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南アフリカの社会主義政党の勃興

南アフリカの社会主義政党の勃興


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南アフリカの総選挙が終わり、現職のZuma大統領の二期目が決定しました。
任期は5年です。
与党ANCの得票率は63.15%と前回の66%から下落しながらも、圧倒的な支持率です。

ただし、Zuma大統領としては支持率が下がったのは事実であり、特に最大の都市ヨハネスブルグのあるGautengにおける支持率が53.6%と前回の64%から10%も下落しているのが最大の懸念です。
議席数で見ると与党ANCは2009年選挙における獲得数264に対して2014年の議席数は249、野党第一党のDAは67から89とDAが躍進と言える状況です。

野党第一党のDAはアパルトヘイト時代の与党であり、白人及びカラードの有色人種からの支持が多い政党です。
DAの支持率は22.25%となっていますが、白人の割合19%を上回っていましてカラードの及びアジア系の10%強をかなり取り入れています。
南アフリカの黒人の割合は67.5%なのですが、この数字から見ても与党ANCは基盤となっている黒人の支持を多く失っています。
特に経済の中心となっているヨハネスブルグ大都市圏は1000万の人口を持っており、ここでの票を失っているのは経済の停滞が大きな要因でしょう。

また、今回の選挙では新興政党のEFF(Economic Freedom Fighters)の躍進が目立ちます。
昨年2013年にANCの若い世代が結成した新しい政党なのですが、初の選挙で25議席を取り、6.25%の議席を獲得しました。

EFFは一言で言えば社会主義の政党です。
南アフリカの鉱山国有化などを主張しており、全ての南アフリカ人に住居と医療と教育をとの政策を掲げています。
世界的に社会主義が弱体している中で、やや時代錯誤な政党ではあるのですが、党首であるMalema氏は南アフリカでも最も貧しい地域の1つとされているLimpopo州の出身です。
このため、貧困層など経済的な階級から抜け出せない人々からの支持を多く集めた結果でしょう。

また、EFFはジンバブエからの支持もあり、与党ANCの武闘派とも言える政党ですので、南アフリカの現体制を揺るがしている党でもあります。
ここの票が伸びたのは、南アフリカの社会的不満を反映したものであり、懸念材料とも言えましょう。

今後ですが、与党ANCが過半数を超えていまして圧倒的な勝利を得ている事は変わりませんし、体制の変更や政策の大きな変更はないでしょう。
社会主義政党が躍進しているのは懸念ではありますが、どこの国でもある事はある事と、そもそもイギリスの植民地の歴史が長い南アフリカに社会主義が簡単に根付くとも思えないので、大きな社会的な変更は起きなくなったように思います。


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