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愛国心+歴史がプーチンの戦争になった。日本は何を言うべきか。

愛国心+歴史がプーチンの戦争になった。日本は何を言うべきか。


今日の東京は雨がちょっと降ってました。
割と寒いし、明日から会社と思うとやや暗くなりますわ。。。
ま、在宅勤務なので、ヌクヌクと仕事ですけどー。

一生役立つ英語と経済を身につけるには?!

ウクライナへのロシア侵攻、長引きそうですね。
マリウポリが陥落した場合はゼレンスキ―大統領は交渉のテーブルにつかないと言っていますし、既に停戦合意はあまり望めそうもない状況です。
最近、停戦交渉の話すら聞かないですもんねぇ。。。

プーチン大統領が何を考えているかがハッキリ分かる人はいないでしょうけど、色々見ていると少し分かってきました。
ここで言う分かるってのは、プーチンの考えを認めるとか許容するって意味合いではなく、プーチンのロジックが掴めてきたってだけです。

この戦争に大義は無いとされていますし、ランケンもそう思います。
でも、正しいかどうかは別としてプーチンには信じる大義があるんでしょう。
じゃないと、世界を完全に敵にまわして、ここまでやれない。
それが、ネオナチの排除なんですよね。

この辺に対する理解がどうも進まなかったんですけど、やっといくつか分かってきました。
1つはアゾフ連隊で、もう1つはステパーン・バンデーラ。

アゾフ連隊については、今まさにマウリポリで陥落寸前になっていますが、元々は同地域の民兵組織で極右とされています。
アゾフ連隊は、ウクライナをロシアから守るために結成された民兵組織で元々はウクライナ政府が作ったものではありません。
ただし、2014年のクリミア併合時にはウクライナ内務省の国家親衛隊に統合されて、正式な国家組織となっています。

で、アゾフ連隊をロシアはネオナチだと呼んでいるのは何なんだって話がありまして、極右の民族主義者である所がネオナチの傾向を表しています。
ウクライナの国民が国を守るために東側のドンパス地域で蜂起したアゾフ連隊は我々から見ると当然なのですけども、ロシアから見るとソ連の裏切り者なんです。
なぜならば、ウクライナはソ連だったからです。(ソ連になる前はウクライナはウクライナとして独立してた訳ですから、ここはプーチンの「偉大なソ連」と言う考えに根差した勝手な信奉の様子)

また、ウクライナ政府もアゾフ連隊の当初の設立者はネオナチ的である事は認めているようでして、2014年の段階ではそれらのメンバーは既に脱退したためネオナチではないと言う言い方をしています。
ロシアから見ると、そんなの信用できんってなっています。
過激派的な部分はアゾフ連隊にあったのは事実なんでしょうね。
でも、ロシアも悪いはずで、何をもって過激派と言うかは難しい定義です。

ここまでの話だと、アゾフ連隊ってのは過激派である可能性はあるし愛国心の強い極右である事は、認められるものの、ナチスに繋がりません。
そこで出てくるのが、ステパーン・バンデーラ。
この人はウクライナ人で、ウクライナ独立を第二次世界大戦でリードしてきた人です。
やっぱり、過激な部分があり、テロリスト的な活動もしていました。

バンデーラは第二次世界大戦でウクライナの独立を目指し、ソ連の敵であったドイツ(つまりヒトラー)を支持しました。
具体的に何をしたかと言うと、ドイツがソ連に侵攻した際にウクライナの国家独立宣言を行う準備をしてナチスと協業するとしたのです。
当時のウクライナはソ連の管理下にあった訳ですから、侵攻してきたドイツに味方するとなると、このウクライナ人はナチス同然です。

と言う事で、ウクライナの愛国者であり過激派であるアゾフ連隊は、このバンデーラと同じナチスになるんです。
なので、ネオナチとロシアにされており、ロシアに侵攻しかねない連中として憎悪の対象になっています。
色々見るともっと深い部分はありますが、ザクっというとプーチンがネオナチだって言ってるのは、こういう事のようです。

一歩引いて見ると、ドンバス地域で独立を訴えているドネツク人民共和国やルガンスク人民共和国も当時のウクライナと同じようなものっちゃ同じようなものな気はしますよね。
難しいのは言語もロシア語だったりウクライナ語だったりする人々が同じ場所に住んでる点で、仲が悪い。
ロシアとウクライナは兄弟だとか言いながら、お互いの考え方や生き方を認められない。
これに経済と言うかお金が絡むと更に面倒になります。

