現在は既に第二段階に入っており、2012年をメドに全国レベルでの普及に入り、エタノール10%への対応を整えているところです。

宮古島では島内の車2万台を全てこのバイオエネルギーにする実証実験も行っています。宮古島で実験されている理由はもちろんさとうきびが取れるからで、沖縄本島でも順次拡大しています。結構進んでいるんですね。更に2030年にはガソリンは10%のエタノール混合が標準になっている予定となっています。

また、エネルギーだけでなくバイオプラスチックという素材としての利用も実用化されています。最近、NECから発売されたドコモの携帯電話がとうもろこしから作られているというCMをご覧になられた方も多いと思います。

更にトヨタはもっと野心的で2007年から豪州でバイオプラスチックの生産工場を建設することにしました。自動車の部品の一部として使うことを検討しており、既にフロアマットなどに利用されています。将来的にはバンパーなどにも使っていく方針です。この工場の当初生産量は5万トンですが、2020年には2000万トンを生産することを計画しています。

前置きが長くなりましたが、南アフリカに話を戻します。南アフリカは世界で第11位(2000年)の砂糖生産国であり、粗糖輸出国としては第8位となっています。生産量は300万トンを超え、国内生産量の半分が輸出されます。エタノール自体の生産量も2001年には世界8位であり、有望な資源として注目です。

2001年の世界のエタノール生産量 

ブラジル 11434KL
USA 7347KL
中国 3090KL
EU 2218KL
インド 1780KL
ロシア 1170KL
サウジアラビア 390KL
南アフリカ 385KL
タイ 120KL
(出展:World Ethanol Conference2002)

上記データは経済産業省のデータからの抜粋です。詳細はこちらの経済産業省の資料が結構おもしろいですので見てみてください。

南アフリカの国内生産量の約3分の2は2000人規模の大規模農家によって生産されています。実は南アフリカの砂糖工場は既に自国内に収まらず、近隣諸国にも工場を有しており、最大手であるIllovo Sugar社はスワジランド、モザンビーク、タンザニア、マラウイ、モーリシャスにも甘しゃ糖工場の株式と土地を有しているぐらいの力を持っています。従って、上で述べたデータで入っていないと思われる数字も南アフリカ企業の下にあります。

バイオマスが夢のような素晴らしい技術で将来が約束されたような話をしてきましたが、このバイオマスは新たな問題を生む可能性があると懸念されています。それは、バイオマスが本格的にエネルギーとして認知され石油エネルギーに代わってきた場合、土地の争奪戦が起る可能性があります。

ここで大きな問題として想定されている事は、だだでさえ食糧難にあえぐアフリカの各国からエネルギーとして土地というものが注目された時に食料をまかなうべき土地はあるのかというのがその懸念内容です。この懸念は懸念の範疇を出ていないようであまり具体的にどの程度の問題となるかは試算できていません。ただし、食料とエネルギーが土地を通して競合するのはある意味確実で頭の痛い所でしょう。いずれにしてもまだまだその域には達していませんで、まずはバイオマスがもう少し大きな産業になる事が先決だとは思います。

アフリカ大陸を見ると結構広いようにも見えますがねー…砂漠が多くて不毛なのでしょうか。エネルギーとして注目されて、砂漠が緑豊かなさとうきび畑になって飢餓が減るなんて夢が実現するといいですよね。


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コメント
この記事へのコメント
水の問題
私もこのエタノールについて
調べたのですが
やはりコスト的にはブラジルが一番強力です。
日本とか参戦するのは、私はちょっと疑問なんですよ。日本の環境(狭い国土、発酵速度環境の遅さ、人件費)を考えると
水素とか電池技術、メタンハイドレードなどのほうへお金も人も集中させるべきではと考えるんですね。

農業問題でも
今年後半小麦市場が高騰してますが
世界中で今年度小麦がとれなかったらしいです。オーストラリアなど半分、エストニアなど輸出停止しているみたいです。
で、これも確か水不足がかかわっているみたいで、この点でも
水資源の奪い合いが世界中ではじまるのではと思っています。
この点では、日本は恵まれているんですね。
とりとめなく書きましたが
メタノールの国産化という日本の考えには
?とおもっている私です。
2006/10/14 (土) 20:06:08 | URL | ららさん #UWp61ILE[ 編集]
ららさん

こんにちは。
エタノールも調べられてましたか。さすがです。さらに小麦市場までおっかけてるんですか。びっくりしますね。僕なんか原油と金でいっぱいいっぱいです。

そうですねー。日本は人件費や物流費は高いし、土地の起伏が激しいから農業が大規模化しにくいんで、こういうのは不利ですよね。

オーストラリアは今年は干ばつみたいですね。水資源までは考えなかったな。確かにどっかで聞きましたがすっかり忘れてました。

商品の話は政治に経済にテクノロジーに温暖化まで深いですよねー・・・
2006/10/15 (日) 14:13:16 | URL | FXZAR #-[ 編集]
バイオエタノールと同様に注目されているバイオディーゼルの精製にもアルコールは必須ですので、アルコール生産環境の争奪戦はこれから激しくなるかもしれません。
バイオディーゼルの使用については先進国である欧州諸国以外にも原料である大豆の確保について中国が動いているようなので、環境問題が高まるにつれ、農産資源の争奪戦が激しくなって思わぬ所に影響が出てくるかもしれませんね。
2006/10/15 (日) 21:24:52 | URL | ランド貧乏 #HfMzn2gY[ 編集]
ランド貧乏さん

こんばんは。
そうですね。農産資源の確保は色々な意味で今後重要になってくると思います。思わぬところとおっしゃるようにほんとにパラダイムシフトが起こるかもしれません。
そんなことになったら、日本にも大変革が訪れるかもしれませんよね。世界はどこに向かうんでしょうか・・・
2006/10/16 (月) 00:06:02 | URL | FXZAR #-[ 編集]
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