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ダイヤモンド業界

ダイヤモンド業界


古代ギリシャ人はダイヤモンドを神の涙と呼びました。ダイヤモンドを嫌いな人はいないでしょう。南アフリカはそのダイヤモンドの産地としても有名ですね。この業界は色々な意味で難しい業界です。その理由は、ダイヤモンド業界を牛耳る悪名高きデビアス社により非常に閉じられた業界だからです。最初にお断りさせていただきますが、今回のお話は余り公式な数字は利用できていません(そもそも公式の数字が存在しないのでしょう)。又、お話の内容も正直どこまで真実か分からない部分もあります。従いまして、皆様にはこの業界の特殊性と雰囲気を感じてもらえればと思います。

デビアス社は25カ国で21,000人を雇用している世界最大のダイヤモンド会社です。ダイヤモンド業界はこのデビアスによって独占されている状態でEUやアメリカなどからは独禁法違反で訴えられていました。これに対して、デビアスはアメリカでの販売の50%を超えていないだの、アフリカの企業だからアメリカの法律の制限を受けないだのなんのかんの言って相変わらず独占状態を維持しています。

アメリカでは独禁法違反10年にわたって争いましたが、結局1000万ドル(約10億円)をデビアスが違反金として払う事で2004年に決着しているようです。デビアスはわずか10億円でアメリカ市場での独占許可を得たに等しいわけで、高めのダイヤ100個もあれば済んでしまうという結構馬鹿にした話です。ちなみに最近ソフトバンクがボーダフォンの日本法人(日本だけですよ)を買ったときの値段は約2兆円です。

さて、ダイヤモンド業界はデビアスにより独占されている事は分かられたと思いますが、具体的にどのように独占しているかの話をしましょう。デビアスは世界中のダイヤモンドの原石の購入と流通の約60%を握っており、残りのダイヤモンドについても間接的に価格のコントロールを行うことにより、ダイヤモンドの価格支配権を持っています。これにより、他社の参入をほぼ不可能にしています。

デビアス社はこの価格支配を1930年代からカルテルで支配していて、有名なオッペンハイマー家が株式の40%を持ちます。他の株主としてはAnglo-American社が45%の株式を持ち、残りの15%をボツワナ政府が持っています。ちなみにこのアングロアメリカン社ですが、南アフリカでは強烈な企業のようで、金(ゴールド)に関しても強い影響力を持つ会社です。現在でも世界最大の金の生産会社として君臨しています。更に南アフリカの株式市場価値の半分は何らかの形でアングロアメリカン社が関与している会社という事です。

デビアスは購入したダイヤの原石をどうするかというと約80のサイトホルダーという大手のダイヤモンドのカットを行う会社に売ります。この80社だけがダイヤモンドの原石をデビアス社から直接購入できる会員の会社でカルテルの源泉です。この80社はロンドンの中央販売機構に”招待”され、年に10回ほど買い付けができるようです。この招待に対して欠席は原則許されないらしく、会員はダイヤモンドの箱を与えられて購入する形だそうで、箱の中身の量も品質も価格も文句は言えないという話です(何かヤクザちっくですな、同じかな…)。それにも関わらずこの販売機構の外部で取引されるオーストラリアやロシアの原石の価格もほぼここで決まってしまうぐらい影響力があるそうです。

デビアスは原石を主に扱っていますが、研磨はイスラエルで行うものが多いです。当然、南アフリカのユダヤ系との関係が強く、昔(今もかもしれませんが)国としての体裁が整っていなかったイスラエルは資金獲得の重要な手段としてダイヤモンドを扱っています。この辺りも非常にグレーな世界ですよね。イスラエル・ユダヤ人と南アフリカにおけるデビアスがダイヤモンドでつながってるわけですから想像に難くないでしょう。

下の図はやや古く2000年のものですが(これしか入手できませんでした)、ダイヤモンドの生産額と生産量をチャートにしたものです。南アフリカは生産額は第3位、生産量は第5位となっていますね。ボツワナが強いのが注目されますが、デビアス社の株式はボツワナ政府が一部持っているわけですから、当然ここを仕切っています。その他、コンゴやナミビア・アンゴラと言ったアフリカ勢は全部デビアス社の影響の元にあるようです。また、ロシアも強いですね。ロシアのダイヤは上述の中央販売機構の外に位置するそうですが、デビアス社がその多くを買い取ってるそうです。ロシアも充分怪しいです。

