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南アフリカ6月の貿易収支

南アフリカ6月の貿易収支

南アフリカの今月発表の貿易収支のお知らせです。

先月は27億ランド(約460億円)の赤字でしたが、今月は53億ランドの赤字となりました。先月の倍です。予想は35億ランドの赤字となっていましたので、やや悪いですね。

やはり、8月は利上げ濃厚でしょう。

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ムーディーズ利上げ予測10%!

ムーディーズ利上げ予測10%!

ムーディーズは8月16日開催の南アフリカ政策金利決定会合にての政策金利(REPO)を0.5%上げて10%になるだろうとの予測を発表しました。

この理由としてムーディーズは現在の消費者物価指数(CPIX)が3%から6%の中央銀行設定のターゲットを超えている事をあげています。興味深いコメントとして、今回の0.5%の金利引き上げによる金融引き締めは消費者物価指数抑制に今後あまり影響しないだろうと述べている点です。特に賃金引上げのためのデモが各地で行われていまして賃金引上げの妥結が行われています。このため、国民は給料アップによる消費意欲が強く消費者物価は更に上がる可能性が高いと見ています。従って景気過熱を抑えるべく金利を上げているが消費者物価指数の上昇にはあまり効果がないのではないかと言ってる訳です。

また、インフレ見通しは最近悪化しており、当面はインフレは6%を超える可能性が高く、来年2008年まではこの傾向は続く可能性が高いと述べています。ただ、インフレは劇的に悪くなるには至らないだろうとムーディーズのアナリストは結論付けています。

その他にもABSA Capitalも0.5%引き上げ予測を出していますが、一部には今回の引き上げは見送るのではないかと見る向きもあるようです。Investecのエコノミストは、今回は少し間をおくのではないかという予測を出しています。8割がたは金利引き上げで10%と見ているようなので金利引き上げの可能性が高いと思いますが今月末の貿易収支あたりが気になるところです。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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原油価格高騰

原油価格高騰

原油価格が高騰しています。現在1バレル77ドルと史上最高値近辺での推移となっています。先週のアメリカ株式暴落はサブプライム問題が注目されていましたが、実は原油価格の高騰も株価暴落の背景にあるようです。

ブルームバーグによると来週のNY原油は下がる可能性が高いと述べています。この理由は現在アメリカの原油在庫は需要に対して十分あるためで、46人のアナリストの内20人は来週原油価格が下がると見ています。一方で16人は上がると見ていますのでアナリストの間でも迷いが見えます。

さて、金価格の方はだいぶ戻しています。1オンス660ドル前後となっており、690ドルから一気に下げています。これはランドには向かい風ですね。今まで世界的なマネーの流動性を利用して買われてきた金も売られているようです。

円のキャリートレードやアメリカのモートゲージのデリバティブ市場が大きな流動性を生み出しており円のキャリートレードの買戻しはやはり大きな流動性欠如となり、一気に進んだと言えます。昨今のキャリートレードは行き過ぎであったための修正局面とも言えるかもしれません。海外の新聞も円のキャリートレードの買戻しについて多く書かれています。今週はこの流れが収まるかどうかが焦点の1つです。動きが激しい可能性もありますのでうまくやりたいですね。

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業務連絡

リディさん

メールがなぜかReplyできなくて困っています。
再度メールいただけませんでしょうか?


6月の南アフリカ生産者物価指数

6月の南アフリカ生産者物価指数

ちょっと遅れて申し訳ありませんが、木曜日に発表になった6月の南アフリカの生産者物価指数を書いておきます。今月は年率10.4%となり、先月の11.3%よりも改善しています。ただ、予測の10.3%よりは悪い結果となっています。

先月の11.3%よりはだいぶよくなったように見えますが、これは指数算出上のテクニカルな面が大きく、月次で見ると先月は1.1%から今月2.1%に大きく上がっています。こちらも指数算出上のテクニカルな問題を含みますが、いずれにしても物価として本当によくなってはいません。

この結果は金利引き上げを後押しする事になりますが、インフレは相変わらずですのでそこは問題ですね。


南アフリカ市場

南アフリカ市場

為替市場も株式市場もすごい事になってますね。ご存知かと思いますがアメリカの株価暴落に端を発したキャリートレードの巻き戻しで円が買い戻されています。FXの皆様大丈夫でしょうか。

USドルやユーロその他の通貨は他のサイトにたくさんあると思いますので、ランケンは南アフリカ市場を中心に書きます。ランドは現在1ランド16円台後半と1円近く下げています。円から見るとだいぶ下げていますがUSドルから見るとそれほど大きく下げていなく$1=7.08Randとなっています。先週が1ドル6.8ランドぐらいでしたから0.2ランドの下落です。市場の見方としては基本的には弱気基調だが意外と底堅いと見ているようで、The rand was steadyだそうです。

