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今週の経済指標振り返り
今週発表になりました南アフリカの経済指標を振り返ってみたいと思います。まずは注目された消費者物価指数(CPIX)ですが、予想が6.3%で結果は6.4%となりました。前月が6.3%でしたから明らかにインフレに拍車がかかっています。今までにもお伝えしてきていますように南アフリカではインフレのターゲットを3%から6%の間にしております。従いまして、現在の6%を越えるインフレは政府の目標の許容範囲を超えている事になり、全力で抑える必要があります。このため、最近は金利引き上げは当然で上げ幅として0.5%引き上げるか1.0%引き上げるかが焦点となったりします。もっとも、金利引き上げの効果は遅れて出てくる傾向があるため経済にどれだけ影響があるか分かりにくい所もあるのですが、今のインフレは南アフリカ政府としては許容範囲外でありネガティブニュースである事は否定できません。
翌日に発表のありました生産者物価指数の方ですが、こちらも予想の11.0%を超えて11.3%となりました。こちらも前回の11.1%を超えており、予想と比べても悪いと言う事でネガティブニュースでした。ランドは下落する可能性があったのですが、さほど反応は無かったように思います。
昨日の貿易収支の方は先月が56億ランドの赤字で今月は27億ランドの赤字と半分以下になっています。市場予測は64億ランドの赤字でしたのでかなりポジティブニュースでした。市場も好意的に受け取ったようで、ランドは対ドルで強く動きました。
なかなか面白いなと個人的に思ったのは南アフリカのネガティブなニュースにはさほど反応せず、ポジティブなニュースに反応している点で市場全体のセンチメントが強気なんだなというのを改めて感じました。特に最近は金もそれほど高くなく、商品市場も高いとは言えここ数ヶ月落ち着いていますので、商品価格によるランド高は余り無いように感じます。
となるとやはり市場は全体として新興国通貨を買いに出てるんでしょうね。我々としては良い状況です。通貨下落がしにくい状況で金利は上がっている訳ですからかなり楽な展開と言えます。7月は重要な経済指標は少ないのですが、商品市況や他の外部的要因が気になる展開でしょうね。
南アフリカ5月の貿易収支
南アフリカの5月の貿易収支をお知らせします。予想の-64億ランド(約1000億円)に対して-27億ランド(約460億円)の赤字です。先月が56億ランドの赤字ですから凄く良くなっています。ちょっとランド高になるかもしれません。さて、昨日の生産者物価指数の方ですが、債権の金利に影響を与えています。代表的な債権であるR153の金利が上がり9.16%にまでなっています。市場は明らかに8月の金利引き上げを折り込みつつあるのですが、これに伴いキャリートレードが加速しているそうです。このあたり、当然と言えば当然で日本からのFXなども相当含まれるのでしょう。
気になるのはどこまで利上げするのって話なのですが、消費者物価指数(CPIX)が6%以下になるまでは金利引き上げ局面は続く可能性が高いです。実際に債権の金利は確実に上昇局面に入っています。10%は確実と見られている今市場の関心はその次でしょう。10.5%、11%となってくると嬉しいような気もしますが、ランド弱体の可能性も高まってきます。今のところランドは高く推移できており、我々としては為替差益と金利の両方とももらえるおいしい状況ですが、どこまで続くか気になりますね。
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南アフリカ5月の生産者物価指数
南アフリカの今月の生産者物価指数をお知らせします。予想の11.0%に対して11.3%となっていまして予想よりも悪くなっています。昨日の消費者物価指数も悪かったのですがこちらもよろしくありません。金利引き上げはかなり硬いですかね(最近こればっかりかも…)
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南アフリカ5月の消費者物価指数
南アフリカ5月の消費者物価指数をお知らせします。CPIXは前年比6.4%となりました。先月の6.3%より悪化しています。また、コアの消費者物価指数も6.9%となっています。今後の利上げの可能性は更に高くなってきましたね。
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南アフリカ財務大臣の高金利へのコメント
南アフリカの金利は現在9.5%と非常に高いのですが、高すぎる金利はその国の成長の阻害要因ともなります。つまり、国から調達する金利が高くなるという事は銀行が国に払う金利が高い訳ですから、ビジネスなどお金が必要な場合は銀行から借りる場合の金利も高くなってしまいます。同様にクレジットカードなどの一般消費における金利も高くなります。従って、ビジネスもスローダウン、消費もスローダウンとなり、経済全体がスローダウンする事になります。これが行き過ぎると景気が悪くなってきたりします。金利上昇は過熱した景気を冷ます役割をしますが、逆に景気を悪くする事にも繋がりますので、その意味では諸刃の刃でバランスが重要です。
ここで南アフリカを見てみると9.5%の金利ですから一見怖いレベルと言えます。この金利の高さにも関わらずまだ経済が過熱状況にあると考えられているわけですからある意味尋常ではありません。心配なのはこの10%の金利が景気を冷やさないかという事です。
これは南アフリカ中央銀行当局も常に懸念していることで金利を引き上げる事は基本的にはしたくありません。ただ、景気が過熱している状況下では金利を引き上げざるを得ないので、景気がどの程度過熱しているかを知るために消費者物価指数をはじめとした指数に注目しています。
昨日、南アフリカ財務大臣は現在の金利の経済への影響について言及しました。そのコメントによると、現在の南アフリカの国内経済は非常に堅調であり、成長を阻害するものではないとの内容になっています。特にここまでの金利引き上げをしているにも関わらず景気が悪くならない事に言及し、今後もあまり大きな影響はないだろうと述べています。
JPモルガンのアナリストもこれを支持しており、インフレ及び高い金利が南アフリカの経済成長に対して阻害要因にはなっていないようだと述べています。また、南アフリカ財務大臣がこのコメントを出した理由として、投資家の心配をやわらげるのが目的の1つであろうと述べています。
南アフリカ財務大臣は最後に、「我々はインフラの整備や人材開発により力強い成長の持続に対して自信を持っている」と述べています。確かに高金利より健全な成長が何よりも大事ですよね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカとナイジェリアのストライキ
