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南アフリカ貿易赤字

南アフリカ貿易赤字


 8月の南アフリカの貿易赤字は47億ランド(約500億円)となりました。
 市場予想の6億ランドの黒字よりもかなり悪い結果です。
 この2カ月連続で黒字で来ていましたので、ちょっと残念な結果ですが、赤字の方が普通と言えば普通(良いか悪いかはともかく、いやあんまり良くないですけど)。↓
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 要因としては輸出が13.4%も落ち込み485億ランドとなった事が挙げられており、この数字は悪いニュースと受け止められています。
 輸出の落ち込みの大きな理由はランドの上昇で、そりゃーこれだけランド上がってしまえば厳しいですよね。
 また、8月は赤字になりやすいという季節要因もあるとされています。
 
 今年8ヶ月間の累積赤字は122億ランドとなっており、昨年の214億ランド(約2200億円)よりはかなり良い結果となっています。
 貿易収支ってかなりブレるのですが、さすがに去年ほどは悪くなさそうではありますね。
 まぁまぁかなぁ。 
 
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南アフリカ更なる金利引き下げの余地

南アフリカ更なる金利引き下げの余地


 8月の南アフリカのインフレ率(消費者物価指数)は年率3.5%の上昇となりました。
 ロイターの予測では3.6%とされていましたが、予想よりも低い結果です。
 月間ベースでは0.1%の上昇とほとんど前月と変わっていません。↓
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 ここまで下がってくるとインフレ率が低いからいいってものでもないのかなぁなんて思いますね。
 物価安定はもちろん南アフリカにとって喜ばしい事でしょうが、景気後退の裏返しですから、とらえ方次第でしょうか。
 
 いずれにしても、これにより更なる金利引き下げの余地が出てきました。
 南アフリカのインフレターゲットは3%から6%ですから、既に底が見えてきたような状況です。
 世界的に金利が低い現在、金利引き下げをして景気刺激を行いたいとの思いは南アフリカにもあるでしょう。
 
 ただ、一方でインフレの懸念がまったくないわけではなく、むしろ電力料金の引き上げなどインフレ要因は結構多くあります。
 物価安定と景気刺激のバランスをうまく取れるかどうかのかじ取りが南アフリカの課題ですね。
 もう一回、下げれるかなぁと個人的には思います。
 
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金鉱山会社の金価格予測

金価格予測


 世界第三位の金鉱山会社Anglo Gold Ashantiが今後5年間金価格は毎年70ドルから100ドル上昇するとの予測を発表しました。
 これは、同社のCEOが述べたもので、他の予測より若干控え目だそうです。
 世界一の金鉱山会社は来年1500ドルを超えると見ています。↓
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 今って1オンス1300ドルなので、1500ドルから1650ドルになりますでしょうか。 
 これは金および金ETFへの投資が非常に強い事が主な理由となっておりまして、強い投資需要を元に金価格は今後も上昇すると各社では予測しています。
 
 金を通貨として考えるならば、ドルもユーロも円も金利が低い上に通貨不安まであり買いにくいのが現状で、金への需要が高いのも理解できなくはありません。
 インフレに関しては世界的にインフレの懸念はほとんどありませんが、その意味では金が上昇する理由ははっきりしません。
 ただ、出口戦略がますます見えなくなってきており、むしろ金融緩和となっています。
 これは将来のインフレにつながる可能性を排除できない事を示しており、このまま引き締めがされないとインフレが顕在化した際に通貨価値は失われていく事になります。
 
 こうなると金などのコモディティが相対的に強くなるのはやむを得ないかもしれませんね。
 ランケンも出口戦略で金利引き上げが今年後半と見ていたので、金を買う気にはなれませんでしたが、金利引き上げなんて話は全く出てきません。
 金への見方は少し変えるべきでしょうかね。
 それでも、金買うぐらいならプラチナ買いますけどね(笑)。
 上がってる~。
 
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今週の南アフリカ

今週の南アフリカ


 今週は月末ですので、南アフリカの経済データがたくさん出てきます。
 インフレ率、生産者物価指数、貿易収支などなど。
 新車販売台数も出てくるかな。↓
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 まずは注目のインフレ率ですが、水曜日です。
 ブルームバーグの予測では3.6%となっており、先月の3.7%を更に下回ると見られています。
 もし下がるようだと、更なる金利引き下げ余地が出ると市場では言われています。
 
 しかし、今月南アフリカ中央銀行は金利引き下げを行いましたが、中央銀行総裁のGill Marcus氏は引き下げ余地があまりない事をにおわせています。
 この辺が議論が割れる所で、電気料金や水道料金など公共料金が今後引き上げられる事が確実な中でインフレをどこまで抑制できるかによります。
 また、穀物の市場価格も上昇しており、南アフリカのような新興国ではこう言った市場価格をもろに受けます。
 この商品価格の上昇はランド上昇である程度帳消しにされているものの、今後上昇が続くようだと悩ましい状況にもなりかねません。
 
 インフレが低めなのはもちろん悪い事ではありませんが、安定して経済成長につなげていけるかどうか、南アフリカ中央銀行の手腕の見せ所ですね。
 とりあえず、今週はインフレ率と貿易収支かな。
 インフレ率はあんまりブレないと思いますが貿易収支は結構ブレルのでこちらの方がランドの動く要因としては大きいかもしれません。
 
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世界の競争力ランク

世界の競争力ランク


 代表的な世界の競争力ランキングであるGlobal Competetiveness Indexが発表になっています。
 南アフリカの順位は54位と昨年の45位から下落しています。
 近い順位の国としては51位にインド、58位にブラジルとなっており、インド・ブラジルも後退していますね。
 
 1位から10位までは以下の感じです。
 
 1.スイス(1)
 2.スウェーデン(4)
 3.シンガポール(3)
 4.アメリカ合衆国(2)
 5.ドイツ(7)
 6.日本(8)
 7.フィンランド(6)
 8.オランダ(10)
 9.デンマーク(5)
 10.カナダ(9)
 
 Global Competetiveness Index
 ↓
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 日本は若干上昇していて、アメリカが結構大きく後退しています。
 スイスは昨年同様に1位です。
 毎年思うのですが、シンガポールの3位はスゴイですよね。
 まさに国家戦略が秀逸なんでしょう。
 
 10位以下ですと、イギリスが12位、フランス15位、オーストラリア16位あたりでしょうか。
 意外と競争力低いとされているのが中国で27位とマレーシアの下。
 本当かなぁとか思いますが、まぁ政治力とかじゃなく競争力という意味ですからしょうがないかな。
 韓国22位も若干疑問ですが、もうちょっと上じゃないかと思ったりして。(いや、感覚なので客観性ないですけどね)
 
 破たんしたアイスランドも31位です。
 うーん。。。
 
 順位の下位の方はアフリカ勢がほとんどをしめまして、最下位はチャド。
 アフリカの真ん中辺にある国ですね。
 下から二番目はアンゴラがあります。
 原油がかなり取れるんですが、資源関係は競争力とは見られていないようです。
 
 指数は
 1.Basic Requirements(基本要件)
 2.Efficiency enhancers(効率性)
 3.Innovation and sophisticated factors(革新性)
 