とは言え、ランド円にするとやはり大きいかもしれませんね。ドル円が一気に118円台まで来ていますので、ドルランドとドル円の合成であるランド円が大きく影響を受けるのはやむを得ません。ランド自体はそれほど弱くなっていませんが日本円が大きく買い戻されているという面が強いと言えます。

さて、南アフリカ株式市場の方に目を向けるとこちらも当然ガタガタです。アメリカや日本が暴落しているので、リスク資金が流れ込んでいた新興国は当然大きく急落しています。ただ、南アフリカのインデックスは約2%の下落となっており、日経平均が2.4%の下落ですのでそこまで極端には落ちていないようです。今後はヨーロッパの株式市場次第という所でしょう。

CNBCによると今回は株式市場が過度に上昇している修正で、ヨーロッパ市場はウォールストリートの回復と共に元に戻ってくるのではないかと見ている専門家が多いそうです。コンセンサスとして世界経済は好調で、ファンダメンタル的には悪いわけではなさそうなので一時的な修正局面という事です。CNBCは投資家はこれを利用してよさそうだと述べています。実際、アメリカの第二四半期の経済成長は予想よりよいようですので意外と早く回復するかもしれません。

ここは冷静に世界の株式市場や為替市場を見て行きたいですね。海外の新聞読んでいる限りあまり弱気にならなくてもいいんじゃないかなーなんて思ってますが今後に注目です。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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南アフリカ6月の消費者物価指数

南アフリカ消費者物価指数

今月の消費者物価指数(CPIX)は先月は6.4%で今月は予想の年率6.3%に対して、6.4%となりました。ちょっと悪いですね。これで来月は10%ですかね。

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ワールドカップ会場

ワールドカップ会場

ワールドカップ会場のまとめをしている絵がありましたのでご紹介します。こういうの見るとなんとなく気分がワールドカップになってきますね。まだ結構先ですが準備は進んでます。

ワールドカップ会場



上の絵のURLはこちらです。その他の会場の写真なんかもリンク先にありますのでワールドカップ気分になりたい方はどうぞ!


今日のランド

今日のランド

ランドが強く推移していますね。現在1ドル=6.8ランド位で取引されていますが、市場では6.6ランドを試す展開になるのではないかと見ているそうです。

これはテクニカルのレベルとして注目されていた$1=6.85Randを超えたためで、ドルが弱くなっていることも原因として指摘されています。ただ、ディーラーの間では一時的に6.60を試すかもしれないがまた元の6.85Randに戻るだろうと言う話も聞かれるようです。25日は、注目の消費者物価指数の発表です。6%を超えていれば来月の金利引き上げはほぼ確実になるでしょうね。

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商品価格動向

商品価格動向

商品価格がだいぶ上がってますので、久しぶりに商品について。NYの原油価格が高騰しておりまして、1バレル$75前後になっています。ブレント原油にいたっては$80をつける勢いです。これは11ヶ月ぶりの高値となっていてアメリカの石油精製所の再開や在庫状況など原油価格下落要素があるにも関わらず上昇しています。

また、気になる金価格も上昇しており1オンス$680を超えてきました。最近1年の高値が$690でこれを超えるかどうかが焦点になっています。やや高値感を指摘する声もあり、先週急激に上がった事もあり今週は一旦下げるのではないかとの話もあります。ランドが先週は強く動いていましたが、金価格による影響も大きかったと言えます。もし、金価格に修正が入るようでしたらランドも戻す可能性ありです。

その他、すずや鉛も歴史的な高値を付けています。商品は現在全面高となっていまして、面白いのはこの理由がUSドルの弱体化が原因だとするものです。確かに最近のUSドルはどの通貨に対しても弱く(円を除く)、ドルを売って商品に移行する動きがあるようです。ドル一辺倒から他の商品や通貨へといわゆる世界のフラット化って奴でしょうかね。

韓国人がタリバンに拉致されたりNYで水道管が破損してテロ騒ぎになったりしてます。今はドルが弱いようですが何かあればきっとまたドルの見直しもあるでしょうね。でも、もっと大きく見ればやっぱり世界はフラット化するんでしょうか。となると、ドルは売られて円は更に売られて…。うーん、やっぱり外貨は重要だ。ドル持ちすぎかななんてポートフォリオを見直したくなりました。

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南アフリカ旅行ツアー説明会

南アフリカ旅行ツアー説明会

今日は南アフリカ旅行ツアー説明会に行ってきましたので閑話休題。ちょっとびっくりしましたね。完全予約制の説明会だったのですが、なんと600人も今日1日で説明会に来たそうです。しかも半分ぐらい今日ツアーにお申し込みだそうです。最低でも8日間のツアーで40万以上は1人するのですが…。しかも、ビジネスクラスでの旅行は既に売り切れ。