あまりまっとうそうな国もないのですが生産量的にはオーストラリアがいますね。生産額が低いのであまり品質は高くない事がうかがわれます。

ダイヤモンド生産量
ダイヤモンド生産量

ダイヤモンド生産額
ダイヤモンド生産額


”ダイヤモンドは永遠の輝き(A Diamond is Forever)”って有名なコマーシャルご存知でしょうか。あれはデビアスの小売り領域のマーケティング戦略で、歴史上最も成功したマーケティングとして有名です。結婚指輪としてダイヤモンドを贈る事に世の中はなっていますが、あれも元々はデビアスの陰謀(?)で、我々も知らず知らずの内にデビアスにやられています(畜生…伝統的なコンブとタイでいいじゃないか、1000円で売ってる…)。1960年代の日本なんてまだ貧しくダイヤモンドの婚約指輪を贈る風習などあるはずがないんですから。

このスローガンの凄いところは結婚で使う事により、転売がされず、中古品の市場価格下落を防ぐ事につながる点で、デビアスは流通の操作までしてしまった事です。しかも更に悔しい事に日本にあるダイヤモンドの多くはクズのダイヤモンドだと言う事で、我々はそんなクズを高く買っている訳です。女性の結婚願望とダイヤモンドの組み合わせは何とかして打破すべきですよ、世の中の男子諸君!日本人は男女ともにデビアスに踊らされているピエロ状態です…

また、近年デビアス社はあのルイビトンとも提携することにより、ダイヤモンドの原石のみならず小売の方の進出を加速してきています。デビアスとルイビトンなんてあこぎなコンビです。そして、そのコンビに日本はきっとやられるんです。

近年、デビアス社はダイヤモンドの中にデビアスの文字を埋め込む事によりそのブランドを維持する試みも行っているそうです。これももちろん、流通でのブランドを向上する事により、デビアス以外のダイヤモンドを排除する目的です。皆様、これに踊らされてはいけませんぞ。ダイヤモンドの中にデビアスなんて彫られてる必要は何もありませんからね!

映画の世界では007シリーズの第4作目”ダイヤモンドは永遠に”もこのデビアス社とイギリスの関係を描いたものだそうです。ただ、実際にこの映画観てみましたがあんまりデビアス社とかは出てきませんでした。

うーん、怪しい話ばっかりですね。難癖付け放題です。結局ダイヤモンドが南アフリカにとってどうかという話を全くできていないに近いのですが、ダイヤモンドの業界自体はそう大きな業界ではありません。せいぜい、10億USドル規模ですし、価格統制も全世界的に効いてるし、生産調整もデビアスが行っているしで為替に影響は無いんじゃないかなと思います。

キンバリー鉱山という伝説的なダイヤモンド鉱山を閉じて、1000人ほどの雇用が無くなったとの話もありますが、5000万人の人口のわずか1000人です。だいたいにおいて失業率が20%だとか30%だとか言われてる国なんですから1000人なんてスズメの涙です。

また、キンバリー鉱山の生産も10億ドルのうちの5%って所で、6000万ドル程で為替にはあまり関係ないと個人的には思ってます。基本的に閉山の理由もランド高です。ランド安になって欲しいというのが南アフリカ政府のスタンスですから、これでランド安になってくれれば南アフリカ政府は嬉しいぐらいでしょう。

さて、ダイヤモンドなんて石炭に圧力かけてかたーくなったものです(やや語弊がありますね、”ダイヤモンドは永遠の輝き”なんて嘘っぱちです、基本的に炭ですから火事でも起きたら二酸化炭素になって無くなってしまいます”http://chem.sci.utsunomiya-u.ac.jp/v2n2/samaki/”)。当然、南アフリカでは石炭がたくさん取れまして、重要な資源であります。というわけで次回は(たぶん)石炭業界のお話。

だいぶ長くなりましたが面白かったでしょう?書いてて面白かったですもの(どこまで本当か分からない話が多いんで面白おかしく書けるからですかね。でも上記は色々な所で言われているものですのであながちウソばかりではないはずです)。ダイアモンド関係の記事は映画ブラッドダイアモンドでも記していますので読んでみてください。こちらの記事の方がかなり生々しいです。

