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Black Economic Empowerment
南アフリカの経済政策の重要事項のBlack Economic Empowerment(BEE)のご紹介をさせて頂きたいと思います。BEEを一言で言うと、黒人を中心としたアパルトヘイトで不遇な環境にあった人々(中国人などもいます)の力を経済的にもっと活かそうという政策です。単純にお金持ちの白人からお金を奪い黒人に分配するというのとは大きく違いますし、アファーマティブアクション(歴史的な経緯から来る差別を是正するために優遇策をとる措置:逆差別との批判もあります)とも違います。むしろ、南アフリカの不平等を解消し経済的成長を狙う重要戦略と位置づけられています。
BEEのコアとなっているのはその評価尺度です。この評価尺度には民間企業における黒人やマイノリティーの雇用状況も含まれており、政府の公共事業に参加したい場合は評価尺度は重要な評価基準となります。
評価基準は以下の7つの観点を持ちます。カッコ内は評価における採点の割合です。
1.20点分 会社のオーナーシップ(株式などの取得)やコントロールを黒人などのマイノリティーが直接的に持っている割合
2.10点分 管理職や権限を持ったポジションにマイノリティーが含まれている割合
3.15点分 均等な雇用機会の提供状況
4.15点分 人的スキル開発
5.20点分 マイノリティーの会社の購買面での優遇
6.15点分 マイノリティーの企業開発
7. 5点分 社会的投資などの間接的に影響を持つものの割合
こういった評価基準は、民間企業間の取引でも採用を推奨されています。
政府はBEE推進のための資金的な援助もしており、BEEと認められる取引135に対して10億ランド(約160億円)を既にファンドから使用しています。又、ドイツ銀行やメリルリンチなどの海外からの企業もBEEを積極的に採用する事で優遇策を得ることが出来ています。2005年にドイツ銀行は南アフリカ支部において黒人投資家と黒人スタッフに対して25%の出資をさせました。同様にメリルリンチも南アフリカのビジネスの15%は黒人や女性投資家などに投資するとしています。
この結果、南アフリカの経済は2005年には4.9%の成長を遂げたとされており、大きな成果が出ているとしています。実際、Kazさんという方の南アフリカ現地情報によると、黒人の富裕層が出てきており、BMWに乗ってたりするそうです。アパルトヘイト時代には考えられなかった事で相応の進展は見られますが、黒人間の貧富の差の問題が出てきているという話もありますのでまだ道半ばです。特に政府に人脈の在る既得権を生み出しているという弊害が指摘されており、汚職に繋がっている可能性も否定できません。
政府によると、BEEは今までの人種差別を減らしてはいるが格差問題の解決にはなっていない可能性があると認識されており、そういう意味ではまだ問題があるとしています。そのため、南アフリカでは2004年にThe Broad Based Black Economic Empowerment Actというより広範なBEEを制定し格差是正に努めています。多少ぎくしゃくしながらも前に進んでいるのは評価できますね。
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