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民間軍事会社Part3

民間軍事会社Part3(産業としてのPMC)


前回は南アフリカの民間軍事会社Executive Outcomes社のお話を致しました。今回は産業としてのPMCに関するお話をしたいと思います。南アフリカは既に傭兵を法的に禁止しており、今回は若干南アフリカから話が離れていきます。

Executive Outcomes社などのPMCは民間であり、政治的な思惑は基本的に関係ありません。お金さえ出せば動いてくれるし、戦場で死んでしまっても国に属する軍人のように手厚い保証を必要としません。法的にも非常にあいまいで、敵に捕らわれても各国政府は傭兵に関しては公式の軍人ではありませんので助けなくても責任問題にはなりません。その意味ではコストパフォーマンスに優れるスキルの高いプロフェッショナル集団ですので国連も非公式に使っていたと前述のBarlowは述べています。

また、国連のある高官は匿名を条件に国連はPMC無しには成り立たないと述べているそうです。紛争地域で活動しており、各国の思惑が大きく影響する国連には機動的なPMCは確かに必要なのでしょう。

Executive Outcomes社は1993年にロンドンにも事務所を構えます。その後1998年には南アフリカで傭兵は法的に禁止され、同社は解散しました。会社としては解散したのですが、そこで働いていた人は軍事能力を専門としたプロフェッショナルな人たちですのでいなくなるわけではありません。Executive Outcomes社はその後継としてイギリスで傭兵会社を別に作りました。この会社はSandline International社という会社で現存します。下のURL見てみてください。民間軍事会社である事を理解した上で読むとちょっとドキドキしますよ。

サンドラインインターナショナル

Sandline International社はイギリス首相のトニーブレアとコネクションがあったとされ、多くの活動を行っていました。ロンドンは公式ではありませんが国際的な武器取引の中心地です。これには歴史的にイギリスが植民地拡大をしてきたという経緯があるようでロンドンにはSandline Internationalのみならず多くのPMCが存在し、政府や国連の活動に参画しているそうです。イラクにはなんと60ものPMCが存在し20000人もの傭兵がいたとアメリカ議会で報告されています。

Sandline International社以外にもBRS社、ダインコープ社などが有名なようです。どうでもいい話ですが、映画ターミネーターでターミネーターを作った会社としてサイバーダイン社って保安会社が出てきますよね。このダインコープ社から名前を取ったんじゃないかなと邪推してます。

ダインコープ社

傭兵は先に記したジュネーブ条約第47条で公には禁止されています。PMCは表向き戦地に出向かず後方支援やアドバイス業務に特化しているため傭兵とは違うと述べていますが、実際のところはかなり怪しいです。前述のSandline InternationalのWebサイトでは政府が怖くて行けない所にも行きますとはっきり書いてあります。

実際PMCは急速に台頭しており、特にイラクでは多くの領域で活動しています。理由は簡単で世論に影響を受けやすい軍の派兵は各国とも嫌がり、なかなか動きが鈍いためでお金で解決しやすいPMCの需要が高まっているという訳です。

近年はアメリカにおけるPMCが産業として確立してきており、中でもBRS社はディック・チェイニー現アメリカ合衆国副大統領が会長を務めていた企業です。親会社はハリバートン社で、この会社はアメリカの石油関連会社の大手でありテキサスに本社が現在あります(ドバイに本社を移す事になっているそうです)。

チェイニーは元はこの会社のCEOであり、テキサス出身のブッシュ大統領と深い関係がある会社です。従ってイラク戦争でのBRS社の契約はアメリカでも論争となっています。なんと、合計130億ドル(約1兆5000億円)がアメリカ合衆国からハリバートン社に支払われたそうです。

BRS社はPMCの1つと捉えられていますが、前述のExecutive Outcomes社とは趣がだいぶ違います。Executive Outcomes社は攻撃を主体としていましたが、BRS社は後方支援や戦術立案などのコンサルティングを主体としています。後方支援というと何があるかというと、兵士の食事の調達、料理、洗濯、事務所の建設、刑務所の管理、囚人の教育などなどですから、だいぶ違いますよね。もちろん、警備もあるし暴動の鎮圧といった軍事的役割もあります。

アメリカ軍はPMCに対して1994年から2002年までに3000もの契約を結び3000億ドル(約30兆円)以上を支出しています。これも米兵が死亡すると政治問題になるのに対して、PMCの人間が死んでもお金のためにために戦地に赴いた人(国のためではない)という事で余り大きな問題にならないというのが大きな理由です。

