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トヨタ南アフリカとアフリカ市場

トヨタ南アフリカとアフリカ市場

先日、南アフリカにおける自動車販売台数はトヨタが1位である旨お伝えしましたが、今回はトヨタ南アフリカに焦点をあてて書きたいと思います。

ご存知のように自動車産業におけるトヨタは世界No.1の地位を築いています。その成長は凄いものがあるのですが、アフリカにおいてはケニアと南アフリカに工場を持ちます。ケニアの方は年間1000台の生産で規模が小さいのですが、南アフリカにおいては年間14万7000台の自動車を生産しており、従業員数は約1万人弱の規模を誇ります。三菱自動車(単独)の従業員数が1万2000人ですので、トヨタは南アフリカ1国で三菱自動車並の従業員を抱えている事になります。ちなみに三菱自動車の国内生産台数は75万台(2006年)ですので、生産規模としては五分の一です。

また、トヨタは南アフリカでの生産を1962年に始めているのですが、三菱自動車の設立(三菱重工業からの独立)は1970年だったりしますのでトヨタ南アフリカは日本国内の三菱自動車より歴史があることになります。三菱重工時代があるので単純な比較は無意味かもしれませんが、比較対象として考えれるぐらいってのはすごいと思いませんか?主な生産車両はカローラ、ハイエース、ハイラックスなどとなっています。

南アフリカの自動車市場はどうなっているのでしょうか?2006年の南アフリカにおける自動車販売台数は71万4000台となっています。2005年は61万8000台でしたので、年率15%上昇となっています。2007年は停滞が見込まれていますが、これは金利引き上げの影響で、乗用車部門の販売台数に伸びが見られません。ただ、商用車は旺盛な投資意欲から順調に伸びています。

トヨタは何故1万人もの従業員を抱えて南アフリカの工場を持っているかというと、やはりその市場としての将来性を見ているのでしょう。アフリカ大陸の人口は現在9億人です。その多くは貧困層に属していますが、最も人口が増えている地域でもあります。国連によると現在年率2%の人口増で2020年には12億人、2030年に15億人、2050年には20億人となります。もはや訳が分からない数字ですが、私が死ぬ頃(2050年以降の予定)にはアフリカで日本が7つか8つ増えてる計算ですね。(下表参照)

国連世界人口統計
世界人口推移


ちなみに、アジアは現在40億人がおり最大の人口を抱えており、年率0.8%の増加で2050年に55億人になるとされています。アフリカの2%と比較すると市場としてはアフリカの方が倍のスピードで増えていきます。え、日本?2006年をピークに減少し、現在1億2000万人の人口は2050年には1億人ちょうどぐらいになります。20%減で2000万人減ってますね…。(どう考えても30年後の年金はあてになりませんかね…。ランド年金かなー…トヨタ年金の方がいい?)

また、ヨーロッパでは既に人口減が始まっており、2000年以降マイナス0.3%で、現在7億の人口が2050年には6億人となります。ヨーロッパの市場も日本と同様に縮小します。アメリカ市場に関しては北米は現在3億3000万人ですが、2050年に4億4000万人となり、南米は現在5億5000万人が2050年に8億人となります。

下にヨーロッパの自動車市場の推移と南アフリカの自動車市場の推移のグラフを載せておきます。明らかにヨーロッパは市場として飽和しており伸びがありません。人口が減りつつあるのですから当然ではあります。一方でアフリカは車に乗っていない人が大部分であり、未開拓の地と言えます。人口はヨーロッパよりも多く、伸び率も大きいわけですからアフリカ進出は当然の戦略と言えます。

ヨーロッパ自動車市場推移
ヨーロッパ自動車市場推移


南アフリカ自動車市場推移
南アフリカ自動車市場推移


そんな訳で、市場として考えたとき絶対数としてはアジア、伸びとしてはアフリカが重要拠点となります。アジアは中国、インド、タイ、インドネシアなど生産拠点は考えやすいのですが、アフリカはと言うと南アフリカしか工業国は無く、ここに工場を持つのはある意味必然です。トヨタはケニアでも小規模な工場を持っていますが、これはケニアの人口(3400万人)が多く比較的工業化しているからでしょう。生産量は年産1000台ですのでまだまだ本格的な生産とは言えません。将来に向けての布石が伺われます。

市場としてのポテンシャルは非常に高いのですが、最も先進国である南アフリカですら苦労が多いようです。アパルトヘイト時代に教育を受けれなかった層はスキルの問題もありスキルを付けても離職率が高く、日本のようには全くいかないそうです。また、エイズの問題も大きいようで、トヨタ南アフリカは1万人もの従業員があるため組合があり賃金カットやレイオフができないそうですが、年間数百人がエイズでいなくなり自然減が期待できてしまうそうです(怖い…)。

アフリカの成長にとって最大の問題であるこのエイズはトヨタでももはや手が付けられない状況のようで、下手な教育は差別に繋がりかねない所まで来ているそうです。エイズの人の多くは先住民系の黒人だそうですが、教育レベルが低く問題の大きさの認識すら出来ていないという悲しいことになっています。

市場としての成長の一方で、悩ましいのがエネルギー問題と地球環境問題です。今後、アフリカなどで車が普及しだしたら地球は本当に維持できなくなる可能性があります。トヨタなど各自動車メーカーは燃費が良くかつ環境に優しい自動車を作っていく必要があり、それがトヨタの1リットルカーなどの小型車戦略であり、ハイブリッドなどです。Vits、プリウスなどはそんな背景を元に開発されています。既に危機レベルは高く、今後トヨタなど自動車メーカーの成長のためには地球環境問題は避けて通れない問題となっています。

ランド年金とかトヨタ年金以前の問題があるかもしれませんね。



テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー



コメント
この記事へのコメント
南アフリカのトヨタ凄いんですねぇ。驚きました。確かにこれからはアフリカでの需要は増えるでしょうからトヨタの戦略は間違ってないと思います。

しかしエイズ問題もこれまた凄いですね・・・。
2007/09/17 (月) 22:04:36 | URL | ブレンディ #mQop/nM.[ 編集]
ブレンディさん

こんばんは。
トヨタだってアフリカに目を付けています。
我々もアフリカに目を付けるのは長期的に見て正しいのかもしれませんね。

実はまだアフリカに目をつけている会社があります。
それはまた今度記事にしようと思ってますのでまた読んで下さいね。
2007/09/17 (月) 23:50:32 | URL | ランケン #-[ 編集]
こんばんわ
こんばんわ、rukinoです。

南アフリカの自動車といえばBMW、ベンツという印象を受けていたので、
南アフリカのトヨタがここまで凄いということは知りませんでした。

今後の南アフリカの自動車産業は明るそうですが、
やはり気になるとことするとエイズと人口増減に関する部分ですね。

長期的な問題ですが、国を揺るがす問題でもあるということですので、
何とかよい方向に向かってほしいと思います。
2007/09/18 (火) 00:45:38 | URL | rukino #-[ 編集]
こんにちは
rukinoさん

こんにちは。
トヨタの情報結構びっくりですよね。
さすがというべきでしょうか。
でも、トヨタも地球全体の問題までは対処できませんので、違うレベルの問題はありますね。
またお越しください。
2007/09/18 (火) 11:37:42 | URL | ランケン #-[ 編集]
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