今日はストライキに関する話を2つほどご紹介します。まずは世界にインパクトの大きいナイジェリアのストからですがストライキが収束したようです。昨日も書きましたがナイジェリアはアフリカ最大の原油産出国で、世界の原油市場に影響を与える国です。ここ2週間ほどこのストライキによる供給不安が台頭していたため原油価格が上昇していましたが、ストライキ終了に伴い原油価格は下落し、現在NY原油は1バレル$68強となっています。昨日から約$1下がった事になります。少し原油は調整で戻す感じでしょうかね。
さて、南アフリカでもストがずっと続いていますが、こちらは解決の目処が立っていません。現在、南アフリカはインフレが年率6%を越える状況にあります。これに伴い賃金も上昇してくれないと国民は生活が苦しくなるわけですが、公務員の賃金に対して政府は6%の賃上げの回答を出しています。これに対して公務員の労働組合は12%の賃上げを求めていて大きく乖離しています。
今週でストライキも4週目に入るそうで、今週の金曜日に政府は最後の提案を出す事になっているそうです。内容としては7.5%の賃上げ回答をすると見られており、その後21日間の組合による検討期間に入る事になっています。このストライキあまり為替に影響してないようですがちょっと長いですね。それにしても南アフリカって公務員がストを起せるんですね。日本と違います。原油が落ち着くと金価格も上昇要因が減りますかね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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今週のランド
今週の南アフリカは重要指数発表で目白押しです。6/27 | 水 | 消費者物価指数 |
6/28 | 木 | 生産者物価指数 |
6/29 | 金 | 貿易収支 |
この中で一番の注目はやはり消費者物価指数でしょう。おそらく6%を超えると思われますが、この場合は8月の利上げの可能性が更に高くなります。6%を割り込んだとしても大きく下回るとは思えない状況ではありますので、利上げ観測が若干後退する程度でしょう。
次に注目は金曜日の貿易収支でしょう。こちらは読むのが難しいのですが、ランドは対ドルで弱くなっていたので若干良くなるかもしれませんね。一方で、内需は相変わらず強いため、恐らく市場も読めないでしょう。
さて、商品の方ですが原油価格は上昇基調にありましてNY原油は1バレル$70弱です。相変わらず需給関係としては需要側が強いようではあります。原因の1つとしてアフリカ最大の原油輸出国であるナイジェリアでストライキが起こっており供給不安が出ている事によります。このストライキが解決すると大きく下がると見られており月曜日は神経質な展開かもしれません。ブルームバーグの調査によると48のアナリストの内18人が来週価格上昇と見ており、18人が下落すると見ており完全に割れています。
一方で金は全般的には下落基調にありまして、1オンス約$654となっています。金とドルは反対に動く傾向が強いのですが、最近はドルが強く金が売られる流れが続いています。まだ、下値余地はあるのでもう一押しする感じもありますが、テクニカル的な節目もそろそろ近いため大きくは売り込まれないのではないでしょうか。
また、現在ランド円は17.4円前後ですが、実はランド自体はそれほど強くありません。$1=7.1Randと1ヶ月ぐらい前は6ランド台でしたので決して強くありませんがドルが強いためランド円は高くなっている状況です。USドルの動向も気になるところではありますが、今週は消費者物価指数がやはり最大のポイントでしょう。 人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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アフリカと南アフリカへの投資
南アフリカへの海外からの直接投資は2007年第一四半期は38億ランド(約650億円)となりました。先日、南アフリカへの直接投資の記事でお話しましたように直接投資は昨年大きく増えました。昨年に比べるとやや減速感がありますが、2004年は1000億円程度の投資でしたので第一四半期だけで650億円であればかなり良いペースです。直接投資ではありませんが海外からの投資で最近多いのはやはり株式です。245億ランドとなっており、前四半期の315億ランドに比べて減少しています。又、その他のカテゴリーも33億ランドとなっており相変わらず投資は順調に行われています。
さて、CNNを見ていたところアフリカへの投資が最近活発になってきているとの記事を見つけましたのでご紹介いたします。
CNNのアフリカ投資記事
この中でアフリカは次のフロンティアだと指摘されています。アフリカの中ではサブサハラと呼ばれるサハラ砂漠以南の国が最近活発に投資されています。アフリカにはサハラ砂漠という世界最大の有名な砂漠がありますが、当然この上にも国が存在します。サハラ砂漠と呼ばれる地域の上には多くの国があり、これらの国々にはリビアなど政治的にかなり不安定な国が多くあります。サブサハラと言うのはサハラ砂漠以南の国々を指しますが、資源が豊富な国が多いのが特徴です。
このサブサハラの国々は今年6.7%の経済成長をすると見られており、IMF(International Monetary Fund)によると世界でも最も成長の早い地域の1つとなっているそうです。この地域の主な輸出先は中国で、特にアンゴラ、ギエナ、ナイジェリアは石油輸出国としてサブサハラの国々を代表する国となっています。
一方でこれらの国々は政治的にも金融的にも法的な規制面からもまだまだ整備がされていません。そのため、投資のフロンティア(未開拓地)となっていますが、CNNによるとだからこそ大きな発展を期待できるという訳で注目しています。CNNで取材されているEmerging Capital Partnersによるとアフリカの30の国に対して35の投資を行ったそうで、役員を送り込んでいます。
また、銀行業界や通信セクターはこれからの発展にとって大事なセクターで海外からの投資を誘引しています。現在、投資をしている会社として上げられているのはエクソン、シェル、エアフランス、デビアスなどですが流動性が低い点も問題として指摘されており(要するに一般の投資家には関係ない)、南アフリカ以外はなかなか投資が難しいようです。
うーん、アフリカ投資かー。興味ありますがまだまだ難しいようではあります。かなり先進的なファンドが取り組み始めているような状況なのでしょうかね。今後、我々にも投資する機会が出てくるかもしれませんが、やはりするなら早いうちに投資したいですよね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカの家計部門支出やや減速