面白かった方は是非ランキングにご協力下さい。ついでと言ってはなんですがランキング好調です。この場をお借りして皆様に御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いします。m(._.)m


テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー



コメント
この記事へのコメント
スゴイです…
はじめまして
いやぁ、驚きました
デビアス社にではなく、FXZAR様の情報収集能力にです…
ただでさえ情報の少ない南アの貴重なお話をまとめてupしていらっしゃるのに
デビアス社にまでメスを入れるとは…
気が向いたら、その情報収集の手法もご教授願えないでしょうか?
もしかしたら、その手法をみんなが知ることでさらに濃度の濃い情報が集まるようになるかもしれません
2006/09/14 (木) 12:46:48 | URL | 経済研究会 #-[ 編集]
経済研究会さん

はじめまして。
お褒め頂きまして恐縮です。
どうもありがとうございます。
情報収集の手法はトップシークレットです。実は私、デビアスが雇うCIAとつながっておりまして南アフリカの007と呼ばれています。
なーんて事はもちろんありません。別にたいした事してるわけではないですよ。他の通貨と同じです。Profileにも書いてありますが、海外のニュース見て面白そうなものに関してはもうちょっと政府の公式データとかをリサーチしたりしてまとめてるだけです。大変なので全部のソース書いてあるわけではありませんが、大事なものは書いているつもりなのでその辺調べてみると出てきます。
何か面白そうな情報があれば是非コメントください。時間があれば私の方でもリサーチいたしますし、ブログでも協力いただいた方の事はきちんとお話させて頂きたいと思います。ちなみにダイヤモンドも9月11日のコメントで依頼されたものを反映したものです。

http://fxzar.blog54.fc2.com/blog-entry-36.html#comment55

依頼いただく前から多少調べてましたので割と早く出せましたが、いつもすぐ出来るわけではありません。まーしょせんブログなんでその辺りはご勘弁下さい。
2006/09/14 (木) 23:46:00 | URL | FXZAR #-[ 編集]
ありがとうございました。
デビアスうーん。ますますあやしいですが
わたしは、一度
オーストラリア政府とデビアス社が
争った記事を読んだのですが(昔)
結局、お互いの利益を考えて手を結んだみたいですね。

ロシアもボツワナもイスラエルも出てくる
なんか、遠い小説の世界です。
2006/09/15 (金) 19:56:48 | URL | ららさん #m1TSshwM[ 編集]
ららさん

オーストラリア政府とデビアスが争った事もあるんですか。それは知らなかったな。ほんと、怪しい国ばっかりですよね。ダイヤモンドの裏側なんてまったくもって血塗られた世界です。裏側にきれいな話は1つもないと思います。これが幸せな結婚を象徴してるなんて皮肉な話です。
2006/09/18 (月) 00:45:46 | URL | FXZAR #-[ 編集]
すごいですね。
始めまして。為替でランドを少し購入している者です。ここまで研究をされているなんてすごすぎです。参考にさせていただきます。ちなみにダイヤモンドの話は宝石の世界では結構有名で、この独占が消滅するとダイヤモンドはごみのような石になってしまうそうです(産出量が多すぎて)。あと合成ダイヤですが、大きな物は作るのに金がかかりすぎて出来ないようで、大きな物はやはり価値が高い様です。うわさでは資産価値が出るのは1カラット以上必要とのことですが、本とかうそか?です。宝石話につられつい投稿してしまいました。また記事楽しみにしております。
2006/11/17 (金) 21:30:47 | URL | Bバフェット #-[ 編集]
はじめまして
Bバフェットさん

はじめまして。こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。

ダイヤモンドは確かに不当に高いですよね。みんな踊らされてるんですよねー。資産価値の無いものをありがたがって買ってますものねー。1カラットかー。いくらでしょうかね。わかってる事は手が出ないであろうこと・・・

人口ダイヤの話まで知りませんでした。面白い話があれば是非コメントください。

またお越し下さい。
2006/11/17 (金) 23:58:18 | URL | FXZAR #-[ 編集]
イスラエルvsデビアス
昔研磨で経済成長していたイスラエルがデビアスとガチンコで勝負したことがあったそうです(確か70年代?)。結果はイスラエルの惨敗。あのイスラエルを完膚なきまでに打ち負かすデビアス社って凄いですよね。
2007/01/07 (日) 09:05:04 | URL | KAZU #qUnzMvgw[ 編集]
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