 の3つに分けられており、その3つの内容は
 1.Basic Requirements(基本要件)
 制度、インフラ、マクロ経済、健康と義務教育
 
 2.Efficiency enhancers(効率性)
 高等教育、物的市場効率性、労働市場効率性、金融市場成熟度、技術、市場サイズ
 
 3.Innovation and sophisticated factors(革新性)
 ビジネス洗練度、革新性
 
 となっています。
 日本は3.Innovation and sophisticated factors(革新性)が1位で高く技術力が世界一と高く評価されています。
 
 南アフリカで高く評価されているのは、金融市場の成熟度で9位と日本の39位をはるかに上回っています。
 どおりでランドの取引が日本でも出来るわけです(笑)。
 
 南アフリカだけサブインデックスをまとめてみました。
 
 1.Basic Requirements(基本要件) 79位
 制度 47位
 インフラ 63位
 マクロ経済 43位
 健康と義務教育 129位
 
 
 2.Efficiency enhancers(効率性) 42位
 高等教育 75位
 物的市場効率性 40位
 労働市場効率性 97位
 金融市場成熟度 9位
 技術 76位
 市場サイズ 25位
 
 3.Innovation and sophisticated factors(革新性) 43位
 ビジネス洗練度 38位
 革新性 44位
 
 南アフリカで悪いのが労働市場の効率性と健康と義務教育ですか。
 労働市場の効率性97位は、失業率25%じゃぁしょうがないかなと。
 健康127位もエイズですね。
 
 今後確実に改善されるであろうものはインフラでしょうか。
 南アフリカ政府はインフラにとりあえず力を入れようとしていますし、海外からの資金流入もあるのでインフラ関係はそこそこ上に来れるのではないかなぁと。
 ビジネス系もまぁまぁでしょうかね。
 白人がうまくやってる面は強いでしょう。
 
 先進国並の技術力を持つにはまだ遠いかもしれませんが、アフリカNo.1として競争力をつけてほしい所ですね。 
 
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南アフリカの電力危機懸念は後退か

南アフリカの電力危機懸念は後退か


 南アフリカの電力危機は最近あんまり話題にならないのですが、どうやら危機的な状況には向こう数年間はならないようです。
 南アフリカ国営電力会社のエスコム社は発電所の能力を現在の2倍の80ギガワットに2026年までにする事にしていますが、そもそもの電力需要が向こう数年間は落ち込みそうだと予測されています。
 この需要減衰は電力価格引き上げの影響が大きいようです。↓
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 元々、電力危機は南アフリカの5%の成長があまりにも速く、電力供給がそのスピードに追いつかない事から発生しています。
 ところが、電力危機が起きたのとほぼ前後する位のタイミングでアメリカのサブプライム危機が発生し、世界経済の落ち込みとともに南アフリカの経済も急速に悪化しました。
 現在、南アフリカの成長率は2%から3%とされており、成長率としては数年前の半分に落ち込んでいます。
 
 これにより、電力需要の伸びが後退。
 そこに加えて、電力危機による電気料金引き上げが加わり需要は一気に後退し、危機的な状況は幸か不幸か避けられるという具合です。
 電気価格が名目で25%も上げられる訳ですから、実質でも2割高な感じです。
 今まで安かったためかなり無駄に使っていた分、合理化の余地は大きいんでしょう。
 
 電力需要の下落率は年率5%が実に数年間にわたって続くと試算されています。
 発電所いらないんじゃないのとか思わなくもないですが、長期的に見ると足りないのも確実でしょう。
 今のうちにエスコム自体の建て直しと長期的な将来に向けての準備が望まれる所でしょうかね。
 
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南アフリカの消費支出の伸びが落ち込み

南アフリカの消費支出の伸びが落ち込み


 今年第二四半期の南アフリカの消費支出の伸びが落ち込んでいます。
 特に家計の消費支出の伸びが悪く、国内総支出は2.3%の伸びとなっています。
 第一四半期は12.1%で、昨年の第三四半期以来の伸びの悪さです。↓
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 南アフリカ中央銀行のチーフエコノミストは雇用への不安が支出を抑制しているのだろうと分析しています。
 昨日はアイルランドの景気後退が第二四半期に深刻化したなんて話もありまして、統計って結構不思議なものです。
 世界同時に悪化しますね。
 
 同エコノミストは世界経済がインパクトをもたらす可能性についても言及しています。
 世界経済が良くなればって感じでしょうが、むしろその影響で南アフリカも悪化しているように見えます。
 
 ただ、民間セクターの投資は5四半期ぶりに拡大しており、0.4%の上昇です。
 第一四半期の0.7%の縮小から第二四半期は増加という形で、南アフリカではこれは重要だとみなされています。
 それでも、アナリストの多くは景気回復は緩慢と見ており、今年残りの三カ月は不確実だと考えているとの事です。
 
 また、貯蓄率も上昇しているようで、GDPに対して貯金の割合は16.9%と5年ぶりの高さです。
 まぁ、これは債務比率が高い南アフリカの一般家計には悪い事とも言えないんじゃないでしょうか。
 景気悪化を裏付けるデータではありますが、景気悪いのにガンガン使ってたらその方が怖いですからね。
 
 これだけ世界が悪い状況ですから、多少の痛みには耐えないとダメでしょう。
 日本もか。。。
 
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IMFの南アフリカ評価

IMFの南アフリカ評価


 IMFが南アフリカの経済状況のコンサルティングを行い結果を公表しています。
 それによると、南アフリカの近年の経済パフォーマンスは素晴らしく、堅牢なマクロ経済政策と金融緩和が金融危機を乗り越えるのに大きな役割を果たしたとしています。
 
 IMFの南アフリカコンサルテーション
 
 中期的な財政計画も赤字を削減する方向であり良いとしていまして、特に公的セクターの賃金上昇を抑える事の重要性を強調しています。
 また、インフレターゲットも良く機能しているとして、評価しています。
 南アフリカ中央銀行には金利引き上げにしろ、引き下げにしろ素早く動く事を求めています。
 
 ランドに関してはやや高いとの見方をIMFではしています。
 介入に関しても否定的ではないようで、うまくやるべきと見ているようです。
 基本的にランドが高いのは資金流入が続いているからで、今の世界経済状況だとやむを得ない部分もあるとは思いますが、IMFはこの資金流入も外貨準備金の蓄積に利用すべきと提案しています。
 
 南アフリカの問題としては高い失業率が長く続くであろうことが指摘されています。
 失業率の改善のためには6%程度の成長が必要とされていますが、これは現在の世界経済の状況から見るとかなり高いハードルです。
 ただ、IMFでは2015年までに失業率は22.7%になると予測しており、今よりは良くなるようではあります。
 
 南アフリカの今年の成長率はIMFは3.2%としています。
 来年は3.6%となり、その後4.5%には達するだろうの述べており、その辺まで行けば金融危機の前のレベルにかなり近づいてきます。
 5%を超えれるぐらいだとかなり強い感じがしますが、南アフリカ単独の要因ではなかなか難しいでしょう。
 
 いずれにしても、IMFの評価はまずまずか割と高い部類に入ると思います。
 ランケンもIMFの評価をここ数年ずっと読んでいますが、マクロ経済政策はいつも評価が高いですね。
 今回はさすがにインフレの懸念とかは出てきませんでしたし、経常収支に関する事もランケンがざっと見た範囲では出ていませんでした。
 
 あ、ただ財政赤字に関しては南アフリカ政府より厳しめに見ています。
 2012年の財政赤字はGDP比6.7%としており、南アフリカ政府の言う5.8%と差があります。
 IMFは南アフリカがインフラ投資をかなり多くすると見ていますね。
 景気回復にうまく結び付けたい所です。
 
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南アフリカ経常収支大幅改善!