南アフリカの一般家庭での支出が今年は大きく減速しました。しかし、消費者の支出には活気があるようで、過去最高を記録しています。伸び率を見ると、GDE(Gross Demestic Expediture)は民間会社、家計、政府の支出を測りますがこれが2006年第四四半期の12.25%から5.75%へと大きく下がっています。昨年、南アフリカの平均賃金は6.5%の上昇をしており、物価上昇とほぼ同じだけの上昇はしています。南アフリカ国民は裕福になってきていますが、貧富の差が激しくなっています。ただ、一ヶ月で742ランド(約1万円)以下の所得で生活している人の数は189万人となっており、2001年の340万人からほぼ半減している状況です。
また、中流階級の人の数も大きく増えていて全体としての底上げが見られます。これは、家計部門の借金が増えている理由の1つと結びついていまして、内需が強い要因になっています。この家計部門の借金は何に使われるかと言うと当然消費に回る訳ですが、消費は2007年第一四半期は7.5%上昇しました。前四半期の7.75%からわずかに減速すると共に負債が76%にまで達しており南アフリカの家計は借金で一杯です。
これについて南アフリカ中央銀行は経済は加熱しており、国内支出も増えていて、雇用も上昇中、資産価値の上昇とインフレに再度火がつく可能性は大きいと述べています。南アフリカ中央銀行がこれを言っているのが重要で市場としては8月にも利上げすると言っているのだろうと解釈しているようです。となると、10%はかなりの確率でしょう。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカ経常収支改善
今月発表の南アフリカ第一四半期の経常収支ですが、大幅に改善しました。前回2006年第4四半期はGDP比7.8%の赤字で353億ランド(約6000億円)となっていましたが、今回は6.6%に相当する270億ランド(約4500億円)の赤字となりました。これは原油の輸入が減った事による事が主な要因だそうす。南アフリカ中央銀行によると、今後ワールドカップに向けて様々な設備や機械類の輸入が増えるため貿易収支は更なる悪化をすることが予見されています。また、南アフリカ財務省は2009年まではGDP比5%から6%の赤字になるであろうと述べています。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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FIFA会長南アフリカ訪問
円が安いですね。FXやってる皆様かなりいい感じでしょう。さて、先日南アフリカのワールドカップ公式サイトをご紹介致しましたが、FIFA(国際サッカー連盟)会長のジェフ・ブラッダーが南アフリカを訪問しワールドカップ準備状況を視察しました。視察したのはメイン会場となるヨハネスブルグのサッカースタジアムとケープタウン近郊のグリーンポイントスタジアムで準備状況や今度の計画について討議したとの事です。
FIFA会長は、南アフリカ大統領やケープタウン市長と会見した後でコメントを発表しており、スタジアム建設に関する事は予定通り順調に進んでいて、FIFAとしてはスケジュール通りに進んでいる事に満足していると述べています。加えて、ネルソン・マンデラの89歳の誕生日を祝う国際試合が7月18日に行われますがこれについても言及し、マンデラは偉大なる人間であると称えています。
FIFA会長によると、この国際試合には元ブラジル代表のロナウドが出場するだろうとも述べているそうです。ロナウドは決定でしょうかね。ジダンも出ると言う話をどっかで見ました。しかし、ちょっと気になるのはスタジアム建設に関する限りって限定付きなんですね。変に勘ぐってしまいますが、交通機関に関してはまだまだやる事たくさんあるので万全だとまで言えないんでしょうかね。でも心配いりませんよ。南アフリカで開催する事はほぼ間違いありません。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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前回の記事で”南アフリカ公式2010年サイト”へのリンクがうまく張れていませんでご迷惑おかけ致しました。
修正致しました。
(ご指摘いただいたブレンディさんに感謝!)
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南アフリカ政府公式ワールドカップサイト開設!
南アフリカ政府は2010年のワールドカップ開催に向けたオフィシャルサイトを開設しました。このサイトはワールドカップの公式サイトとはやや位置づけが違います。ワールドカップの公式サイトはもちろんFIFAが作り試合そのものに関する情報や選手情報はFIFAの方から提供します。この南アフリカのサイトはワールドカップに関する他の情報(観光、地域情報等)を提供する事になっています。ワールドカップ観戦者は世界中から集まりその準備が南アフリカでもされているのですが、試合に関する事以外はFIFAには提供できません。従って、このサイトを開設する事によりFIFAと補完的にワールドカップ観戦者に色々な情報を提供していく事になる訳です。下がその公式サイトです。
南アフリカ公式2010年サイト
サイトのAims(目的)というページがありますのでこれを見てみたところ、今回のワールドカップはアフリカ大陸初の大会でありかつてない最高の大会にしたいと述べられています。また、南アフリカ及びアフリカ大陸にとって歴史的な機会になるであろうと位置づけていますので、1964年に行われた日本の東京オリンピックのような感じでしょうかね。日本が東京でオリンピックを開催する事でインフラを整備しその後の高度経済成長の礎にしたのと同様な位置づけでしょう。南アフリカ政府の意気込みが伝わってきます。
このサイトは南アフリカ大会の今後の準備に関して色々と情報を提供していく訳ですが、ワールドカップに関わる一般のビジネスもここにアクセスして多くの事が始められる訳ですから非常に重要なサイトです。決勝戦までに延べ280億人の人が南アフリカに集まると見積もられていますからとてつもない量です。280億人ってピンと来ませんが世界の人口は現在65億人ですので、1人4回位は南アフリカを見る計算でしょうか。私はワールドカップ期間中は1日4回位はTV見るでしょうから50回から100回ぐらい見るかな。
南アフリカとしては当然この一大イベントは国を挙げてサポートしてる訳ですが、観光などにも来訪者は興味あるためこのサイトを中心にして今後色々な情報が提供されていくはずです。ランケン運営者としては、また見ないといけないサイトが増えた気もしますが良い情報をお伝えするためには頑張らないといけませんね。最近は毎日のように南アフリカ版の朝日新聞と毎日新聞と読売新聞と日経新聞と株式新聞に目を通しているような状況です…。これがワールドカップ開催までは続くんだろうかと思うと私は相当アホですね。ワールドカップ怖くなってきた…(本当にワールドカップまでランケン続くんだろうかという気もしてきました)。笑ってやってください。そんなアホを応援してあげてくださいますと嬉しいです。↓
外為どっとコムがランド取引開始!