会場は銀座のホールでした。旅行会社担当の方が全員について紹介してくれます。ま、営業を受けるわけですが、なんか人気のマンション販売の初日のごとき状況になってました。白板が出てて、日付が書いてある表に売り切れの文字がいっぱい書いてあったり、机が並んでいて営業担当の方と我々がずらっと座ってあっちがいいのこっちがいいのと話していました。かなり活況のようで1人50万円程度かかるわけですし、お互いに貴重な休みにわざわざ来ているわけですので熱気がありました。200人申し込んでも1億円の売上ですね、それは力も入るでしょう。

最近、南アフリカへの旅行はかなりの人気だそうで、阪急交通社さんでは昨年1800人の方が南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナに旅行に行かれたそうです。ジンバブエには世界3大瀑布の1つのビクトリアフォールズがあり、南アフリカ経由で希望峰やケープタウンなどと共に観光をする事になります。

説明会の内容ですが、南アフリカやジンバブエのビデオを見せてくれてケープタウンや希望峰の雄大な景色も見れました。かなり、惹かれる映像でしたね、すごく綺麗(観光会社がやってるんで当然ですが)。10月ぐらいが春でベストシーズンだそうでこの時期に合わせて旅行に行かれる方が多いそうです。紫の花が咲く桜のような木があってこれを目当てに行く方もかなりおられるそうです。

ジャカランダの花(紫の桜のような木)

最近南アフリカへの旅行が世界的に人気ってのもうなずけますね。後、ちょっと思ったのは南アフリカは結構都会です。なんとなく、アフリカのイメージというと砂漠のイメージですが、緑の多い郊外の住宅地と高層ビルの連なる都会(横浜ぐらい?)な感じです。なんか、ショッピングモールなんかもあったりして割と住みやすそうです。

ANAのHPの写真です。

その他、象やキリンなどのサファリツアーやペンギン(南アフリカはもう南極に近いんです)、アザラシなどの映像も当然見せていただきました。個人的にはテーブルマウンテンに登りたいなー。海抜1000メートルまで一気にロープウェーで登れてそこから見るケープタウンと大西洋の雄大な映像にはやられました。是非、南アフリカに行かれた事のある方はコメント下さい。


オッペンハイマー氏ダイアモンド産業へコメント

オッペンハイマー氏ダイアモンド産業へコメント

アフリカのダイアモンド産業についてデビアス社のオッペンハイマー氏は十分な補助金がないと今後コストに見合わないであろうとのコメントを出しました。

サハラ砂漠以南における南アフリカの研磨コストは現在1カラット$70~$100のコストがかかっているそうです。インドでは$6~$8だそうですので10倍のコストがかかっています。現在、ダイアモンドの9割はインドで研磨されているそうで、アフリカではなかなか研磨が出来ない状況です。南アフリカ政府は生産の15%の研磨を地元でするように法律を決めていこうとしています。

これに対してオッペンハイマー氏は厳しいコメントをだしているという形です。南アフリカでは採掘だけではなく、研磨にも力を入れてダイヤモンド産業を活気付けたい考えなのですがコスト面で難しいとオッペンハイマー氏は述べているんでしょうね。確かにインドとのコスト差は大きく見えます。

でも、1カラットのダイアモンドって日本でいくらします?まったく縁がないので知りませんが100万円以上しません?研磨代10ドルって1000円位ですよ。どういう原価構成なんでしょうね。補助金までいるのかって単純に思いますよね。デビアスとオッペンハイマーってどうしてもおかしな事をしているとしか思えないのですが…。

ちなみに世界のダイアモンド消費市場としてはアメリカが半分ぐらいを占めているそうで、日本が9%強、ヨーロッパ8%弱、中東7%弱だそうです。インドや中国はそれ以下ですが成長中です。アメリカにいる友人が結婚でダイアモンドをもらったそうですが、1カラット程で30万円ぐらいと言っていた様に記憶しています。日本で1カラットのダイヤって30万円なんてあるのかな?質にもよると思いますがどうも日本にもオッペンハイマーみたいなのがいるような気が・・・。いろんなことがあって世界は面白いですね。


マスターカード景況感指数

マスターカード景況感指数

マスターカードは半年に一度、アフリカや中東の消費者景況感指数を調べているそうで、その結果が出てましたのでお知らせします。2006年後半の南アフリカは91.1ポイントと歴史的な点数をつけましたが、最新の調査は80.7ポイントまで下がっています。

この調査は100点満点で50点以上であれば、消費者は楽観的であると解釈されるそうでして、下がったとは言え、十分強い結果です。バロメーターは雇用、経済、収入、株式市場、生活の質の5項目で測定されおり、最もよかったのは収入でした。今後、収入が増えると予測している人は53%いるそうです(うらやましー)。