南アフリカ経常収支大幅改善!


 南アフリカの第二四半期の経常収支がGDP比2.5%と大幅に改善しています。
 ロイターの調査による予測は3.2%でしたので、かなり良い結果です。↓
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 経常収支の改善はワールドカップ関連の資金流入があったことも理由の1つとされています。
 南アフリカ中央銀行の試算によると、観光客が使ったお金は約150億ランド(約1800億円)とされています。
 世界的な不景気とは言え、南アフリカにかなりのお金が流入した事は間違いないんでしょう。
 
 また、輸出が6.4%増えた事も経常収支の大幅改善の理由としてあげられています。
 こちらは中国やインドへの輸出が増えたとされており、新興国の成長の速さが際立っています。
 今回、中国は南アフリカ最大の輸出国となりました。
 
 南アフリカの経常収支の改善は今の世界情勢を考慮すると非常に良いニュースだと思います。
 財政赤字と経常赤字の双子の赤字である事に変わりはないのですが、経常赤字の拡大は南アフリカの最大の懸念の1つです。
 その意味では、予想よりも大幅に良かったのは評価できるのですが、ワールドカップと言う特殊事情であるのも事実です。
 
 ランドは1ドル7ランドを超えて6ランド台に入っています。
 2年ぶりの高値となっており、市場ではドルの下落が強いためとされています。
 経常収支の改善もそれなりに好感されているんでしょうね。 
 
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南アフリカ雇用最悪状況と与党

南アフリカ雇用最悪状況と与党


 南アフリカの雇用悪化ペースが改善してきています。
 今年の第一四半期における非農業部門の雇用は昨年の第一四半期に比べて2.2%悪化していましたが、第二四半期は1.4%となりました。
 南アフリカでは季節調整をしていないので、数字的にはあまり意味がないと評価されていますが、一方で悪化していないだけでも良いとして歓迎するアナリストが多いようです。↓
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 南アフリカの失業率は25.3%へと上昇していまして過去5年間で最悪状況です。
 これ以上、増えてほしくないので、とりあえず失業率の悪化に歯止めがかかれば上出来ぐらいが南アフリカの感覚のようです。
 25%って4人に1人ですからね、歓迎されるような数字ではない気がしますが、お国柄かなぁ?
 
 さて、南アフリカの与党ANCの議員が白人の支持を訴えています。
 ANCはもともとアパルトヘイトの時代に黒人の人権を白人から守るために生まれた党と言う経緯があるため、白人の支持が定着しているとは言い難い部分もあります。
 現在も白人からの支持がないわけではないのですが、まだまだ道半ばです。
 ANCは人種差別の脱却を掲げており、そのためにも白人の支持をもっと得たいと考えているようで、白人社会とのコミュニケーションを活発にしたいと述べています。
 
 ANCも純粋に白人と仲良くしたいだけではないでしょうし、南アフリカの経済界を握っているのはまだまだ白人ですから、色々と思惑もある事でしょう。
 本当に融合するには最低でも二世代ぐらいはかかるでしょうけど、いがみ合って民族間紛争にならないだけでも天と地の差です。
 アパルトヘイトの遺産はそう簡単にはなくならないでしょうし、理想と現実には乖離があるのも分かりつつ、夢を持って頑張ってほしいところです。
 
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FXの会と外為どっとコムに対する対応

FXの会と外為どっとコムに対する対応


 昨日はあるFXの会に出ていたのですが、どこまで書いていいのか分からない。。。
 いつものようにSarahさんだったり、鷹鳩さんだったり、深田萌絵ちゃんだったり、池田ゆいちゃんだったりと遊んでました。
 雑誌に出てくる人間ばっかりですね(笑)。↓
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 昨日の話の中で面白かったのが、外為どっとコムの話。
 ご存知かと思いますが、外為どっとコムがユーロ円のプライスが誤配信されて、業務停止命令を受けました。
 その話の中で出たのが、昨年11月にくりっく365でおきたランド円の誤配信。
 
 あの時って、11.5円から8.5円までランド円が落ちて配信されまして、くりっく365を使っている投資家がびっくりした訳ですが、あれはおかしなプライスではないとして、東京金融取引所は対応の悪さを露呈しました。
 それに対してかなり非難轟々ではありましたが、あの時業務停止命令は何も出ていません。
 
 一方で、今回の外為どっとコムの誤配信は一か月の業務停止命令が出ています。
 うーん、確かに外為どっとコムは人為的なミスな側面が強いと思うんですが、一応はなしにしていますし、実害はあまりないはずです(あるのかなぁ???)。
 くりっく365の東京金融取引所は実害が出たのに、おとがめがほとんどなかったのに比べると金融庁も厳しすぎるか、東京金融取引所に甘すぎるかって気がしますねぇ。
 
 昨日の話の中ではくりっく365が安全だなんてウソだなんて話も出ましたね。
 誤配信(バッドティック)が起こると、くりっく365の方は対応しにくいのですが、店頭取引業者でしたら自社の方で取引なかった事にできます。
 その意味では外為どっとコムはなしにしたので、対応は間違っていません。
 
 そもそも、昔ディーラーが電話でやってた時は、ドル円とユーロ円(たぶん、当時はユーロじゃなかったと思いますけど)のプライス電話口で間違えて言うなんて結構普通にあったそうで、そういう時はお互いになかった事にしましょうって言うのが紳士協定と言うものだったそうです(元ディーラーさんのお話)。
 システム化されると同時に100%間違いがなくなるなんてのはやっぱり難しく(システム屋としては)、必ず例外的な事態は起こるはずです。
 そこをどう対応するかが大事だと思うのですが、その意味では別に間違った対応には見えません(まぁ、2回連続ってのがちょっとイタイですけど)。
 むしろ、東京金融取引所のくりっく365の方が対応は悪かったと思いますね。
 
 お役所って言うのはいつもそうですが、消費者保護とか言って民間企業と一般のトラブルではやたらと民間企業に厳しくしますが、身内となると一般の人を泣かせるものです。
 どうかなぁと思いますよね。
 権力を使って仕事が楽に終わらせられる方に動くから、年金問題みたいな話がいつまでたってもなくならない。
 
 それじゃ、くりっく365が安全な公的な市場だなんて話信じられませんよね。
 別にくりっく365を否定する訳じゃないのですが、規制当局を含めた運用のあり方としては、今回の外為どっとコムの話を聞いてかえって信じられなくなりました。
 まぁ、公的な市場なりの安全な側面ってのはあるんでしょうが、店頭取引なら業者選びをある程度ちゃんとすればいいような気もしますけどね。
 
 なんとなく、色々と考えさせられる事があった話なので書きました。
 あ、会は楽しかったですよ!
 そういえば、あのFX先生の杉田勝さんにランケンのブログってスゴイねぇって言って頂けました。
 杉田さんとかに言われると嬉しいですよね!

 他にもプロの方にランケンのブログ見て頂いているようで、うれしいんだか怖いんだか。。。
 もっとも、今ランケン見てる方って市場でまだ生き残ってる人だから結構レベル高い方が多いんでしょうかね。
 しかもワールドカップも終わった今ランド見てる人たちだし、絶対に普通じゃない(笑)。 
 ニッチの世界極まるぐらいだなぁ(爆)。

 参加された皆さん、幹事で御苦労頂いた皆様どうもありがとうございました!
 