今日の話題はやっぱり外為どっとコムですね。ついに外為どっとコムがランドの取引を開始しました。結構話題になっていましたが、外為どっとコムは皆様ご存知のようにFX業界最大手で、私もFX最初の口座はここで開きました。一番の目玉はランドを1000通貨(ランド)単位で取引可能となっている点ですね。FX業者の多くが10万ランド単位ですから百分の一の単位で取引できるというのは特筆に価するでしょう。1000ランドと言うと17000円ですから10倍のレバだと1700円の保証金です。もはやちょっと高めのランチ並の値段で取引できますね。とても為替取引しているとは思えません。ただ、1万通貨未満だと手数料が片道100円かかるようですので手数料の割合にするとちょっと高めですが、1万ランド以上の取引をされるのであればまずまずです。とりあえず、ランド初心者の方には持って来いでしょう。
早速新しい画面見てみましたが、外為どっとコムは見た目に使いやすくて為替売買も直感的に出来るようになっており個人的には大好きです。特にチャートが良く出来ていて、データ分析には非常に良いかと思います。私の持ってる口座の中ではチャートは最も綺麗で見やすく作られている会社の1つです。一目均衡表も出てきますし、チャート比較もし易いですし、この機能はぜひ有効活用したいです。(ちなみに下の図の右側2つ動きが似てますね。ユーロ円とランド円です。今はランドとユーロは同じ動きをしてる事が比較しやすいです)

また、香港ドルもありこちらも1000香港ドルで取引できるようですので、以前ランドヘッジで紹介したような事をランドと香港ドルの比率買えて買うなど色々と実験できるかもしれません。例えば、ある週はランドと香港ドルを1:1で買ってみるとか、次の週は1:3でやってみるとか1:5でやってみるとか色々検討するのも楽しいかもしれませんね。
為替情報も他のFX業者と比べて最高レベルにありますし、今後ランド情報が外為どっとコム
原油価格上昇
原油価格が上昇しています。NY原油が1バレル$68となっており、昨年9月以来の高値を付けました。また、ロンドンのブレント原油も1バレル$71をつけています。この理由ですがアメリカの石油供給に関する懸念が出ている事に起因します。現在の石油の在庫レベルは低くなっており、国際エネルギー機関(IEA)が石油輸出国機構(OPEC)に対して増産を求めているのですがOPECはこれに応じていません。アメリカでは今年の夏はかなりの暑さになる事が見込まれていて、NYでは来週既に33度前後になると予報されています。これは通常の年の平均を5度ほど上回っており、早くも冷房がかなり必要な状況です。また、アメリカの中西部では熱波が到来し干ばつになるという予報も出ています。
こうなると冷房が必要となり原油需要が長期間にわたり続く可能性が高く原油価格を押し上げる要因となっています。供給側としてもテキサスで精製所の閉鎖などがあり、こちらも原油価格上昇に繋がっているそうです。
ブルームバーグによると来週の予測としては37人のアナリストの内18人が引き続き原油価格の上昇するであろうとしています。残り19人の内10人はあまり変化しないと見ており下落の予測を出しているのは9人だけです。短期的には原油市場は強気に動くであろうとの予測が出ています。小麦も干ばつの影響で市場最高を付けているようですし、商品市場は全般的に強気な感じですね。金価格はドルが強くなっているため余り強くありませんが下値は限られているかもしれませんね。となるとランドには好材料です。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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第17回アフリカ世界経済フォーラム
第17回アフリカ世界経済フォーラム(The 17th World Economic Forum on Africa)が南アフリカのケープタウンで開催され15日終了しました。世界経済フォーラムは毎年世界中の大企業重役や大統領・首相クラスの人間が集まってマクロ経済や技術革新など主に世界の動向についての議論が行われる会議でスイスのダボス会議の名前で有名ですが、南アフリカで行われたのはその地域版のアフリカ版です。この他、ラテンアメリカ、中東、東アジア版があります。あくまでアフリカが議題の中心であり、南アフリカはその中の一部という位置づけですのでアフリカ全般についての発展についての議論となります。議論の中ではアフリカらしく貧困問題も取り上げられているようですが、そこはやはり経済会議ですので経済に関わる議論が中心のようです。
実は現在アフリカには南アフリカより目覚しい発展をしている国が結構あります。これらの国々の特徴としては原油の採掘ができる国です。中でもアンゴラ、チャド、ナイジェリア、ギニアなどは原油輸出国としてGDPで年率10%を超える成長をしており、南アフリカの数倍のペースで成長しています。これらの国々はやはり原油輸出国の難しい政治問題を抱えているため我々一般人の投資対象とはなりませんが、世界経済フォーラムあたりのお金持ちの大企業には大きな魅力のある国です。
原油価格の上昇に伴ってお金持ちになってきているこれらの国々は投資対象となるだけでなく大きな市場ともなりえるわけです。ここで原油のみならずあらゆる資源を狙って最近活発に動いているのが中国です。中国の10億を越える人の中にはエネルギー不足に悩む田舎に住んでいる人もいます。これらの人々が豊かになろうとエネルギーを欲しているわけですが中国政府は十分に提供できているとは言いがたい状況です。従って、世界中の資源を狙っていますが、ここで目を付けられているのがアフリカで、アンゴラなどにはかなりの中国人が最近は来ているということです。
さて、世界経済フォーラムでは他にも非常に多くの事を議論しているのですが、アフリカ全体として莫大なビジネスチャンスがあり大きな市場であるとまとめられています。たいした事の無い内容に聞こえますが、実はこれはかなり大きな転換をしている事を意味します。今までのアフリカであったなら、まとめとしては貧困に対処すべく世界が一丸となって助けていこうとなっていた訳で、ビジネスチャンスがあるとは誰も考えていませんでした。それが大きな市場と述べているのですから隔世の感があります。そんなわけで、アフリカ全体としての今後の見通し(Outlook)はかなりよいものであるそうです。
世界経済フォーラムのアフリカ統括はアフリカに対する投資家の認識が変わってきていると述べています。いままではアフリカになぜ投資するか、投資できるのか(リターンがあるのか)というトーンでしたが、今はどう投資すべきかに議論が変わってきているという事です。アフリカ全体が今後更なる発展をすると、アフリカNo.1の南アフリカには当然色々と良い影響があるのでアフリカには多くの問題を解決して頑張って欲しいですね。
ムーディーズによる経常赤字予測
南アフリカの現在の経常赤字は大きく、今後の南アフリカの発展を占う上で非常に重要です。これに対してムーディーズがコメントを出していますので、ご紹介します。ムーディーズのエコノミストによると、南アフリカは経常赤字の状態から当面は抜ける事ができないが、長期的に見ると徐々に減ってくるであろうと予測しています。このエコノミストは、南アフリカの長期的な発展にとって良いニュースであるとのコメントを出しています。
さて、大丈夫であろうといっても所詮予測であるので盲目的に信じる訳には行きませんね。我々として気にすべきはどんな懸念点があるかという事かと思います。懸念点としてムーディーズが上げている点としては南アフリカ国外からの強い需要がありながらも、経常赤字になっている点を上げています。
