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南アフリカ貿易収支とトルコリラ

南アフリカ貿易収支とトルコリラ

南アフリカの3月の貿易収支の発表をお知らせします。予想の42億ランドに対して27.4億ランドの赤字でした。先月の発表が27億ランドで今月は原油高の高騰から先月よりかなり悪いと予測されていましたが、実際はまずまずの結果と言えるでしょう。

さて、ランドは弱含んでおりますが、これはトルコの軍隊とイスラム系政府の緊張感が高まりトルコ通貨リラが3%下落したためだそうです。
このため、新興国市場は全般に弱含んでおりその影響はランドにも波及しているとのことです。
ちょっと詳しくまだ分からないのですが、また何かあればお知らせいたします。
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南アフリカ3月の生産者物価指数

南アフリカ3月の生産者物価指数

ちょっと遅れまして申し訳ありませんが、南アフリカの3月の生産者物価指数(PPI)をお知らせします。
今月は前年度同月比10.3%の上昇となっており、2月の前年度同月比9.5%上昇に比べてかなり高くなりました。市場の予想としては10%以下だったので、予想よりかなり悪かった事になります。特に農作物、鉱業品、石油製品がそれぞれ22%、14.5%、13.6%の上昇となっています。
ちなみに、1年前の生産者物価指数は5.4%の上昇だったそうですので、10%台は生産者物価指数とは言えかなり悪いと言えます。

この状況を南アフリカではUgly(ひどい)と評しており、あるエコノミストは市場に悪影響を与えるだろうと述べています。また、このエコノミストは最後の利上げはまだあり得るとしています。

全般的なインフレはだいぶ落ち着いていますが、どうもまだインフレ懸念がありますね。もっとも、生産者物価指数は原材料の価格の影響を受けやすいので商品価格が高騰している以上ある程度は仕方がないとは思いますが、市場予想より悪いのが困り物です。
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南アフリカ3月の消費者物価指数

南アフリカ3月の消費者物価指数

今月発表の南アフリカ消費者物価指数をお伝えします。

CPIXは予想の5.6%上昇に対して、5.5%上昇となりました。
また、CPIは予想の6.1%上昇に対して、6.1%上昇と同じ値となりました。

完全に予想通りといった所でしょうか。
でもインフレは抑えられてますね。

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ランドと商品価格動向

ランドと商品価格動向

最近ランドが高くなってきましたね。金価格がかなり上がっていて、1オンス$700手前まで来てます。ややここで足踏みをしているようですが、ここを抜けるとランドは更に強くなると市場では見ているようです。

他の商品としてはパラジウムがほぼ1年ぶり(11ヶ月ぶり)の高値を付けています。
また、ナイジェリアの大統領選を巡って混乱が懸念され原油価格が上昇しています。
現在、1バレル$64を超えており、場合によっては更なる上昇が考えられ、これが金価格にも影響する可能性があります。

南アフリカは今週の水曜日が消費者物価指数インフレデータの発表ですので、ここで動く可能性が高いと市場では見ているそうです。
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ブラッドダイアモンド

ブラッドダイアモンド

レオナルド・デ・カプリオ主演のBlood Diamondを見てきました。先週のツォツィに引き続き映画のお話です。今回はタイトルどおりダイアモンドを巡る惨劇のお話です。ダイアモンドと言えば南アフリカのデビアス社です。

映画は2時間半という大作ですが面白かったです。面白かったというとやや語弊があるかもしれませんが、エドワード・ズウィックの得意な実際の社会問題を背景にした冒険感動ものでした、と言っても分かりにくいでしょうか。映画館で楽しんでください。

タイタニックもそうですが、デカプリオは「ちょい悪」系が多いですね。この映画でも「ちょい悪」系ですが、タイタニックよりはずっと良かったです。背景がかなりリアルで現実の悲惨さを描写している上でのデカプリオとジェニファー・コネリーはイマイチ生々しさに欠けてはいましたが考えさせられる映画でした。デカプリオ確かにかっこよくなった。

デカプリオは映画の中で自らの出身をローデシアと言っています。現在のジンバブエだと映画の中でも言われてましたが、ローデシアと言う国はセシルローズと言う人の名に由来します。このセシルローズと言う人はユダヤの財閥ロスチャイルドの融資を受けてデビアス社を創業した人で、ものすごい富を築いています。