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IMF、世界の最貧国へ80億ドルローン

IMF、世界の最貧国へ80億ドルローン


 IMFが世界の最貧国に向けて80億ドルのローン(融資)を作りました。
 これは世界の4カ国が融資しており、中国、ブラジル、フランス、日本です。
 日本ではあんまりニュースになってない気がするんですが、海外では結構ニュースです。↓
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 あ、でも管首相がミレニアム開発目標がどうのこうのって話はちょっと見た気がしますね。
 ランケンがちゃんと見てないだけだな、きっと。
 
 この融資はそもそもサブプライム金融危機で資金流入が止まってしまう事で被害を受けた最貧国の低金利で助けようと言う目的で作られています。
 IMFはこのために金を400トン売却し資金調達をする事にしており、2007年に2億ドル(約200億円)だった融資額を2009年には12億ドル、2010年に17億ドル、そして2014年までに170億ドルまで融資しようとしています。
 相当な額ですが、日銀の介入2兆円よりも小さい。。。
 
 とはいえ、世界の最貧国ですから、そのインパクトはかなり大きいでしょうね。特にアフリカは。
 別に南アフリカに直接何かあるとは思えませんが、いくらかは流れてくるでしょうし、最貧国援助だしお金も入ってくるしなら南アフリカも喜んで協力するでしょう。
 有意義に使ってほしいですよね。
 
 ところで別件ですが、外為どっとコムが業務停止命令を受けましたね。
 FXの最大手で先駆けだっただけにちょっと残念です。
 こういう所で、会社のマネジメントシステムだとか歴史が出てきますね。
 
 金融庁もちょっとやり過ぎな気はしないでもないですが、外為どっとコムに問題があったのは事実でしょう。
 だんだん業者選びが慎重にならざるを得なくなってきますねぇ。
 どうも短資系や金融系で歴史のある所に目が行ってしまいますね。
 
 先日の規制強化もあったので、これからはFX業界の淘汰が出てくるでしょう。
 既にいくつかのFX業者は事業譲渡をしていますしね。
 FX業者スプレッド組みたいなぁ(笑)。
 
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南アフリカのトヨタ工場

南アフリカのトヨタ工場


 南アフリカのトヨタ工場がストライキにより在庫をかなり抱え込んでしまい、困っているようです。
 長期にわたったストライキでトヨタの在庫を来年まではけないと見られており、南アフリカはストライキによる影響をトヨタがどう捉えているかを気にしています。↓
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 南アフリカ工場の閉鎖とかって言う話にはならないのですが、新しい工場の新設などがされない恐れがあるとして懸念しています。
 トヨタさん、南アフリカに新しい工場作ってあげてくださいね。
 ランケンはトヨタの弱小株主なので両方とも応援したいのですが。。。
 
 しっかし、トヨタのジャストインタイムで来年まで在庫抱えるってのもおかしいですよね。
 ランケンはこの分野は割とよく知ってる方だとは思うのですが、通常どっかが切れれば全て止まるのがジャストインタイムです。
 せいぜい数か月のストライキで完成車両の在庫を来年まで持つって言うのは理解に苦しみます。
 
 さて、ランド強いですね。
 対ドルでは完全に節目を超えてきています。
 南アフリカ市場ではやはり1ドル7ランドを超えるかどうかが注目されているようです。
 
 海外勢からのランド買いは相変わらず強いようですが、1ドル7.07から7.17で落ち着くと見られているそうです。
 ただ、ユーロとポンドが微妙なところが今のランドの泣き所で、難しい部分もあります。
 とはいえ、株価が上昇するなどリスク選好の動きはランド上昇の流れに沿っており、妥当な感じでもありますね。 
 
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南アフリカ、ワールドカップの2倍の経済効果か?

南アフリカ、ワールドカップの2倍の経済効果か?


 南アフリカでは電力危機で恒常的に電力不足が続いていますが、太陽発電の建設を計画しています。
 総額210億ドル(約2兆円)の大プロジェクトです。
 ただ、これは投資家からお金が集まればみたいな所があり、とりあえず資金調達がカギを握りそうです。↓
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 南アフリカの内閣は投資家を集めて資金が集まるかどうかの会議をする事は決定しているそうで、年末に向けて計画中だとの事です。
 建設場所はケープタウン近郊とされています。
 2兆円の経済効果ってワールドカップの2倍じゃないかと思うんですけど。。。
 スゴイ数字です。。。
 
 んが、あんまり騒がれてないぞ。。。
 なんでだろう???
 あんまり現実的じゃないのかなぁ???
 
 とはいえ、5000メガワットのパワーが期待されていますので、クリーンなパワーでもありますし、期待はできます。
 ケープって所がいいですね。
 風も強いし、風力も期待したいですね。 
 
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日銀介入とか

日銀介入とか


 ドル円の動きスゴイですね。
 やっと日銀の介入が入ったようで、かなりのインパクトを市場に与えています。
 日銀の介入、実に6年ぶり。
 82円が85円ですものね、なかなかの効果が見られます。↓
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 ただ、長期的に効果があるかどうかは不透明とみられているのも事実です。
 日本だけの単独介入ですので、どこまで効果あるか不透明です。
 
 野田財務大臣はデフレが続いており、厳しい経済状況にある日本にとって円高は経済の安定性を損なうとしており、危機感を示しています。
 今後も介入を続ける方針を示した事でさすがにメッセージは出たのですが、効果はどうでしょうかと言う具合です。
 
 日本株は大幅上昇ですね。
 円安が株価にめちゃくちゃ影響するんですねぇ。
 
 さて、南アフリカの商業活動を示すTAIがSACCIから発表になりました。
 8月は45ポイントとなり、7月の49ポイントから下落です。
 年間ベースで見ると1ポイント上昇しており、大きな変化なしと言ったところですが、50ポイントを上回れていないのでややネガティブです。 
 内容としては、売上が5ポイント下落し50ポイント、サプライヤーのデリバリー指数が3ポイント下落し44ポイントとなっています。
 
 TAIは現在の活動を測る指数ですが、将来の期待値を測るTEIは64ポイントから61ポイントへとこちらも下落しています。
 60ポイントを超えているためまずまず高い所にいるのですが、下落しているのでやや弱気な兆しが出ています。
 
 ランド円は12円をつけています。
 ランドも対ドルで強い状況でして、ドル円が120円だったら既に17円を超すレベルまで実は来ています。
 計算してみて、かるーくショックを受けました。。。
 やっぱり円安になってほしいなぁ。。。
 
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ランド6ドル台を目指す

ランド6ドル台を目指す


 ランドが強いです。
 今日の高値は1ドル7.12ランドまで行っています。
 1ドル7.0ランドを超えるかどうかと言う所まで来ておりまして、6ドル台に入れれば2008年1月以来の高値です。↓
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 6ドル台に入れるかどうかは心理的にはかなり大きな節目と見られており、市場では注目レベルです。
 その前の節目としては7.09だそうですが、基本的にはランド強めな動きとなっています。
 南アフリカの国債の方も堅調となっており、市場全般が下落基調な中で好調と言えるでしょう。
 
 さて、HSBCが南アフリカの4番手の銀行Nedbankへの出資をする交渉をしていますが、四大銀行でまだ大きな外資の出資を受けていない最後の銀行のFirstRand銀行が海外の国際的な銀行との戦略的アライアンスを考えていると述べました。
 業績も好調だったようで、他の競合銀行が次々と外資の下に入る中で競争力強化を考えているんでしょうかね。
 南アフリカでもFirstRandoはどうするだろうかと言う話が出ています。
 