最も悪い結果となったのは株式市場で、90.9ポイントから66.8ポイントと大きく下がっています。また、生活の質に関する指数も89.8から77.9ポイントと大きく下げています。生活の質で他に大きく下がった国はレバノンだけだそうで、南アフリカの生活はまだまだ苦しい様子が伺えます。

その他、雇用や経済はやや下がっていますが概ね良い点数となっています。景気はまだ過熱感があるのが反映されているとも言えますね。そろそろ来月の金利引き上げのニュースが出始める頃です。随時お知らせしますが、恐らく0.5%上げる方向のニュースが続くと思います。10%の金利ってワクワクしますね。

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小売売上高大幅上昇

小売売上高大幅上昇

南アフリカの5月の小売売上高が年率9.0%の大きな上昇をしました。4月は5.9%でしたのでかなりの上昇です。

アナリストによるとこのデータは間違いなくかなり強い数字だと述べており、政策金利の観点からはあまり良いニュースとは言えないとしています。この数字は消費者の需要がきわめて大きい事を意味していて、ここ数年この傾向が続いています。

これは中央銀行から見ると懸念の大きい数字であり、インフレが抑えられていないという面も表しています。このペースだとまた来月のインフレも6%を超える可能性が高く、中央銀行は金利引き上げを余儀なくされるかもしれないと多くのアナリストは見ているそうです。

基本的には経済が強いことによるものなのですが、インフレがこれ以上強くなるのはやや困り者かもしれませんね。

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SASOL

SASOL

南アフリカの会社紹介第2弾です。今日はSASOL(サソールと読むようです)という会社を紹介いたします。以前、石炭の記事でちょっとご紹介しましたが、この会社は石炭から石油を作る技術の間接法石炭液化技術を持っており、この技術で本格的にエネルギー生産をしている会社としては他に類を見ない独特の会社です。

技術的に見るとそれほど新しくなく数十年前からある技術ではあります。ただ、原油を採掘したほうがわざわざ石炭から作るよりも安く作れたため、今まで南アフリカ以外ではほとんど実用化されていません。それが昨今の原油価格高騰を受けて俄然注目されています。南アフリカが実用化している理由は国連によるアパルトヘイトに対する制裁として原油の輸入が出来なくなったため石炭から効率の良いエネルギーを作る必要に迫られた事によります。石炭は南アフリカは世界でもトップクラスの産出国です。

SASOLホームページ

SASOLはこういった時代背景を元に南アフリカが国を上げて育成してきた会社で、オイルとガスを中心とした化学系会社と言えます。この会社はヨハネスブルグ証券取引所に登録されているだけでなく、アメリカのニューヨーク証券取引所にも上場しており世界でも通用する会社です。

また、天然ガスを使って石油を精製する事もできるそうで、Gas To Liquids(GTL)という技術もあります。これらの技術を武器にして、既に150億ドル(1兆8000億円)のマーケットを持っています。従業員数は世界で3万人で15の国でオペレーションを行っています。合成燃料では世界最大の会社であり、南アフリカでは1日16万バレルの燃料を作っています。今後10年で他のパートナー会社と共に1日50万バレルの生産をすると同社は述べています。一気に3倍を超えますね。こういった業界は5年から10年ごしでプラント建てたりしますので恐らくかなり読めてる数字でしょう。

現在、同社の売上の半分以上は海外からの売上となっていて、オイルとガスの事業が約6割を占めていて残りは化学系の売上となっています。ただ、原油が高騰していますので今後はオイルとガスによる売上がより多くなっていくだろうと同社は予測しています。

業績は好調で2006年の売上は前年比19%上昇、利益は4割増し、最終利益としては33%上昇し1株あたり22.93ランドの利益が出ています。配当も31%上げて1株7.1ランドとなっています。売上の内訳としては合成燃料が79%増(!)の136億ランド(約2300億円)とすごい事になっています。やはり原油価格上昇の影響でしょう。

現在のプロジェクトとしてはナイジェリアで建設が始められているものがありこちらは2008年第四四半期には稼動が開始されます。その他にもカタールのプロジェクトがかなり大きく、大手石油会社のエクソン、コノコ、シェブロンといった会社と共同で行っています。中国では1日8万バレルのものを2つ入れようとしているようで合計16万バレルと現在の南アフリカ本国並みの規模です。こちらは2010年か2011年の稼動を目指しています。

市場として中国などは石炭が取れるため石油精製の技術が求められているため先の大きな案件が出てくるのですが、その他には米国に大きなチャンスがあると見ているようです。米国も石炭を取れる事と石油に対する需要が強く大きな市場として見込んでいるようです。

株価の方は2007年7月現在$40.83をNYSEでは付けています。2004年ぐらいまでは10ドルでしたから既に4倍の株価となっています。石油価格の上昇でやはり注目を浴びている感じですね。市場って後で考えると単純で分かりやすいですよね(問題は石油価格がいつまで上がるかが分からないところなのですが)。