特に南アフリカは現在国外からの投資に頼って財政がファイナンスされている状態で言わば外部環境に依存している状況にあります。元々、資源国という事もあり外部環境に依存する面が強いのですが、更に依存度が高くなっています。かと言って、投資自体を減らすわけには行きませんので必要となるのは質の良い直接投資という事になると同エコノミストは述べています。
今後、多くの直接投資を増やすためにも南アフリカ国内の経済状況をより良くする必要がありますが、これには経済の過熱感を少し冷ましてやる必要があり、それにより南アフリカ経済は年率4.5%の経済成長を達成する事ができるだろうと述べています。
経済の減速が南アフリカの成長に重要だと言うのは結構面白いですね。となると、もっと利上げしないとって事になるのかな。利上げして、成長率が上がって、ランドが強くなってって言うシナリオだと我々としては最高ですね。スワップと為替差益の両方が取れます。利上げしても経済がさめなかったらどうなるかと?その場合は更に利上げですかね。そのうち、冷めるでしょう。冷める前に世界経済が冷え込むと怖いって事になるんでしょうかね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカ大統領が史上最高の経済に言及
南アフリカの大統領Thabo Mbekiは議会で南アフリカへの投資が2006年第四四半期のGDP(国民総生産)の19.2%に達したと述べました。2002年第一四半期はGDPの14.7%で南アフリカへの投資が増大しています。年率にすると2006年の第四四半期の投資は16%で政府の目標の10%を大きく上回っています。これはやはり南アフリカの経済が好調なためで、Mbekiは8年間にわたる成長は史上最高の経済状況を生み出していると述べています。また、経済の成長率は高いレベルと維持しておりかつてない好況のため、実質所得は4%上がり2004年以来年間50万人の新規雇用を生み出していると述べています。
Mbeki大統領はこの事実を国として祝福すべきであり、明日は今日よりも良くすべく国民皆で頑張ろうと締めくくっています。我々もささやかながら投資しているわけですから日本からも祝福のエールを送りましょう。がんばれー!
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4月の小売売上高とSACOB TAI
南アフリカの小売の売上伸び率がが減少しています。4月の小売売上高は年率5.4%に下がりました。3月の確定値は10.5%ですので大きく減速していることになります。また、4月までの3ヶ月間で見ますと、前年同期比8%の上昇となっています。アナリストは今回は例外的に悪いだけな可能性もあるが、利上げの影響が消費者に波及しだした可能性もあると見ているそうです。実際、ランドはこれに反応せず、1ドルが約7.3ランド弱ですね。
さて、SACOB(South Africa Chamber of Business)が発表している商業状況の方ですが、若干4月より回復傾向にあります。The Trade Activity Index(TAI)は4月の50ポイントから改善し54ポイントになりました。これは昨年2006年の月が59.2ポイントだった事を考慮すると必ずしもよくありません。
内容としては新規オーダーやオーダーのバックログが改善した点が大きいようです。TAIの方でも小売の売上高が力を失っておりこの点では上記と同じ結果になっています。ただ、全般に経済の過熱状況がTAIでは出ていますのでABSAのエコノミストは現在の状況が続くようであれば8月に0.5%の金利を引き上げの可能性が高いと述べています。利上げは構いませんがランド下落はどう考えるべきでしょうかね。買い時と捉えるべきかそれとももう少し待つべきか。難しいですね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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5月のSACOB景況感指数
南アフリカの5月の景況感指数のBusiness Confidence Index(BCI)は4月の101.9から1.7ポイント下がり100.2となりました。内容としては経済指標の7つのサブインデックスのうち6つが下がっていると同時にインフレに関する指標が下がってる事に起因します。短期的から中期的にはこの指数は下落傾向にあると見られており、2007年一杯はこの傾向が続くのではないかと考えられています。とは言うものの、思ったより下がっていないというコメントも出されています。ただ、下落傾向にはやはりあるので今後もう少し悪くなるであろうと言うメッセージです。
この指数はSouth Afica Chamber of Business(SACOB)という組織が出しているものですが、1つ懸念点を今回は表明しています。それはIMD World Competitivenss Yearbook of 2007というスイスの経営大学院が出している世界競争力ランキングがあるのですが2005年に55か国中35位だったのが2006年は50位に落ちてしまった点です。ちなみに日本は24位です。
この原因として、南アフリカのインフラ管理能力の欠如と労働者の教育不足をSACOBでは指摘しています。また、現在頻発しているストライキも景況感指数の悪化と共に大きな懸念事項と見ています。
うーん、IMDのランキングってどうなんでしょうね。IMDが素晴らしいMBAなのは知ってるのですが、このランキング結構クエスチョンが個人的にはあって、上位5カ国を載せると1位USA、2位シンガポール、3位香港、4位ルクセンブルグ、5位デンマークといわゆる大国はUSA以外出てきません。中国15位、ドイツ16位、イギリス20位、フランス28位などとなっています。でも南アフリカとしては順位そのものよりも大きく後退している点は問題があるのかもしれませんね。
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ブラックダイアモンド
以前映画ブラッドダイアモンド(Blood Diamond)の記事を書きましたが、今回はブラッド(血)ではなく、ブラック(黒)のダイアモンド(Black Diamond)の話です。ダイアモンドの記事が多いランケンですが、今回は単なる比喩です。南アフリカのUniversity of Cape Town(ケープタウン大学)の研究機関にUnilever Institute of Strategic Marketing and TNS Research Surveysという組織があります。ここでBlack Diamond 2007 : On the Moveという研究をしています。ここで言うブラックダイアモンドとは実は黒人中流階級を指しており、現在非常に早いスピードで成長しているセグメントとして輝いていると言うことでこの名が付いたようです。
皆様ご存知のように南アフリカは長い間アパルトヘイトによる黒人隔離政策を取ってきており、黒人は経済的に不遇な環境に置かれて来ました。ところが南アフリカの人口の内8割は黒人であり、黒人の生活が豊かになる事は国としての経済的な成長も意味します。南アフリカでは現在Black Economic Empowerment(BEE)という経済政策を推進しており、不遇な環境に置かれてきた黒人層を優遇して経済的な発展を促進しています。
このBEEの政策も功を奏して黒人の中流階級層が現在飛躍的な成長を遂げています。前述の研究によると、この黒人中間層の購買力は2005年末に1300億ランド(約2兆円)でしたが、2007年年初には1800億ランド(約3兆円弱)にまで増加しているそうです。 その他のセグメントと比較するとその成長力が分かりますので下表を見ていきましょう。