 投資銀行の下に入るなんて噂もあるらしく、実際FristRand銀行もそれらしい事を言っているようです。
 どっかいいところと組めるといいですが、どうなる事でしょう。
 純正の南アフリカの銀行ほとんどなくなっちゃいそうですね。 
 
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南アフリカ消費者信頼感指数と金採掘の大プロジェクト

南アフリカ消費者信頼感指数と金採掘の大プロジェクト


 南アフリカの第三四半期の消費者信頼感指数が発表になっています。
 2010年第三四半期は第二四半期より1ポイント上昇して15ポイントとなっています。
 ほとんど変わっていませんが、上昇ではあるかなと言った感じです。↓
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 南アフリカのエコノミストは歴史的な低金利の6%は家計の金利負担が減る事で、これから消費意欲が出てくるはずだと述べています。
 通常、金利引き下げの影響は半年から2年程度遅れるとされており、即効性のあるものではありませんが、ジワジワと効果は出てくるはずです。
 それにしても6%で歴史的な低金利ってのは笑えます。
 
 消費者信頼感指数の内容としては、景気に対して今後12か月は比較的楽観的とされており、ややためらいも見られると分析されています。
 現在、家計の消費支出には改善の兆しが見られています。
 また、インフレが抑制されているのも消費者の助けになっているとされており、今後強い回復をすると見られています。
 
 あと、南アフリカの金鉱山で有力なのがでてきそうだなんてニュースが出ていますね。
 南アフリカの金採掘量ってひたすら下げているのですが、かなり大規模な開発を行い年産100万オンスを2014年までに達成したいとされています。
 鉱山会社はGoldFieldsと言う会社で、確かCFDでもできたはずですね。
 長期で仕込んでみるか? 
 
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昨日の金融政策ステートメントの感想

昨日の金融政策ステートメントの感想


 今日はアメリカは9.11だったんですね。
 テロの犠牲者の方の冥福をお祈りします。
 早いですね。
 
 さて、昨日は南アフリカの金融政策決定員会の全訳出しましたが、インフレに対する懸念はだいぶ後退しているのがうかがわれました。
 来年いっぱいと言う期間で見るとインフレターゲットを超えるような強いインフレ懸念は事実上ないと言ってよいでしょう。
 もちろん良い事なんですが、以前から述べていますように景気後退による生産ギャップの拡大と表裏一体です。
 小難しい書き方をしていますが、一言でいえば景気が悪いからモノの値段を上げれないと言う話です。↓
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 これは世界的な現象ですので、南アフリカだけの問題でもありません。
 まぁ、景気は悪いはインフレは強いわのスタグフレーションではなさそうなので、悪いなりによいと言う解釈でいいんじゃないかと思います。
 
 一方で、世界の市場動向としては南アフリカにポジティブに見えます。
 ヨーロッパもダメ、アメリカもダメ、日本がまだマシなんて状況ですから、市場としては新興国に向かざるを得ないのは当然です。
 そうなると、豪ドルだの南アフリカランドだのって話になりますので、長期的な投資資金が流入するのも納得です。
 
 昨日の記事の最後にも書きましたように、南アフリカに対する長期的な投資資金の流入はキャリートレードもあるにせよ、いいことだと思います。
 資金の引き上げがあると怖い面もあるのですが、短期資金より長期資金が増えていると言うのは心強いですね。
 やっぱり、ワールドカップの成功は大きなポイントだったのかもしれません。
 日本のオリンピック開催の位置づけだと嬉しいですよね! 
 
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南アフリカ中央銀行の金融政策ステートメントの全訳

南アフリカ中央銀行の金融政策ステートメントの全訳


 南アフリカ中央銀行の金融政策ステートメントの全約です。
 
 
 1.序文
 
 前回の金融政策委員会以来、国内のインフレ状況は予想されたレベルより緩和しており、今後予想しうる期間の中ではインフレターゲットレンジ以内に収まる事が予想される。この理由の1つにランドの上昇と比較的弱い国内重要がある。生産ギャップはネガティブなままであり、2010年第二四半期の経済成長は市場予測より低い状況である。脆弱な世界経済の大幅下落に対して、当面は成長率はポテンシャル以下と思われる。
 
 
 2.インフレの近年の状況
 
 消費者物価指数でみる都市におけるインフレレートは2010年7月は5月の4.6%に比較して3.7%に下落した。サービスのインフレは比較的しつこいもののターゲットレンジの上限を下回る5.4%を記録した7月においては物品のインフレ率は2.1%まで下落している。
 
 住宅や光熱費、その他のサービスおよび物品のカテゴリーを合計すると2.2%(全部で3.7%の内)となる。しかし、電力料金の上昇は予想よりは低かった。また、いくつかのカテゴリーにおいてはワールドカップの影響の反動もあり、特にホテルなどのカテゴリーで目立ち、実に11.2%の下落となっている。管理コストを除いた消費者物価指数では2.9%となっており、インフレターゲットの下限を更に下回る結果となっている。
 
 生産者物価指数は上昇傾向にあるが7月は7.7%となり、6月の9.4%よりは下落した。食料品価格のインフレは良性で、農産物価格の上昇は年率0.2%となっている。一方、加工食品は年率で1.0%下落している。これは、世界的な食品価格上昇にも関わらず、消費者レベルでは当面は食品価格はあまり上昇しないであろうことを示している。
 
 
 3.インフレの見通し
 
 インフレ結果が予測より低い結果であるため、南アフリカ中央銀行はインフレの予測を下方修正した。特に短期から中期的に見直しており、最も重要な消費者物価指数である2010年第三四半期の平均は3.7%と見ている。2011年には4.8%、2012年の第四四半期は5.1%と予測している。
 
 インフレが下落している傾向は金融市場において好ましい影響を与えており、インフレ連動債と通常の債権の金利差は前回の金融政策委員会以来すべての機関において下落している。ロイター調査もまた期待値の改善を示し、2010年と2011年は平均して4.6%と5.2%になると見込んでいる。
 
 世界経済の見通しは不透明さを増している。先進国経済の深刻な景気後退への恐怖はある程度減ったが、下落リスクはまだ高い。今年に入ってから世界成長の予測はヨーロッパの国債危機、アメリカとユーロ圏の失業率が高いこと、多くの先進国経済の需要が弱いことによる下落が認められた。アメリカの経済は当面はトレンド以下なるとみられ、南ヨーロッパにおける財政引き締めプログラムの維持に対する疑惑が続いている。日本以外のアジアと多くのラテンアメリカは強い経済成長を維持しているが、中国は政府主導の緩やかな下落をしている。
 
 世界経済の低成長の見通しは南アフリカ国内の経済成長の見通しに対して下落リスクをもたらしている一方で、先進国経済から出てくるインフレ圧力は比較的良好のままであると思われる。世界経済の回復が遅いこともあり、国際原油価格は70ドルから80ドルを維持しそうである。
 
 これらの国際情勢を勘案すると、多くの先進国において政策金利が異常に低い状態が長引く事を示唆されている。海外の債権マネージャーによる金利差の調査によると、ランドの為替レートはインフレ見通しに主に下落リスクがあるとしている。前回の金融政策委員会以来、ランドは4.6%上昇し、ユーロに対して5.6%上昇している。貿易加重ベースでランドは7月以来4%、2010年1月から計測すると5.7%上昇している。
 