SASOL株価推移
Sasolチャート

三菱化学などもジョイントベンチャーを設立しているらしく、日本の会社もやはり同社に注目しています。今後、エネルギー需要の世界的な高まりは間違いないところなのでかなり期待できる会社でしょう。

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イタリアが南アフリカをフォーカスカントリーに

イタリアが南アフリカをフォーカスカントリーに

イタリアが南アフリカを2008年から2010年の間フォーカスカントリーに指定しました。フォーカスカントリーって何だ?って思われると思うのですが、要するに注目の国ってだけです。ただ、イタリアが国として南アフリカに注目するとイタリア副首相が言っている事に意味があります。

イタリアが南アフリカをフォーカスカントリーと指定した狙いは当然今後の両国のビジネスの発展を目的としているわけですが、イタリア副首相は今回125人の視察団を伴って南アフリカを訪問したそうです。これにより、より深い関係を構築し様々な分野で協力関係を築き上げたいと考えているそうです。

同副首相は、「南アフリカには疑いも無く自信を持っている。南アフリカは非常に高いパフォーマンスを上げると共に開かれた市場を持ち、政治的にも安定しているため、我々は南アフリカの民主主義に対して敬意を払っている」と述べています。また、イタリア外務大臣も政治的には既に非常に強固な関係を持っているが、今後はビジネス面で強化すべきときが来たと話しています。

イタリアと言えば、サッカーの国でもあるわけで2008年から2010年と言ったところにこの辺が透けて見えますね。イタリア人も南アフリカにワールドカップ観戦に多く行くでしょうし、当然ビジネス面でも大きな収穫を得られるでしょう。また、イタリア国民も危なっかしい人が多いですし、南アフリカも負けじと(?)犯罪大国でもあります。政治的にもそれなりの関係を維持していかないと大変なのでしょう。

今後、南アフリカには他の国からも同様な動きが出てくる可能性がありますね。

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南アフリカの製造業生産高好調

南アフリカの製造業生産高好調

5月のの南アフリカの製造業生産高は昨年比6.6%増と大幅Upとなりました。予想の3.6%増と比べても非常に強く製造業の好調さは驚きをもって報道されています。4月は3.8%増でしたので前月と比べても非常に強い結果となっています。

南アフリカの製造業は南アフリカ経済の16%を占めており非常に重要です。経済の観点では貿易赤字が特に大きいのですが、製造業の好調は輸出増を意味しますので貿易赤字縮小には良い傾向です。ただ、今回のデータはちょっと良すぎるようで市場はやや困惑している向きもあるそうです。先日お伝えしたPurchasing Managers Indexは余り良いとは言えずその意味で矛盾があり、来月は大きく戻るのではないかという話も出ています。

ABSAのアナリストによると、このデータは来月の利上げに対する中央銀行の懸念を小さくするだろうと述べています。従って、来月の0.5%の利上げを同アナリストは予測しています。一方で今回は見送るのではないかというアナリストもいるようではありますが、もう少しこのあたりは様子見でしょうか。

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デロイトの投資予測

デロイトの投資予測

南アフリカのデロイトは、現在の南アフリカの全般的なセンチメントはポジティブでこの状況は今後12ヶ月続くであろうとのレポートを出しました。これはデロイトのDeloitte 2007 mid-year forward-looking Private Equity Conference Surveyで発表されたもので、ネガティブなセンチメントは後退していると述べています。

地域的には、投資は南アフリカ国内やヨーロッパからの投資が多かったのですが、最近はアメリカからの投資も増えているそうで、製造業、サービス業、小売の3つのセクターが最も投資家の注目を集めています。

また、新規投資機会も高く推移しており、取引量は当面増えていくと予測されています。今度、南アフリカ株を買おうかなと思ってます。ETFしか出来なさそうですが面白そうですのでやってみようかなと。南アフリカ株の話に興味のある方は押してあげてください(あまり反響がなければ黙ってこっそりやります)。↓

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2007年第二四半期のBER消費者信頼感指数

2007年第二四半期のBER消費者信頼感指数

2007年第二四半期の南アフリカのBER消費者信頼感指数は若干さがり+21ポイントとなりました。前回と比べて2ポイントの減少です。25年間で21ポイントを超えた事はわずか3回しかないそうで、若干下がったものの好調です。

特に耐久財の価格がそれほど上昇していなく、物価上昇を考えると今は買い時と考えている消費者が多いようで指数の底上げに一役買っています。BERのアナリストによると所得の増加が消費者信頼感指数に最も大きな貢献をしていると述べており、黒人中流層の増加が重要だと考えています。