ソ連は第二次世界大戦中に2400万人もの人がドイツ侵攻によって亡くなったとされています。
これはナチスによる大虐殺です。
そして今、ロシアはマウリポリで虐殺を働いています。

こうやって書くと、ロシアもウクライナもドネツクもルガンスクも、もっと言うとナチスドイツも大義は1つ。
「愛国心」と言う生存本能。

振り返ってみれば日本もそうだった。
自分たちのアイデンティティである言葉を押し付けたり宗教を押し付けたり、民族至上主義になったりする。
893もそうだし、中学生や高校生の学校間の争いも根は同じ。

愛国心と言う言葉を元にして人を殺して良い訳がないのですが、歴史を見ればほとんどの戦争でこれが謳われています。
なぜなら、愛国心に歴史を絡ませると「大義」が生まれるからです。
昔はウクライナはソ連だったとか、隣の国がむかーしむかしに先祖に対してヒドイ仕打ちをしたとか。

プーチンは今回の戦争で歴史を持ち出しています。
歴史的にウクライナはロシアと一体なんだって言い方をしていますよね。
プーチンの歴史観は多くの国の歴史学者から歪んでいるとされていますが、完全に正しい歴史認識なんてあり得ない。
逆に言えば、解釈次第で歴史なんてどうとでもなるからこそ、歴史は勝者によって書かれる、とされる訳です。

今の時代で言えば、ドネツクの独立が正しいかどうかなんて、誰にも分からない。
結果として歴史が生まれるだけの話だし、今回ドネツクやルガンスクがどうなろうが、それを理由にして将来の虐殺を招いてはいけない。
でも、戦争ってのは、歴史を大義にして愛国心と同時に生存への恐怖から起こる。

プーチンの生存への恐怖はやはりNATO。
西側諸国にはドイツが入ってる訳でして、NATOと言う組織はロシアから見ると、ナチスを内包した武装協定に見えるでしょう。
2400万人もの大虐殺をした国が入っている組織ですから、到底認められない。
今回、ウクライナがNATO入りしたい、となった時点でプーチンが激怒したのは、こう言った歴史的な経緯があるようで、いよいよロシアの生存が脅かされる自体になったとプーチンは認識しています。

プーチンは歴史が好きです。
多くの独裁者同様に自分が歴史的な人間だと思っている。
そして、自分でロシアの歴史を終わらせるわけにはいかないと本気で思ってるんでしょう。
愛国心があれば当然のもの。

また、コロナもあってプーチンはものすごい孤立をしたとされています。
自らを外界と隔離し大臣クラスと会うにも、2週間隔離した人間でないと会わなかったそうです。
自ら孤立して、暗殺を恐れている孤独な独裁者が、強烈な愛国心を持って歴史を考えている時に、ウクライナがNATO入りするとした。

プーチンは色々と誤算していると世界中で言われていますが、誤算もレベルがたくさんあります。
ロシアの軍事力に対する誤算、ウクライナの闘争への誤算、世界のロシア制裁が本気だったと言う誤算等々。
これらは、孤立化した事から情報が正しく伝わらなかったと言うのもありますが、それ以上に問題だったのは誤解でしょう。

今の西側諸国がロシアに攻め入る可能性なんて、恐らくほとんどない。(もちろん、核兵器の利用やポーランドへの侵攻は別として)
でも、孤独な独裁者は被害妄想と歪んだ歴史観につき動かされて、ロシアの生存危機と本気で考えるようになってしまったんでしょう。

では、プーチンが引っ込むかと言うと、恐らくこの考えを変えるものがないと難しいかと思います。
5月9日に終わるといいかなと思ってましたが、そこまでの冷静さを持っているかと言うと、メタクソにやられている状況では厳しそう。
プーチン自身の生存意義を問われるようになってしまっている。

残るはロシア内部からのプーチン粛清みたいな所なんでしょうけど、これもまだまだ難しそうです。
なぜならば、プーチンの支持率は8割を超えているから。
ロシア国民の支持がプーチンにある限りは、プーチンの粛清はFSBも出来ないと考えます。