 年初以来、非居住者が株と債権の買い越しをしており、その額は1000億ランドに達する。その内、750億ランドは国債の購入で、2009年年間における155億ランドの買い越しに匹敵する見込みである。昨年以来、国債の流入は投機的であったが、これらの流れはファンダメンタルな流れになった可能性がある事を示している。これらの流入がより長期的な債権購入に流れている兆しが見られており、海外の年金ファンドやその他のファンドマネージャーが新興国の高い金利を志向していることがうかがわれる。この債権市場の高い流入は南アフリカ独特のものではなく、新興国の債券への資金流入は320億ドルに達しており、2005年の97億ランドと比べるべきものである。
 
 南アフリカ中央銀行の外貨準備高が増えているにも関わらず、ランドの為替レートは上昇を続けている。中央銀行は為替レートのターゲットを決めないが、外貨準備の蓄積を続ける。しかし、これはコストのかかるオペレーションであり、金融市場への影響の不胎化のために中央銀行は長期の為替スワップ取引を行っている。これは、スワップがロールオーバーされない時にのみ影響を受ける。外貨準備金の積み上げ努力を続ける中で国庫においてはなんらかの利益や損益が出る可能性はある。
 
 南アフリカの国内経済成長は2010年の第二四半期で年率換算で3.2%へと下落した。前回の四半期は4.6%であり、減速は主に鉱山生産の20.8%の下落であり、製造セクターが8.4%から6.9%へと緩和した事による。
 
 2010年の第二四半期の成長率は更なる減速が予想される。5月と6月の景況感の下落はこれから数か月の回復のペースが下落する事を示している。第三四半期の景況感指数は大きく改善したものの、全般的な指数は50のレベルの下ある。また、製造業と建築業においては特に低い。
 
 製造業の購買指数は8月若干上昇したが、製造業の成長モメンタムの減速を示している。同時に製造業の稼働率は長期的な平均値を下回っている。建築業も下落が続く事が予想され、GDP成長率の予想は前回の金融政策委員会以来若干下落していて、2010年の平均成長率は2.8%、2011年は3.2%と予想される。
 
 家計の消費支出は下落圧力にさらされている。主の要因には信用拡大のレベルが低いこと、家計の債務が高い事、失業率が高い事が含まれている。
 
 信用拡大は弱いままであるが、ここ数か月で改善が見られる。民間セクターでの12か月以上のローンや割賦販売の伸びは1.7%となっており、最も高いレベルとなった。住宅ローンの伸びは4%となっており、これが主な要因である。リースやその他のローンは下落を続けているが減速の率が下がってきている。一般ローンはは年率2.1%でポジティブであるが、リテールにおいては弱いままであり、不良債権は6月5.9%となった。前四半期と比べると比較的変化のない状況にある。銀行は信用基準をある程度緩和しているが、それでも比較的警戒しているため、リスク評価額は金融危機前よりも高い状況である。
 
 債務コストは金利と共に下がっているものの、、消費者は債務の高さに制約を受けている。家計における可処分所得にたいする債務レシオは最高値の80%から非常に緩やかに改善している。
 
 家計の消費支出は失業の傾向の継続に制約されると予想される。失業率は若干上昇し、2010年第二四半期は25.3%となった。すでに2010年の第二四半期までの二年間で100万人の雇用が失われ、求職をあきらめた失業者の数も90万人増加した。製造業と建設業の減速と同じく、これらのセクターでの失業が最も多く記録されている。
 
 家計の消費支出にポジティブな影響を与えるファクターとしては名目金利の低下、インフレの低下、住宅価格と株式市場の上昇による資産効果の増加、雇用者の賃金引き上げの高さがある。
 
 資産効果の上昇はポジティブであり、住宅価格の上昇は年率で10%を超える。しかし、7月の上昇率はは若干減少している。債券市場の上昇は続いており、株価の回復は2009年の底値から大きく回復している。ただし、金融危機前のレベルにとどまったままではある。
 
 賃金妥結は消費者にとってはポジティブであるが、インフレの上昇リスクの主なものとなっている。賃金引き上げ要求のいくつかはインフレの低下と見通しの改善を無視しており、生産性の上昇が伴わない場合は、これらの妥結は国内価格の上昇圧力になる可能性がある。また、国際競争力に対してもネガティブになるため、雇用環境にも悪い影響を与えるであろう。
 
 コストプッシュ型のインフレリスクは比較的変わらない。管理価格の上昇は続いており、上昇再度のプレッシャーをインフレ見通しに与えている。食品価格の上昇は世界レベル、特に小麦価格からリスクの可能性をもたらす。しかし、国内への影響は比較的高い為替レートと国内のとうもろこし収穫量の高さに抑制されるであろう。
 
 
 4.金融政策スタンス
 金融政策委員会はインフレ率の見通しの改善は更なる景気刺激策を脆弱な国内経済に与える余地を与えると評価している。
 
 金融政策委員会ははレポレートを0.5%引き下げ年率6.0%に変更し、2010年9月10日から適用する。金融政策委員会はこれをインフレターゲットの順守と一致していると見ており見通しのリスクも考慮している。更なる下落は限定的であるが、今後の成り行き次第である。われわれのアプローチとしてはフォワードルッキングなものでありデータと将来動向によるものである。
 
 
 
 
 と言う事でした。
 ランケンが良かったなと思ったのは、インフレ見通しの改善ではなく、むしろ海外からの資金流入が投機的なものからファンダメンタルなものへのシフトと言う部分です。
 
 ランドの上昇はインフレの抑制には役立っているようです。
 為替レートがインフレに影響を受ける事も記されているので、この辺は非常に納得です。
 実はランケンも南アフリカのインフレと為替レートに連動性があるのは気が付いていたのですが、こういうところで記述されていると自分の仮説にとってはうれしいですね。
 
 やはり、インフレ率が低く抑えられている事により、ランドはなかなか下がりにくい状況になりそうです。
 どなたかが以前コメントしてましたがユーロランドのショートでもしますかねぇ。
 金利と為替レートの両方を取ろうと思うと悪い戦略じゃないかもですね。 
 
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昨日の南アフリカの金利引き下げ

昨日の南アフリカの金利引き下げ


 昨日の南アフリカは金利引き下げを0.5%行い、6.0%となりました。
 市場としては好感したようで、ランドも堅調です。
 
 今回の金利引き下げにより、住宅ローン金利などがさがっているそうで、なんと30年ぶりの低金利となっています。
 ただし、この低金利(と言っても6%ですので、高いですが。。。)は今後長く続くとは見られておらず、今後数カ月でインフレが悪化する兆しが出た場合、南アフリカ中央銀行は引き上げられる可能性が高いと予測されています。
 可能性としては来年の初頭には早くも引上げをするとの予測も出ています。
 
 金利引き下げが好感されてランドが堅調なように、南アフリカ債権も堅調です。
 債券購入に関連する資金流入はここまで1000億ランドを超えました。
 ヨーロッパじゃ国債が買われるかどうかビクビクだと言うのに、たいしたものですね。(ランケンのバイアス除いてもまぁ評価されていいんじゃないかと思うんですけどね)
 