セグメント | 2005年第四四半期 | 2007年第一四半期 |
白人 | 2300億ランド | 2350億ランド |
黒人全体 | 3000億ランド | 3350億ランド |
ブラックダイアモンド(黒人中流層) | 1300億ランド | 1800億ランド |
白人の購買力を超えるのは時間の問題で1年かかるかかからないかと言ったところでしょう。ここで注目すべきはブラックダイアモンドの購買層がまだまだ低い点でしょう。ブラックダイアモンドの層を黒人全体から引くと黒人富裕層が多くを占めますが、人数的にはそれほど多くなく南アフリカの人口の内わずか12%が黒人購買力の半分以上をしめています。購買力が最も多い白人も人数的には少ない事を考えるとやはりブラックダイアモンドの層がもっともっと力を付けてくるであろう事が予想されます。
また、南アフリカの黒人中流層は大都市郊外への移住を希望しており、実際最近15ヶ月で黒人中流層の47%が引越しをしているそうです。引越しの理由としてはやはり治安の問題が大きいのですが、それ以外にも郊外に引っ越すのがステータスとなっているなどが理由として上げられているそうです。
南アフリカの若者の多くは親世代より良い生活が送れることを確信しているそうで、若者世代の子どもは更に良い生活を送れると考えています。このあたり残念ながら日本とは大きく違います。日本の更生労働省や社会保険庁はもっと糾弾されてしかるべきかと思いますが、それだけでなくやはり国全体としての成長性、国としての若さみたいなものがここには大きく影響しているのでしょう。成長余力の大きい若い国と成熟した国のどちらに投資するかとなるとやはり若い国になるのは当然ではあります。日本もこういう国に投資して将来少し支えてもらいましょうかね(ちょっと年金っぽいですね、そのうち破綻するかな…)
南アフリカ更なる金利引き上げへ
先週の水曜日に南アフリカは金利引き上げを行い、9.0%から9.5%になりましたが、金曜日に南アフリカ中央銀行総裁のコメントが出ましたのでお伝えいたします。南アフリカ中央銀行総裁によると、「我々が金融引き締めの段階に来ていることは私(南アフリカ中央銀行総裁)にとっては明らかだ」とのコメントを出しています。この部分大事なので原文で載せますと
It is very clear to me we are in a tightning phase of monetary policy.
そのまんまですが、これには政府のインフレへの強い懸念が出ています。また、現在の南アフリカの消費者物価指数のターゲットである3%~6%は当面守れないようで、2008年までは6%を超えるインフレとなるであろうと述べています。
消費者物価指数は色々な物価を計測していますが、近年は食料品と原油が消費者物価指数を押し上げる大きな要因となっていました。これは原油をはじめとした商品価格の世界的な高騰が理由です。ところが、問題はこの原油価格と商品価格を消費者物価指数から除いても物価上昇の傾向が強く見られる点で、南アフリカ中央銀行総裁はこの点を大きな問題とみているようです。
1つ良い点はこの発言の中で南アフリカの経常赤字に関してのコメントです。それによると、今後2,3年は経常赤字は大きいが海外からの投資によって十分ファイナンスできると自信を持っていると発言しています。こうなると今後経常赤字の発表に対してランドは必要以上には反応しなくなってくるかもしれませんね(あくまでも必要以上にですからね、多少は反応すると思いますよ)。
市場では、この発言を受けて南アフリカ中央銀行総裁は非常にタカ派であると受け取っているようで、次回8月の金利引き上げの可能性はかなり高いと見ています。いよいよ10%に突入でしょうか。しかも、2008年まではインフレは落ち着かないと発言している所を見ると更にもう一息あってもおかしくないぐらいの流れに感じます。消費者物価指数には注目していく必要があります。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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商品市場下落
ランドが下落していますが、これは金価格の下落によるもので、もう一言言えば商品の売り、ドルの買い戻しの展開が続いている事によります。なんとなく分かりにくいと言われるかもしれないのでご説明いたします。ここまで商品価格は上昇を続けています。これは要するに商品を買ってドルを売るオペレーションです。FXで言うとドル円はドルを買って円を売るオペレーションに該当します。で、現在起きていることは商品を売ってドルを買うという事になり、ドル上昇・商品下落の展開になっています。従って、金、銀、銅、原油のきなみ下がっています。
NY原油は昨日64.77ドルで引けており、前日比2.16ドル下がっています。金は1オンス650ドルを割っておりかなり下げています。また、銀や銅も3%前後の下げと大きく下げており、商品は全面安というのが昨日の状況となっています。
特に金に着目するとチャート上は結構微妙な位置に来ており、このまま商品市場からドルへのリスク回避の動きが強くなるようですと更なる下落もあり得ます。来週の展開がかなり気になるところではありますが、注目すべきは商品市況である事は間違いありません。金曜日の下げで十分下がったと見て買戻しの展開になると割と底堅く推移できるかもしれませんが、更なる弱気に傾くともう一押しでしょうか。
ファンダメンタル的に見ると実は何も変わっていなく、今の下落は健全な調整ではないかと見る向きも多いです。それであれば大きく下がる可能性は低いでしょう。ランドに関して言うと、商品市場が下がるとランドも下がる可能性大ですが、そんなに商品市場が崩れないのであれば良い買い場がやってきたかなぐらいに個人的には思ってます。来週は商品市況が注目でしょうかね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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昨日の金利引き上げと金価格
昨夜は南アフリカの金利引き上げが予測どおり行われましたが、これに関する南アフリカ中央銀行の見解からお伝えいたします。南アフリカ中央銀行総裁は、インフレの見通しは非常に強く、今後もインフレは続くであろうとのコメントを出しています。インフレのリスクとしては食料価格高騰とエネルギー価格の高騰が上げられています。また、家計部門の消費活動が旺盛すぎる点もリスクとして高いと南アフリカ中央銀行は見ています。
さて、本日はランド価格が急落しています。金利引き上げは完全に折り込み済みでしたのでランドの下落は金利上昇の影響を受けたわけではないようです。金価格が下落していることと新興国通貨が急落している事によるもののようです。昨日、金価格は1オンス$668でしたが、今日は$659と大きく下落しています。また、新興国通貨が一般にかなり売られており、メキシコペソが特に大きく売られているようです。
ランドは1USD=7.3Randを割り込んでいます。これはチャートのテクニカルレベルを下回ってしまいましたのでテクニカル的には弱くなっています。ただ、世界経済のファンダメンタルは悪くありませんし、南アフリカもものすごく良くはありませんが悪くないのでめちゃくちゃ下がる可能性は高くないと思います。一方で、新興国通貨が売られる流れが継続するようですとちょっと怖いです。この点は気をつけましょう。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカの金利9.5%に!