BERとしては今後はさらなる指数向上もありえるとしており、消費者は旺盛な需要で経済を牽引するだろうと結論付けています。

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IEAの原油市場への警告

IEAの原油市場への警告

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)は石油を中心としたエネルギーの安全保障を確立し、中長期的に安定的なエネルギー需給構造を確立する事を目的とした機関です。加盟国はOECD各国で、要するに先進国のためのエネルギー安定供給を目的に作られた組織です。

このIEAが国際的な原油市場の需給に対して懸念を表明するレポートを出しています。特に2010年以降の市場に対して懸念を示しており、世界経済の拡大は年率約4.5%となり、石油需要は1日190万バレル増えて958万バレルとなると見ています。この理由はアジアや中東における石油需要がOECD加盟先進国の3倍の速度の成長しているためです。

1人あたりの所得が月間$3000(約36万円)を超えると車の保持率は非常に高くなるそうで、アジアや中東各国はこのレベルに次第に近づいて来ます。自動車の普及に伴ってエネルギーが多く必要になってくるのですが、OPECは相変わらず動きが悪く、供給に対してIEAは警鐘を鳴らしています。

供給側として期待されているバイオ燃料も2010年には自動車のバイオ燃料は2012年には2006年の倍の180万バレルになるが世界の原油市場のわずか2%にしかならないと計算しており、IEAは原油需給が今後5年は逼迫した状態が続くであろうとしています。

原油価格が下がる見込みは余りありませんね。インフレもあるし今後は商品の時代かなー。南アフリカランドを保持している面だけ見るとありがたいニュースかもしれませんが、原油価格高騰はインフレに繋がりやすいですから我々の生活も苦しくなるかもしれませんね。しかし日本の金利は上がらないと…。ランドだけが頼り?

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SAB Miller

SAB Miller

南アフリカは新興国ですので、それほど世界に通用する会社が多いわけではありません。とは言え、鉱物系の会社など一般の人にはなじみが無くても、世界に通用する会社があります。そんな会社を少しずつ紹介していこうと思います。記念すべき(?)1回目はビール好きな方にはなじみのある会社のSAB Millerです。知らない?いえ、多分知ってらっしゃると思います。下の写真見たらあー知ってる!って言われると思います。(クリックすると写真が大きくなります)

ミラービール

Millerビールはアメリカで有名ですし、実際に製造元はアメリカのMiller Brewing社です。1855年にアメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで創業されアメリカ第二位のビール会社になりました。現在、世界のビール会社の間ではM&Aが急激に進んでいます。1990年代には世界のビール会社の上位5社による世界のビール市場は17%でしたが、現在は50%を占めるに至っており世界的な市場争奪合戦が繰り広げられています。

さて、この世界的な大競争の火をつけたのが南アフリカのSouth Africa Brewer(SAB)社です。この会社は1895年に南アフリカでCastle Lager(このビール知ってる方是非コメントください!)というビールを作る会社として創立されました。その後、南アフリカの株式市場及びロンドン株式市場に上場し、1900年半ばにはにはアフリカでM&Aを活発に行い、アフリカにおける99%の市場シェア(!…この国は独占禁止法なんてないんでしょうか?白人が独占してきた国にあるわけないかな…)を取っています。1988年になるとハンガリーのDreherというビール会社を吸収しヨーロッパにおいても力を強めてきました。そして、2002年にはアメリカ市場に進出すべくMiller Brewingを吸収合併し、現在世界第二位のビール会社となり、名前をSAB Miller社に変更しました。

ビール消費量に占める生産量占有率
会社名主なブランド世界シェア
インベブ(ベルギー) ステラアルトワ14%
SABミラー(南アフリカ)ミラービール12.2%
アンハイザーブッシュ(アメリカ)バドワイザー11%
ハイネケン(オランダ) ハイネケン8.1%
カールスバーグ(デンマーク)カールスバーグ4.4%
キリンビール一番搾り2.4%
アサヒビールスーバードライ2.0%

会社の業績としては上記のように世界第二位のビール会社な事もあり好調です。先ほども触れましたようにビール業界は世界的なM&Aが進んでいます。この理由としては先進国での成長率の頭打ちがあり、成長を求めるとどうしても新興国のマーケットに目を向けざるを得ないのが現状です。また、マーケットと共にコストの観点から製造拠点としても新興国は重要であり、世界の大企業は新興国への拡大を急いでいます。SAB Millerも中国・インドの会社を買収しており、新興国での拡大を目指しています。

この会社の強みとして上げられているのが、ポートフォリオの豊富さです。ポートフォリオと言っても色々な意味があるのですが、ここでは地域的なポートフォリオと商品のポートフォリオ両方を指します。地域的には非常に広範に渡っておりまして、Miller本社がある北米は売上のわずか15%に過ぎません。やはり、南アフリカの飲料市場からの売上が最大なのですがそれでも32%です。ついでラテンアメリカ22%、ヨーロッパ16%、アフリカ及びアジアが13%となっています。

