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南アフリカの原子力

南アフリカの原子力

前回は、ウランの話をしましたので今回は原子力の方に話を移します。今後20年で世界の原子力発電は150機建設されると見込まれています。ちなみに、世界の原子力発電所の数って現在440もあるそうです。結構あるんですね。現在、南アフリカは原子力で国の電力需要の6%を賄っています。残りはほぼ石炭ですが、地球温暖化の意味でも政府は今後原子力エネルギーへの転換を進めることを約束しています。

南アフリカの国有企業ESKOM社は電力をジンバブエ、ナミビア、ボツワナにも輸出しています。周辺国の多くは水力に依存しているそうで、水量によっては安定供給が困難な状況となっています。このESKOM社ですが、日本の住友商事などとも大型の取引を持っており、ワールドカップの電力需要増を見込み積極投資をしています。さすがに日本の商社抜け目ないですね。
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/20070605_140737_kiden.shtml

南アフリカは米ソ冷戦の時代に核兵器を保有し配備していました。その後、1991年に廃絶したのですが、現在まで核兵器の保有をしながら廃絶したことを公表した唯一の国となっています。南アフリカが核兵器を放棄した理由には多くの説があるのですが、

1.1989年のベルリン崩壊によりソ連の崩壊と冷戦終結の終わりが予期された事、
2.ナミビアとの停戦協定が成立し、南アフリカ、アンゴラ、キューバとの間で3カ国協定が結ばれた事、
3.ANCや解放運動組織などの政治的組織が「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ」を力強く叫んで圧力をかけた事

などが上げられています。

南アフリカは当時6発の核爆弾を保有していましたがこういった背景を元に核能力を破棄する最初の国となりました。この決断をしたのがF.W.デクラーク大統領です。彼はアパルトヘイト終結も行った事でも有名ですが、核兵器の保有を上下両院合同会議で認めると共に核兵器廃絶も行った偉大な大統領とも言えます。ネルソン・マンデラの方が目立っていますが、1993年にマンデラと共にノーベル平和賞を受賞しています。現在、南アフリカは核不拡散条約に加盟し核兵器廃絶を最も声高に唱えている国の1つとなっています。

一方で核兵器の技術はすなわち原子力発電の技術とも言えます。冷戦時代にはイスラエルと共に核実験も行っていたそうで原子力に関しては先進的な国の1つです。核兵器の保有により南アフリカは高度な核技術を持つ国となり、原子力発電所を保有しています。これはアフリカ大陸で唯一の原発でクーバーグ発電所と言います。現在、南アフリカでは安全性が高く、経済性にも優れた次世代の新型原子炉、ブルベッド・モジュール炉(PBMR)の開発を行っています。2009年には商業化し世界各国への輸出を目指しています。

このPBMR型の原子炉の特徴は小型で増設がしやすい事だそうで一基あたり15万キロワット程度だそうです。通常原子力発電は一度動き始めたら簡単にはとめる事ができず出力となる電力も一定です。そのため、電力需要に合わせて出力を増やしたりは出来ません。そのため、ベースとなる最低限の電力は原子力を用い、需要の増減分は火力発電で補うという体制が一般的です。今回南アフリカで開発されているPBMR型原発は小型ですが8基ほど増設すれば100万キロワット級の原発と同じ規模になるため電力需要に合わせた体制をとりやすいという利点があります。ただし、専門家の間ではまだ安全性に関して疑問視する声もあるそうです。

原子力発電所は日本もかなり積極的に世界で作っていますが、南アフリカもこの市場に参入してくるとなると更に競争が激化してくるかもしれませんね。既に世界的には寡占化の傾向が強まっていますが市場としては大きくなります。原子力は問題も多いのですが、二酸化炭素を出さずにエネルギーをつくり出すとなると他に代替はなかなかありませんね。





コメント
この記事へのコメント
ウランですかぁ。核兵器は運用に大変な資金が大変な上に想定国が同じ核兵器を所持した場合を考えるととてもとても資金の割りに合う兵器では無いという感じですね。日本も核兵器を持てば良いと言う人は居ますが私はそうは思いません。それ以前に日本はアメリカに頼らない独自の国防政策を政府がちゃんと持つことが必要であり・・・。なんてことはまぁいんです。

月曜からどうなるでしょうねぇ。私は南ランド円口座はクイック入金でとり合えず大丈夫でした。ハイレバ口座の外為オンラインは両建てでもうにっちもさっちも行かない状況ですがとりあえず上がって欲しいです。それでランド円が17,5円近くに上がったらランド円を売り、その後今両建てでやり過ごしてる117円でのドルショートのポジションを何とか綺麗に消化したいところなんですが・・・。今のところ全体のポジションでは一日あたりプラスのスワップなんで早く円安に変わって欲しいですね。イギリスとアメリカの株相場を見てると来週には日本株市場とドル円は上がると思うんですが・・・。そろそろ下げ止まりだと思うんですよ本当に。ドル円112円でさらにドルを売る勇気と根拠は無いでしょう。明らかに今はドルが売られすぎだと思います。

・・・そう祈ってます。
2007/08/19 (日) 04:38:42 | URL | ブレンディ #mQop/nM.[ 編集]
さて、ランケンさんの記事は
・ウラン
・原子力
ですね。
それにしても守備範囲が広いこと。。
日々の努力の成果ですね。


個人的には必要性は理解していますが、先日の日本の原発事故ではないですが、原発には不安もあります。
代替エネルギーになるのはかなり先なのでしょうかね。
太陽光発電パネル生産量は日本のシャープが世界シェアトップのようです。
http://www.sharp.co.jp/sunvista/about/result.html
太陽光発電導入状況では1位のドイツにまけて、日本は2位ですが。
http://www.jpea.gr.jp/4/4-2-4.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB

話がそれましたが、もし代替エネルギーができれば原油価格等も下がり(?)資源価格に連動している通貨にはそれなりに影響が出るのでしょうかね。

われわれが生きている間に実現するかは不明ですが。
2007/08/19 (日) 20:04:28 | URL | saru999 #l0yaxqJ6[ 編集]
ブレンディさん

なんか、悲壮感漂うコメントになってますね。大丈夫でしょうか?
FRBが公定歩合引き下げたりして対処してますね。少し遅い気もしますが、さすがにここまで売られれば十分でしょう。
月曜日はもう材料出尽くしって感じにならないかなー。なんとも言えませんが・・・
でもまた買いたくなっている自分が怖い・・・うずうずしますが、冷静に見ていこう。
2007/08/19 (日) 22:03:20 | URL | ランケン #-[ 編集]
Saru999さん

こんばんは。
ウランどころじゃなかったみたいです。
旅行中の記事を書き溜めておいて出してたんですが、どうも読者の方の期待とは思いっきり違う記事をだしていたという失敗です。

代替エネルギーは切望されていますが、調べれば調べるほど難しさが分かります。
それが現在の石油価格上昇につながっているのでしょう。やっぱり他にあまりないんですよね。資源国が代替エネルギーで売られるような状況が地球にとっては最もよいのですが不幸にしてそういう状況ではないようです。
何か技術革新があるといいのですが・・・
2007/08/19 (日) 22:09:09 | URL | ランケン #-[ 編集]
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