待望の南アフリカの政策金利ですが9.5%と決定されました。予想通りですね。次回は8月で、更に0.5%上がる可能性が高いとされています。
ついに10%台かもしれません。
いーんだろうか…。
まー、これでスワップも更に上がりますので甘い蜜を今の内に吸っておきましょう。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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ムーディーズのアウトルック上昇!
格付け会社ムーディーズが南アフリカの格付け見通しを安定的(Stable)からポジティブに上げました。これは、まだ格付け自体の変更を約束したものではなく、予測として18ヶ月以内に上がりそうだと言う意味で実際はまだ格上げにはなっていません。南アフリカの現在のレーティングはBaa1となっています。ムーディーズでは現在の外部環境の換金性と信用力増大が継続的に改善している点が見通しを上げている理由であると述べています。
南アフリカの経常赤字は拡大しつつあり問題となっていますが、レーティングの見通しが上がっている事は重要であるとムーディーズの副社長(Vice President)はしていますので、良いニュースですね。特に、資本流入により経常赤字をファイナンスできている事でランドが外部からの影響を大きく受けていない点が評価されているようです。確かにランドなかなか下落しませんね。
ムーディーズの格付けって馬鹿になりません。この格付けで借金する際の金利が決まってしまうので、格付けが上がるとリスクが少ないと言うことで金利も少なくなります。わずか0.01%単位でも金利が下がれば国単位で考えると莫大な金額になります。金利と言えば、明日は南アフリカの政策金利発表ですね。9.5%はほぼ確実と見られていますが注目しましょう。
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金価格下げ止まりの様子
金価格が少し戻しており、現在1オンス$670前後になっています。ランドが意外と底堅く推移できているのはこれが理由の1つだそうで、中国株が弱含んでいるにも関わらず、ランドはそれほど下げていません。先月末の金価格は$660を割り込んでおり、$650を割り込むと怖い状況ではありましたがとりあえず下げ止まりの気配です。今後の金価格の予想ですが、やや先行き不透明な様子ではあります。ただ、金のチャート上はいい所で下げ止まったように見えますので、まだ目先若干弱含む可能性はあるもののこのレベルを維持できそうな感じです。
ランドにはサポートとなりますので、金利引き上げ観測が出てもそこまで下がらない理由の1つです。ランドホルダーにはちょっと良いニュースですね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカ5月新車販売台数
南アフリカの5月の新車販売台数は、前年同期比(2006年5月比)1.7%減となりました。前年同月が52574台で今月は51684台へ減った形です。NAAMSA(National Association of Automobile Manufacturers of South Africa)によると、前年同月と比べると減少していますが、先月と比べると4つのセクター全てで大きく改善しています。内容としては小型商用車が16904台、中型トラックが1391台、大型トラックが1896台だそうです。また、自動車輸出の方は好調で5%ほど上昇し14099台を年初から輸出しています。
自動車販売などの大きな物の販売は金利の影響を受けやすいので、この高金利だとなかなか売れにくい傾向がありますね。一方で商用車が好調なのは経済の好調を反映しています。トラックなどが売れているのも、建設投資などが盛んな事によるためで、金利が高止まりしているので当面はこの傾向(商用車が強い)が続くんでしょうね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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南アフリカ製造業やや減速
南アフリカのPurchasing Managers Index(PMI)は南アフリカの製造業の活動状況を見ていますが、先月はやや減速が認められました。それによると、4月は57.9ポイントでしたが先月は57.2ポイントとなっており、新規受注は増加したものの、生産高がやや下落したためポイントが下がっています。詳細としては新規受注は4月の58.3から58.5に微増。生産高は60.8から59.6に下落し、雇用が54.4から51.2へと最も下落率が高くなっています。全般に若干下落してはいますが、Investec PMIはこれを概ね健康的な状況とコメントしています。これだけの高金利にも関わらず大きく減速していないというのは経済の力強さを感じます。やはり金利引き上げは避けられない状況でしょう。
さて、南アフリカでは現在賃金引き上げのデモが行われています。基本的には平和的なデモで大事件に発展するような内容ではない模様です。このデモの背景にあるのは実は物価の高騰です。ランケンでも書いてきましたが南アフリカの物価上昇率は年率6%を超えています。このため、労働者の生活を圧迫しており、賃金の引き上げを求める声が高くなっています。
中でも公務員によるデモが焦点の1つとなっており、政府は6%の賃金引き上げを提案しています。これは物価上昇分という形ですね。ところが労働者側は12%を要求しており(2年間分ですかね)、政府と調整中と言った状況のようです。この交渉は先週の中ぐらいから行われており市場はそれほど反応していません。デモが行われているので短期的に為替に影響がある可能性はありますが、それほど大きく影響しないとは思います。更に為替市場に影響するようでしたら詳細はまたお伝えしたいと思います。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓

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民間軍事会社Part3(産業としてのPMC)
前回は南アフリカの民間軍事会社Executive Outcomes社のお話を致しました。今回は産業としてのPMCに関するお話をしたいと思います。南アフリカは既に傭兵を法的に禁止しており、今回は若干南アフリカから話が離れていきます。
Executive Outcomes社などのPMCは民間であり、政治的な思惑は基本的に関係ありません。お金さえ出せば動いてくれるし、戦場で死んでしまっても国に属する軍人のように手厚い保証を必要としません。法的にも非常にあいまいで、敵に捕らわれても各国政府は傭兵に関しては公式の軍人ではありませんので助けなくても責任問題にはなりません。その意味ではコストパフォーマンスに優れるスキルの高いプロフェッショナル集団ですので国連も非公式に使っていたと前述のBarlowは述べています。