売上比率


ヨーロッパはドイツやベルギーなどビール大好きな国で強力な会社も多いのですがSAB Millerはハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、チェコ、スロバキアなど旧ソ連の国々を中心に強いシェアを持っています。ヨーロッパの先進国は日本と同じで成長率も低く、市場占有が進んでいるため参入できないのでしょうね(ちなみに日本は酒税がやたら高いそうでM&Aの対象になりにくいという噂です)。逆に言うとそれだけ成長の余地があるわけで、下にSAB Millerの最近5年間の業績を載せます。偉く右肩上がりです。

SABMiller売上と利益


ブランドとしてはミラービールのほかにも200以上持っており、ほとんどが新興国です。従って、ブランド名を上げてもほとんど分かりません。ただ、世界60カ国以上で活動していまして非常に大きな会社である事は間違いありません。生産量はラガービールは1億7500ヘクトリットル(175億リットル)年間製造しており、ラガー以外の飲料は4500万ヘクトリットル(45億リットル製造しています。また、SAB Millerはコカコーラの製造会社(Bottlers)でもあり、コカコーラの製造会社としては世界トップクラスです。

今年のSAB Millerからの発表はやはり上記の結果を反映して非常に良い結果だと述べています。よく見ると売上規模で言うとキリンやアサヒと大差無かったりするのですが、日本は酒税が高く大瓶633ミリ当たり155.3円取られており、ドイツは29.3円、アメリカNYが32.9円と日本の会社は税金による売上分がかなり多かったりするようです。(南アフリカの酒税まで知りませんがかなり安いでしょう。今度ヒマな時に調べてみます)

今後もM&Aを繰り返すでしょうから、その内日本のビール会社買収とかで名前を聞く日が来るかもしれませんね。日本のビール会社は大丈夫なんでしょうか。世界の潮流に取り残されている気もしますが。

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原油価格高騰

原油価格高騰

原油価格が高騰しています。NY原油は1バレル$72、ブレント原油も1バレル$76と昨年夏以来の高騰です。昨年の夏のNY原油は約$77でしたのでそれに近づいてきています。

この理由はナイジェリアで武装勢力が石油関連施設を襲撃し外国人を拉致しとの事が主な要因と現在はなっております。ナイジェリアの原油採掘地域では昨年年初以来200人以上の海外居住者が拉致されているそうで2日に1人程度は外国人が誘拐されていると言うなんとも恐ろしい事になっています。以前も書きましたが民間軍事会社なくしてはこんなところとても住めたもんじゃありませんね。また、アメリカ市場での精製所の閉鎖も供給の不安を生んでいるようで、逼迫感が強くなっています。

来週も原油は更なる高値を目指すと見られており、ブルームバーグでは36人のアナリストの内16人が更に高くなると見ており、14人は下がると見ています。

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6月のSACOB景況感指数

6月のSACOB景況感指数

6月のSACOB景況感指数は99.1ポイントと先月の100.2ポイントから大きく下がりました。4月に101.9ポイントでしたので、先日のPMI同様下落傾向が見られます。2007年前半の100.5となり、2006年前期の101.3と比較しても下がっています。SACOBでは2005年、2006年の堅調な景況感後の緩やかな下落傾向の調整(mild downward adjustment)と述べています。

内容としては輸出と輸入が好調で製造、自動車販売、小売、インフレ、家計部門の借金、財務コスト、希少金属の価格、為替レートがネガティブとなっています。SACOBは予想よりも悪い状態だと述べていますが、堅調な経済状況は拡大しておりペースが鈍化している認識だそうです。

また、SACOBは貿易赤字の縮小はGDP比7.7%から5.8%にまで下がった事を歓迎すべき事としていますが、また6%を超えるレベルに近い将来なるであろうと考えています。これはインフラ整備のための投資が今後更に増えるため民間部門の投資も巻き込むためと見ています。SACOBの結論としては、インフレのレベルは失望と共にクリティカルなエリアに達しており、リスクの増大を感じる一方で、長期的には維持可能(Sustainable)な経済状況でここはきちんと認識すべきだと締めくくっています。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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住宅価格と自動車販売台数

住宅価格と自動車販売台数

ランドが少し強めの基調ですね。アメリカが明日は独立記念日と言う事もあり、市場はそれほど大きな動きはないようですが、全般的にランドが強く推移しているようです。久々に1ドル6ランド台となっています。

さて、南アフリカの住宅価格は6月は年率14.9%の上昇ここ数年上がり続けているのですが、ここに来て減速感があるようです。5月の住宅価格は15.4%上昇でこういった傾向が最近は続いています。2004年末には35%以上の上昇があったそうですから今の方がまだ健全には見えます。