ロシア国内の調査会社はロシア政府の意向を組まないので、割と正しくロシアのプーチン支持を測っていると思われます。
この調査会社のインタビューによると、夏ごろには色々な事が明るみに出てきて(ロシア軍の犠牲者数とか)、プーチンへの支持率は急落するだろうと予想されています。
粛清が起きるとしても早くても夏ですかねぇ。。。
恐らくもっと先で、いよいよどうしようもならないとそうならないと思うなぁ。

プーチンの大義を信じてるのは、ロシアの教育をあまり受けていない層なんだそうです。
そう言う人達がプロパガンダを信じやすいみたい。
まぁ、その手の現象って、日本でもよく見受けられますよね。。。
ねずみ講やってる人って、あんまり教育程度が高くない人たちですし、それを信じちゃうから次の被害者を生むようなループになってます。

でも、ねずみ講と同じで、ロシア国民も事実を知らざるを得ない時が来る。
その時にうまくやり過ごせるかどうかがプーチンの本当の危機。
アメリカからは、この戦争は数年続く可能性があるともされています。
もはや、落としどころがないのかもしれない。

後はお金が持たなくなれば、ロシア軍は動けなくなりますかね。
ロシアからのエネルギー購入を一切止めればいいんだって人もいます。
ロシア軍の現場にプーチンの大義は浸透できていないし、プロパガンダも通じていないので、ロシアはたいした戦果も得られずにズルズルと戦争はやるんでしょう。
早い所、プーチンにその報いが戻る事を祈りたいですが、結局はロシア人しか止められないかなとも思います。。。

話を元に戻すと、日本の教育も少し見直した方がいいかもしれないなと感じます。
歴史の勉強が必要なのは間違いないんですけど、その中身はよその国から見るとだいぶ違います。(韓国人の歴史認識と日本人の歴史認識に関する議論は絶対にすりあいませんし、確実にケンカになるんです。持ち出してくるのは韓国じゃないかって話があるのも分かりますけど、どっちが始めようが結果は同じ。)
これに愛国心をあまり強調するような教育をするとプーチンみたいなのが生まれてくる。

ヤヤコシイのは政治的には愛国心を煽った方が、票になるんですよね。
これは日本もそうだし、お隣の韓国も同じだし、トランプだって同じ。
愛国心は感情に火を付けられるから、それだけ言ってれば支持を得やすい。

そんな事ばっかり言ってる政治家って世界中にいます。
国益のためって奴ですよ。
当たり前ですけど、過去の恨みつらみを元に他人に攻撃してはいけない。
許せない事ってありましょうが、違う国や違う人なんだから、そういう攻撃や思想をする政治家は絶対に当選させちゃいけないし、そういう教育にしてもいけないと思います。

日本はそれを言う事が出来る国であると思います。
原爆を落とされたけど、その報復はしないし、もう時代が違う。
プーチンは、日本がなぜ原爆を落としたアメリカに味方するんだ、みたいな言い方をしてきていますが、歴史を元に攻撃したら今の人が不幸になるって、もっと言える立場にある。
韓国にこれを言うと、日本人は過去の罪を忘れろって言うのかって怒るでしょうけど、今のロシアを引き合いに出す事も可能ではないかなぁと思う次第です。(日本としては、そこは反省するって言うべき所でしょう。相手が嫌な思いをしたのは間違いないんだから、日本は100%正しかったとは全く思わない。イジメを正当化するのはガキがやる事。)

なんか、こう書くと、戦争ってのは、それだけなのかもしれないなとも思いますね。。。
国民が愛国心と歴史を一緒にしなければ、暴力反対で戦争の大義の多くは減るのかも。
イスラエルやシリアは愛国心じゃなくて宗教もあるんでしょうけど、歴史的な話を宗教が残しちゃってるので、終わらない。
まぁ、イスラエルがガザにやってる事は現在進行形なので、歴史じゃないかもですけど。。。

とは言え、ヒドイ目にあった人たちに忘れろって言うのも酷ですよねぇ。。。
今のウクライナにロシア人を恨むなって言えないよなぁ。。。
プーチンを悪者にして、ロシア人は悪くないってのが1カ月程前にありましたけど、ここまで来ると。。。
でも、平和的に解決しないと、戦争はいつまで経っても続いてしまう。

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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー



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