また、国連のある高官は匿名を条件に国連はPMC無しには成り立たないと述べているそうです。紛争地域で活動しており、各国の思惑が大きく影響する国連には機動的なPMCは確かに必要なのでしょう。
Executive Outcomes社は1993年にロンドンにも事務所を構えます。その後1998年には南アフリカで傭兵は法的に禁止され、同社は解散しました。会社としては解散したのですが、そこで働いていた人は軍事能力を専門としたプロフェッショナルな人たちですのでいなくなるわけではありません。Executive Outcomes社はその後継としてイギリスで傭兵会社を別に作りました。この会社はSandline International社という会社で現存します。下のURL見てみてください。民間軍事会社である事を理解した上で読むとちょっとドキドキしますよ。
サンドラインインターナショナル
Sandline International社はイギリス首相のトニーブレアとコネクションがあったとされ、多くの活動を行っていました。ロンドンは公式ではありませんが国際的な武器取引の中心地です。これには歴史的にイギリスが植民地拡大をしてきたという経緯があるようでロンドンにはSandline Internationalのみならず多くのPMCが存在し、政府や国連の活動に参画しているそうです。イラクにはなんと60ものPMCが存在し20000人もの傭兵がいたとアメリカ議会で報告されています。
Sandline International社以外にもBRS社、ダインコープ社などが有名なようです。どうでもいい話ですが、映画ターミネーターでターミネーターを作った会社としてサイバーダイン社って保安会社が出てきますよね。このダインコープ社から名前を取ったんじゃないかなと邪推してます。
ダインコープ社
傭兵は先に記したジュネーブ条約第47条で公には禁止されています。PMCは表向き戦地に出向かず後方支援やアドバイス業務に特化しているため傭兵とは違うと述べていますが、実際のところはかなり怪しいです。前述のSandline InternationalのWebサイトでは政府が怖くて行けない所にも行きますとはっきり書いてあります。
実際PMCは急速に台頭しており、特にイラクでは多くの領域で活動しています。理由は簡単で世論に影響を受けやすい軍の派兵は各国とも嫌がり、なかなか動きが鈍いためでお金で解決しやすいPMCの需要が高まっているという訳です。
近年はアメリカにおけるPMCが産業として確立してきており、中でもBRS社はディック・チェイニー現アメリカ合衆国副大統領が会長を務めていた企業です。親会社はハリバートン社で、この会社はアメリカの石油関連会社の大手でありテキサスに本社が現在あります(ドバイに本社を移す事になっているそうです)。
チェイニーは元はこの会社のCEOであり、テキサス出身のブッシュ大統領と深い関係がある会社です。従ってイラク戦争でのBRS社の契約はアメリカでも論争となっています。なんと、合計130億ドル(約1兆5000億円)がアメリカ合衆国からハリバートン社に支払われたそうです。
BRS社はPMCの1つと捉えられていますが、前述のExecutive Outcomes社とは趣がだいぶ違います。Executive Outcomes社は攻撃を主体としていましたが、BRS社は後方支援や戦術立案などのコンサルティングを主体としています。後方支援というと何があるかというと、兵士の食事の調達、料理、洗濯、事務所の建設、刑務所の管理、囚人の教育などなどですから、だいぶ違いますよね。もちろん、警備もあるし暴動の鎮圧といった軍事的役割もあります。
アメリカ軍はPMCに対して1994年から2002年までに3000もの契約を結び3000億ドル(約30兆円)以上を支出しています。これも米兵が死亡すると政治問題になるのに対して、PMCの人間が死んでもお金のためにために戦地に赴いた人(国のためではない)という事で余り大きな問題にならないというのが大きな理由です。
ただ1つ言及しておくべきなのはイラクで現在活動しているPMCは戦後の後始末的な役割が多いようで、戦争を実際にしているのとは違うというのも事実です。その点で、ブラッド・ダイアモンドの中で出てくるような傭兵とはやや趣が違います。最近のPMCは戦闘だけでなく、給食やゴミ処理業務までやるとの事ですからこういった業務は傭兵とは言えず、だいぶ変わってきているのも事実です。その意味では南アフリカにあったExecutive Outcomes社とは変わってきておりある意味で進化しています。
PMCの最大の矛盾は戦争の長期化をある意味で狙っている点です。つまり、長期化すると会社としては利益が出る点で、アメリカのMPRI社はユーゴ戦争でコソボ解放軍とその敵対者のマケドニア軍の両方に軍事訓練を行いました。戦争している両方に対してサービスを提供していたというとんでもない状況です。
現在のPMCは完全にビジネス化しており、会社の数は60社と言われています。市場規模は年間1000億ドル(約12兆円)と言われています。すごいですね、1社当たり平均2000億円の売上です。傭兵はイラクに行くと1日10万円貰えると言う話ですから、1年いたら数千万円の収入になります。
3回にわたって民間軍事会社について書きましたが、日本ではあまり報道されませんね。世界的に見るとこれら企業はかなり有名です。PMC(民間軍事会社)に関する本としてアメリカ政治学会で優秀な政策研究に対して与えられるグラディス・カメラー賞を受賞した”戦争請負会社”という本をご紹介しておきます。
戦争がある状態こそがPMCのビジネスとして存在意義です。平和を達成すると言うのは彼らのミッションではありません。悩ましいところではありますが、平和というのは軍事的な裏づけがあってこそ成り立つとも言える訳ですからその意味で言うと必ずしも矛盾していないかもしれませんね。なんとなく禅問答になってきそうです。
上記の本を読まれると分かりますが、傭兵も昔のイメージとは変わってきている感じです。ブラック・ダイアモンドの記事でも述べましたが、紛争の頻発とそれに対抗すべく軍事的裏づけの確保は資源国の宿命かもしれません。

免責事項
高リスクについての警告: 外国為替取引はすべての投資家に適しているわけではない高水準のリスクを伴います。レバレッジは一層大きなリスクと損失の可能性を生み出します。外国為替取引を決定する前に、投資目的、経験の程度およびリスクの許容範囲を慎重に考慮してください。当初投資の一部または全部を失うことがあります。したがって損失に耐えられない資金投資をしてはなりません。外国為替取引に関連するリスクを検討し、疑義があるときは中立的な財務または税務アドバイザーに助言を求めてください。
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