 この金利の高さだと買われるのも無理はありませんが。。。
 もっとも金利が高くても危なければ、債権価格がかなり下落するので相応に評価はされているとは言えます。
 一応、ストライキは収まったのですが、財政への負担はありますし、まだまだリスクは多く、必ずしも安心できる訳ではないので、ちゃんと見ておきたいですね。
 
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南アフリカの金利6%に

南アフリカの金利6%に


 南アフリカの金融政策決定会合が開かれ、政策金利は6.0%になりました。
 予想どおりと言った所でしょうか。 
 
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南アフリカ製造業生産量と明日の政策金利

南アフリカ製造業生産量と明日の政策金利


 明日の金融政策決定会議を前に南アフリカの製造業の生産量が発表になっています。
 7月は年率換算で7.5%の成長となり、6月の9.3%から減速しています。
 ロイターの調査による6.0%よりもかなり良い結果となっています。
 
 月次ベースでも6月と比べて0.7%上昇となっており、前月ほどは良くありませんが、それでもまぁよい結果でしょう。
 南アフリカのエコノミストはこれよりもしっかりとした成長が必要だとしており、まだ製造業は脆弱であると述べています。
 やや厳しい評価かなと思わなくもないですかね。
 
 明日はいよいよ政策金利が発表になりますが、景況感にせよ製造業の生産量にせよ、予想を超えてきている部分があるのは事実であり、金利引き下げの可能性はかなり濃厚となっています。
 引き下げの幅は0.5%とみられています。
 ランドも上昇しており、高すぎる金利はキャリートレードの意味でも望ましくありません。
 
 中には1.0%の引き下げをすべきと主張するエコノミストもいるようですが、それでも予想は0.5%にとどめています。
 これは、南アフリカ中央銀行がかなり慎重に動くであろうとの見通しにたったもののようで、予想と実際にあるべき姿を分けています。
 
 妥当に0.5%の引き下げならあまり動かないでしょうが、据え置きだったり1%引き下げだったり(1%引き下げの予想の方が据え置きより少なそうです)すると動くかもですね。 
 
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南アフリカの景況感大幅改善

南アフリカの景況感大幅改善


 南アフリカのテロ、ほぼ収束しそうです。
 多くの組合員が仕事に戻っており、明日からは学校なども正常化する見込みです。
 やっぱり、ストライキ中仕事していない間は給料支払われないそうです(笑)。↓
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 これ以上、ストライキやるのも限界なんでしょうね。
 ただ、南アフリカ政府としてもそこまでのリスクを負ってまで賃上げを要求してきた事にたいして、重く受け止めてはいるようです。
 でも、インフレ率の2倍はちょっと多いんじゃないかと思いますけどね。。。
 
 さて、南アフリカの8月の景況感指数は87.6ポイントと上昇しました。
 前月の84.3ポイントから改善し、2008年の9月以来の高さとなっています。
 2008年9月と言うと、ちょうどリーマン破たん前の時期です。
 
 ここで単純にリーマン破たん前ぐらい元気がよいかと言うとそこまで甘くもないのですが、ポジティブではあります。
 むしろポジティブ過ぎて、景況感指数を発表しているSACCIは異常に良すぎるとして、修正が入るであろうと警告しています。
 理由は外貨流入が世界中から来ていることとしており、警戒しています。
 
 また、SACCIは今月の利下げにも言及しており、利下げとなると信じていると述べています。
 現在ロイター調査では23人のエコノミストの内18人が利下げすると見ています。
 4人ぐらい、利下げしないって考えてるんでしょうか。
 
 南アフリカの金融政策会議は明後日9日です。
 どんな結果になるでしょうか。
 
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ストライキ収束とHSBCと南アフリカ中央銀行

ストライキ収束とHSBCと南アフリカ中央銀行


 南アフリカで山場を迎えていたストライキですが、収束に向かいそうです。
 ロイターは南アフリカの公務員が仕事にもどりそうだと伝えています。
 ただし、ストライキの妥結には至っておりませんで、交渉はまだ続く事になります。
 
 一か月も続いたストライキですので、いい加減にしろって話ですよね。
 ストライキ期間中の給料って払われてるのかなぁ???
 ランケンが大統領だったら給料払いませんね(笑)。↓
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 組合側もだいぶ意見が割れてきたようで、現在出されているオファーを受けるべきだとする意見と、もっと増やすように交渉する意見とがいるそうです。
 南アフリカの予算としては既に限界に達しており、政府側はこれ以上の妥協はしない方針を崩していません。
 
 労働組合の要求が強すぎると、他国の投資も鈍ります。
 トヨタもストライキが少ないがためにアメリカの南部に工場を作ったりしていました。
 製造業が重要な産業である南アフリカでここまで大きなストライキがあったのは、今後少なからず海外からの投資に影響するはずです。
 
 さて、HSBCによる南アフリカ四位のNedbank銀行買収ですが、やや難航しそうです。
 状況としては金融規制当局は買収に対して比較的前向きなスタンスなようですが、南アフリカ中央銀行総裁が難色を示していると言う事のようです。
 
 既に南アフリカの銀行は外資がかなり入っており、四大銀行の内、スタンダード銀行は中国の銀行が大株主で、ABSA銀行もイギリスのバークレー銀行が大株主となっています。
 これに加えてHSBCとなると、いざと言う時に大丈夫かと言うのが中央銀行の懸念となっています。
 Gill中央銀行総裁は複雑な状況を生むと述べており、あまり賛成ではないようです。
 
 一方で、現在の大株主でHSBCに株式を売ろうとしているOld Mutualよりはいいんじゃないかと言う意見もあります。
 Old Mutualは一応南アフリカで設立されているのですが、イギリスにかなり移ってしまっているもあり、リーマン破たん後の金融危機でダメージの大きいOld MutualよりもHSBCの方がいいのではないかと言う話です。
 どうせ、里子に出されてるんだから親は強い方に行っとけみたいな論理ですね。
 
 南アフリカ中央銀行も大事にしてくれるかどうか分からんのなら出さんぞってな所でしょう。
 まぁ、牽制球としてはアリかなぁ。
 きっと、かなり厳しい条件を付けてくるでしょうね。 
 
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ニュージーランドでM7.0の大地震

ニュージーランドでM7.0の大地震


 今日、南アフリカの新聞で大きく扱われていたのはニュージーランドのマグニチュード7.0の地震でした。
 ランケンはこの地震の事を知らなかったのですが、ウォールストリートジャーナルには見当たりませんでした。
 ロイターにはあった。日本の新聞にはなさそう。。。
 なぜ、地球の反対の南アフリカって感じ。。。
 
 まぁ、土曜日の朝早かったのもあるらしく、死亡者ゼロで被害は結構限定的なようではあります。
 ただ、地震があったのがクライストチャーチと言うニュージーランド第二の大都市です。
 多少は明日の市場に影響あるかもしれません。
 
 クライストチャーチって言ったことあるのですが、とってもキレイな所でした。
 ちょっと気に入ったので、気になるかなぁ。
 一応、ニュージーランドでも過去トップ10に入る大きさだったとか。
 
 AUD/NZDのロングでもしようかな。
 こういう週末のイベントドリブンな奴、多いですよねランケンは。。。
 電気が止まってるぐらいでそれほど被害はなさそうですが、市場参加者の心理的にはあんまり良くないでしょう。
 
 ニュージーランドの地震による停電なんて南アフリカの停電に比べればたいした事気がするけど、まぁいいや。。。
 えっと、南アフリカの方は。。。
 南アフリカ中央銀行総裁がHSBCによる南アフリカ第四位の銀行の買収に対して慎重な言葉を発しています。
 
 南アフリカ中央銀行としては外国の企業による南アフリカ国内の銀行はやはりよく考えなければいけないと述べています。
 確かに南アフリカの銀行は外資が結構入っており、他の国がどんどんと入ってくるのをいつまでも認めるのはいかがなものかと言うのは理解できます。
 HSBCがヤバくなった時に簡単に切り捨てられて、破たんするって言うのは南アフリカ中央銀行としては最も恐ろしいシナリオでしょう。
 
 既に中国の商工銀行も南アフリカの有力大手銀行であるスタンダード銀行に出資していますし、純粋な南アフリカの銀行が減るのはリスクでしょうね。
 おおむね南アフリカの政府との話も進んでいるはずですが、HSBCの買収、まだ決定とは言い難い状況かもしれません。 
 
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日本代表、パラグアイに勝利!