住宅価格の減速感のこの理由はやはり金利が高いからで、さすがに高額な住宅価格に関しては政府の狙い通りの展開となっているのでしょう。

もう1つの高額な商品として自動車がありますが、National Association of Automobile Namufacturers of South Africa(NAAMSA)の発表によると新車販売は12.1%ヘリ50056台となりました。先月に比べて6871台減っています。普通乗用車が販売台数を減らしており、トラックなどの投資的要因が強いものはそれほど大きく減っていません。

NAAMSAによると、この傾向は現在の金利の高さの元では短期的に続くと見ているそうですが、インフラ投資が旺盛なのも変わっていないのでこの点でサポートがあると述べています。

住宅にしろ自動車にしろ若干減速感はあり金利引き上げの影響は感じますね。ただ、十分かと言うと厳しいところではあります。最近は商品価格も少し落ち着いてきていますのでインフレ圧力は少し後退する可能性がでてきましたかね。

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南アフリカ6月のPMI

南アフリカ6月のPMI

6月のPurchasing Managers Index(PMI)をお知らせいたします。6月のPMIは56.0となり5月の57.2から下落しています。内容としては在庫レベルが高くなっており、ビジネス自体の活性度も落ちています。この結果、3ヶ月連続の下落となっています。

PMIは昨年の6月は60ポイントでしたので、そう大きく下がってるわけではありませんがやはり3ヶ月連続下降しているのは気になります。これについてはランドが強いため輸出系の製造業に対して圧力を与えているかもしれないという意見があり、もしそうであればやむなしな面もあるでしょう。

このIndexの中には雇用に関する指標も出ており6月は55.0ポイントと危険レベルとされている50ポイントよりも十分に上であり驚くべき良いニュースだとされています。また、価格に関する指標以外は概ね健全なレベルと保っているとの事です。ただし、懸念点として在庫の指数が悪くなっている事と、直近6ヶ月のビジネス状況に関する指数が悪くなっている事が上げられています。

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鉱物資源に関する政策

鉱物資源に関する政策

南アフリカは鉱物資源が豊富で金、白金(プラチナ)、クロム、マンガンについていは世界一の埋蔵量を誇ります。当然、輸出は鉱物資源が多くなりますので、国としてみると鉱物をいかに国の発展に結び付けていくかが非常に重要となっています。

南アフリカではアパルトヘイト時代に土地の所有権が白人に占領され、その土地の下に眠る地下資源がこの白人を豊かにすると共に独占、差別を助長してきた面が強いのですが、これでは南アフリカの国としての資産である地下資源が一部の人間に独占される状況が続いてしまいます。そこで、南アフリカ政府は2004年からMinerals and Mining Policy(直訳すると鉱物と採掘に関する政策)という政策を抜本的に再構築しました。

特に地下資源所有権を地上の土地所有者と切り離して国家が管理する点が目玉の1つとなっています。つまり、土地を持っていてもその土地の下にある金やダイヤなどは全部あなたの物と言うわけではないよって法律です。もっとも、それだけだと土地所有者が怒るのでそれなりの保障はされる事になっているようではありますが詳細は今後詰める形のようです。この法律は世界的に見て珍しいものとなっているようで、関係者の間では注目されているそうです。

また、ロイヤルティ法という総生産精鋼価格に対して課税する法律があります。これは金には3%、白金には4%、ダイヤモンド8%(!)、その他ベースメタル2%とかなりの税金が鉱物全体の売上に課せられています。政府はこれを高くして、地価資源を国の発展に伴うお金にする事を狙っていますが、現在猛反発にあっているようでうまくいっていない模様です。

その他にも付加価値化促進関係法(Precious Metal Bill)と言う法律があります。貴金属の取得、所有、廃棄、輸送等には許可が個別に必要でしたが、それでは付加価値が高まらないと言う事でライセンス制を取り各種手続きを軽減する事でビジネスの発展を狙っています。要するに、鉱物は加工しないと付加価値が多く生まれないため、金儲けが出来ませんので加工に要する手間を省いてあげましょうという法律です。

最後に鉱業憲章を紹介します。この憲章は黒人の経済参加を促進するためのもので、2014年までに鉱業資産の26%を黒人に所有させること、管理職スタッフを40%にする事を規定しています。これにより、白人独占の状況を改善し、黒人層にも富が行き渡るようにしている訳です。

南アフリカにとって資源は大切なものであり、経済発展の土台です。いつまで資源に頼れるかは分かりませんが当面は有効に働きますのでこの資源をいかに国民の富として分配できるかは政府にとって最重要事項の1つです。その意味でアパルトヘイト時代の負の遺産をどれだけ減らしていけるか、また今まで活用されてこなかった黒人というリソースを発展に向けた新たなる資源として有効に活用できるかが今後の南アフリカの行き先を決めるのかもしれません。


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