ただ1つ言及しておくべきなのはイラクで現在活動しているPMCは戦後の後始末的な役割が多いようで、戦争を実際にしているのとは違うというのも事実です。その点で、ブラッド・ダイアモンドの中で出てくるような傭兵とはやや趣が違います。最近のPMCは戦闘だけでなく、給食やゴミ処理業務までやるとの事ですからこういった業務は傭兵とは言えず、だいぶ変わってきているのも事実です。その意味では南アフリカにあったExecutive Outcomes社とは変わってきておりある意味で進化しています。

PMCの最大の矛盾は戦争の長期化をある意味で狙っている点です。つまり、長期化すると会社としては利益が出る点で、アメリカのMPRI社はユーゴ戦争でコソボ解放軍とその敵対者のマケドニア軍の両方に軍事訓練を行いました。戦争している両方に対してサービスを提供していたというとんでもない状況です。

現在のPMCは完全にビジネス化しており、会社の数は60社と言われています。市場規模は年間1000億ドル(約12兆円)と言われています。すごいですね、1社当たり平均2000億円の売上です。傭兵はイラクに行くと1日10万円貰えると言う話ですから、1年いたら数千万円の収入になります。

3回にわたって民間軍事会社について書きましたが、日本ではあまり報道されませんね。世界的に見るとこれら企業はかなり有名です。PMC(民間軍事会社)に関する本としてアメリカ政治学会で優秀な政策研究に対して与えられるグラディス・カメラー賞を受賞した”戦争請負会社”という本をご紹介しておきます。



戦争がある状態こそがPMCのビジネスとして存在意義です。平和を達成すると言うのは彼らのミッションではありません。悩ましいところではありますが、平和というのは軍事的な裏づけがあってこそ成り立つとも言える訳ですからその意味で言うと必ずしも矛盾していないかもしれませんね。なんとなく禅問答になってきそうです。

上記の本を読まれると分かりますが、傭兵も昔のイメージとは変わってきている感じです。ブラック・ダイアモンドの記事でも述べましたが、紛争の頻発とそれに対抗すべく軍事的裏づけの確保は資源国の宿命かもしれません。




コメント
この記事へのコメント
どうもこんにちは!
いろんなブログを応援させていただいています。
応援ポチッ!
2007/06/02 (土) 16:49:37 | URL | ポルコ #-[ 編集]
凄い金額が動いてたんですね。武器やヘリなど高そうですからね。
あと傭兵の日給は10万円ですか。凄い。でも冗談でも大げさでも
なんでもなく命を賭けるんですからそのぐらいは貰わないと
やる人居ないかな・・・。
2007/06/02 (土) 21:49:35 | URL | ブレンディ #mQop/nM.[ 編集]
ポルコさん

応援どうもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
2007/06/02 (土) 22:34:45 | URL | FXZAR #-[ 編集]
ブレンディさん

こんばんは。
そうですね。
新しい産業として成り立つレベルと化しています。
良くない気もしますが、やむなしな面もあるんでしょうね。
2007/06/02 (土) 22:37:48 | URL | FXZAR #-[ 編集]
相互リンクのお願いです。
こんにちは。
FX初心者ですが、無謀にも南アランドで運用しています。
南アフリカ共和国の情報の多さに感服しながら、情報収集時に貴ブログを参考にさせていただいております。
まだまだヒヨコの様なBlogですが、もしよろしければ、相互リンクをお願いできないでしょうか?
当Blogには既にリンク済みです。
お時間のある時にでも、のぞいて見てください。m(__)m
2007/06/03 (日) 07:21:32 | URL | すうぃんぐ #-[ 編集]
いつも読ませてもらっています(..)
南アフリカの情報をわかりやすく解説していただけるのでたいへん参考になります。

たったいま南アフリカでデモが行われているみたいなのですが、週明けの相場どのように動くとお考えですか?
いきなりの質問すいません。不安になってコメントに書かせてもらいました。
2007/06/03 (日) 10:39:52 | URL | りょー #-[ 編集]
りょーさん

はじめまして、こんばんは。
コメントありがとうございます。

デモの方は記事にも書かせていただきました。デモ自体は予測されていたものですので、そんなに影響しないのでは無いかと思ってます。

南アフリカではストライキが時々起こるんですよ。昔の日本みたいでしょ?
ただ、為替市場が反応する可能性がまったく無いかというとそうでもないので一応注意していてください。
2007/06/03 (日) 19:49:11 | URL | FXZAR #-[ 編集]
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