日本代表、パラグアイに勝利!


 日本代表リベンジしましたね!
 いい試合でした!↓
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 南アフリカワールドカップ前に比べるとなんか豪華なメンバーに見えるようになりましたねぇ。
 長友とサンタクルスが一緒に写った時なんかは思わず、豪華だなぁなんて思ってしまいました。
 
 香川のゴールはよかったです。
 ドリブルもうまいし、印象的なプレイがありました。
 日本代表として今後期待したいです。
 
 岡崎の飛び込みなんかも惜しかったなぁ。
 本田はすっかり貫禄って感じですが、最後下がりましたね。
 あんまり納得していないかななんて思いました。
 
 しっかし、結構危ないシーンもありましたね。
 4年後を思うと中沢の代わりをどうするかとか、どうまとめていくかがザッケローニ新監督がどういう選手を選ぶか興味深いです。
 
 最後の駒野投入はファンへのサービスと駒野の思いに報おうとしたのかなぁ?
 ワールドカップのパラグアイ戦で涙のPKを外した駒野ですから、意味深です。
 普通に考えると、押されていたので守りきりと言う意味と時間を使いたかったなんでしょうが、なんとなく深読みしたくなるような駒野投入でしたね。。
 
 何はともあれ、サッカーって日本でもっとも期待の高いスポーツになってます。
 見ててワクワクできるって言うのはいいですよね。
 
 そういえば、ソニーのCMも印象的でした。
 南アフリカでうまい所キャンペーンをはれたみたいでよかったです。
 ワールドカップ見てワクワクした南アフリカの子供はソニーを忘れないでしょうね。 
 
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ランド高値更新!

ランド高値更新!


 ランドが対ドルで高値を更新しています。
 今日のランドは1%以上上昇し、1ドル7.15ランドを超えました。
 南アフリカでもテクニカルの高値を抜けたとして大きく取り扱っています。↓
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 きっかけはアメリカの雇用統計が良かった事とされており、リスク志向が強まった事によります。
 特に予想よりも良かったことが好感されている部分が強く、こういう時は南アフリカは強いですね。
 南アフリカ国内ではストライキで結構盛り上がっててあんまりいい状態とは言いがたいものもあるんですけどね。。。
 
 南アフリカの金利が高いのはやはりあるんでしょう。
 ストライキなんて海外の市場からはあまり気にならないんでしょうかねぇ。。。
 
 もっとも南アフリカ国内としては日本と同じで通貨高に悩んでいます。
 これ以上の通貨高はイヤでしょうね。
 今の金利と世界情勢ではなかなか下がれないのは予想されてきた事なので、まったく驚きませんが、南アフリカの舵取りに注目です。
 
 とりあえず今月は金融政策決定委員会がありますので、金利引き下げは確実でしょう。
 0.5%下げても6%ですから、それでもぜんぜん高いですよね。。。
 いまどき、6%の金利はどうかと思うんですが。。。
  
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南アフリカのストライキ山場

南アフリカのストライキ山場


 南アフリカのストライキが山場を迎えています。
 現在、ストライキは病院や学校にまで広がっており、南アフリカ政府はこれを強くけん制しています。
 いわく、
 
 「病院の従業員がストライキのために人が死ぬ国はない」
 「ストライキのために若者の将来が犠牲になる国はない」
 ↓
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 また、政府としても労働者の要求は理解できるものであったが、政府として許容できる範囲を超えた賃上げはできないと述べ、現在すでにオファーされている7.5%すら本来は許容できないと述べています。
 今のところ、この額が受け入れられたとしても、どこから出てくるかは不明なようで、どこか別の場所で予算削減などの影響が出る事をにおわせています。
 ただ、労働者側の要求はこれより上ですから溝はかなり深く解決の目処は立っていません。
 
 南アフリカ政府は現在この課題がトッププライオリティなようで大統領をトップに閣僚は早急な解決を目指しています。
 一方で、労働者側は拒絶に反対した行進を行っています。
 エコノミストは1日1億5000万ドル(約130億円)の損害が出ていると見積もっています。
 
 労働者側のリーダーも必ずしも引上げを求めているだけではなく、組合員を説得しようとはしているようですが、どうも理解を得られない側面もあるようです。
 ちょっと過激になりすぎた側面もありそうですね。
 まぁ、最初の方に要求をあまく飲んでしまった他の業界の影響が大きそうなのは間違いないのですが。。。
 
 病院の閉鎖はよくないですよね。
 ストライキ長引いているので、気がかりです。 
 
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南アフリカの製造業景況感と財政赤字

南アフリカの製造業景況感と財政赤字


 南アフリカの製造業の活動状況を示すPMIが発表になっています。
 8月のPMIは50.3ポイントとなり、5月以来久々の上昇です。
 前月から比べて0.8ポイントの上昇です。↓
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 わずか0.3ポイントではありますが、よいか悪いかの分かれ目である50ポイントは超えていますので、その意味では若干明るさが見えます。
 内容としては将来の景況感に関する状況が59.6ポイントとなり、前月の57.7ポイントから上昇しています。
 基本的には期待感が大きく、南アフリカでも将来に対しては非常にポジティブだと分析されています。
 
 一方で、足元としてはイマイチ感が否めず、こちらは前月の50ポイントから46.9ポイントと悪化しています。
 足もとが悪化している割には将来の期待が高まっていると言うのも、お国柄なんでしょうかねぇ。
 前月が悪すぎたためとの解釈もされたりしていますが、現地でもやや理解に苦しんでいるようにも見えますね(笑)。
 あんまり単純には喜べないのですが、まぁとりあえず結果オーライって感じでしょうか。
 
 また、南アフリカの財政赤字がGDP比6.7%の赤字となっています。
 2013年までに4%まで削減する計画ですが、かなり大きな赤字であることは間違いありません。
 新興国でインフレも高い国なので、この数字を先進国と単純に比べてソブリンリスクが非常に高いと言う訳ではありませんが、あんまり褒められた話でもありません。
 新興国がゆえに脆弱な面もあるため、財政黒字を今までは堅持していましたが、リーマンショック以降の金融緩和と税収減が南アフリカ財政を直撃しています。
 
 市場としては、まぁしょうがないかなぁと言った所でしょうかね。
 債券暴落とかは今のところないですし、あんまり心配はしていませんが。。。
 世界中同じような状況ですが、今後は財政健全化がちゃんと進められるかどうかも大きな焦点の1つになるでしょう。
 その意味では、ストライキはよくない。
 
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