この富どれだけすごいかと言うと、元々は南アフリカ会社というセシルローズが作った会社があったのですが、鉄道、新聞、電信などのインフラはもとより警察権・統治権まで握り南アフリカ会社は軍隊まで持ちました。会社が軍隊を持てば征服に走るのはある意味当然で、当時のイギリス植民地だった南部アフリカを征服してしまいました。広さはなんと本土イギリスの4倍にまで達したそうで、ここにローデシアという国が作られました。会社が国を作るんですね。会社って国の下にあるものという概念がひっくり返ります。(インドあたりでもありましたね、そういえば)

セシルローズはその後現地のボーア人の怒りを買い失脚することになるのですが、莫大な富の大半をオックスフォード大学に寄付し、現在でもローズ奨励基金として多くの学生に奨学金を提供しているんだそうです。ローズ奨学金って聞いた事ある気がしませんか?真実は小説より奇なり。

さて、ここからは映画のストーリーに関係する各国の背景のお話を書きます(ストーリーは映画館でお楽しみ下さい)。ブラッドダイアモンドとは文字通り血塗られたダイアモンドという意味で、ダイアモンドを巡って戦争・紛争が起きている地域で違法に採れたダイアモンドを指します。Conflict diamond(紛争ダイアモンド)、Dirty diamond(汚れたダイアモンド)、War diamond(戦争のダイアモンド)とも呼ばれるそうで、アルカイダを初めとするテロや軍事活動など様々な非合法活動の資金源になっているダイアモンドと国連では定義しています。国連が正式に定義している言葉だってのがまず凄いですね。

特にアフリカのシエラレオネはダイアモンドを巡り内戦が勃発し1991年から2002年までの長期に渡る戦争の結果世界で最も平均寿命が短い国となってしまいました。平均寿命は最新の2006年の調査によると41歳で世界177カ国中170位です(国連開発計画:人間開発指数より)。映画でも出てきますが、RUF(Revolutionary United Front:革命統一戦線)は反政府活動を行うために兵士と資金が必要で、資金はダイアモンドにより調達し武器を購入、兵士は少年兵を教育する事で作りあげ大虐殺を展開しました。死者は5万人で難民が450万人にも達する(シエラレオネの人口は500万人です)という悲惨を極める状況だったそうです。

人間開発指数にちょっと触れておきます。人間開発指数(HDI:Human Development Index)とは各国の人間開発の度合いを測る指数として開発されており、長寿、知識、生活水準の3つの分野から指数化したものです。人間開発の度合いってのが分かりにくいのですが、そもそもこの指数何で作られたかというとGDPが高くても貧富の差が激しかったりすると必ずしも国民が豊かではないという訳で、どれだけ国民が経済面、教育面、健康面でより良く生きていけるかを測るために作られているようです。長生きして文化的で良い生活水準を送れるかどうかという事だそうでこの指数が高い国ほど個人の基本的選択肢が広いんだそうです。

これによると、日本は9位、アメリカが7位、1位はノルウェーです。FXで興味深いところではアイスランドが2位です。(アイスランドと言えば高金利通貨ですね。アイスランド・クローナをFXで取引したい方はランケン右上隅のバナーからどーぞ)。忘れるところでしたが、南アフリカは121位です。インド126位、中国81位です。

http://hdr.undp.org/hdr2006/statistics/

話をダイアモンドに戻します。シエラレオネでRUFに採掘されたダイアモンドは隣国のリベリアを通して先進国に売られます。リベリアは年間3億USドル(約360億円)のダイアモンドを輸出していたそうです。このリベリアがまた怪しくてアメリカ合衆国の植民地として作られた国らしく、リベリア国旗はかなりアメリカです。東西冷戦の中でアフリカを舞台にした勢力争いの名残が伺えます。

liberia
リベリア国旗

2005年の統計ではリベリアの人口はわずか320万人、GDP30億USドル(約3600億円)一人当たりGDPが年間1000ドル(約12万円!)で世界第169位の国に取ってはダイアモンド輸出の3億USドルは巨額です。この国もダイアモンドを巡って内戦が勃発。RUFの資金源ともなっており、そのお金がアルカイダなどテロ組織にまで回るという訳で1998年ついに国連が、シエラレオネ、リベリア、アンゴラの紛争地域のダイアモンドの流通を禁止します。なんか、ワールドトレードセンターへのアルカイダのテロもこの辺りお金と関係あるんじゃないかと思ってしまいますよね。

1990年位のダイアモンドは20%がブラッドダイアモンドだったそうですから驚きです。ちなみにWorld Diamond Councilによるとダイアモンド製品市場の規模は1999年は560億ドル(約6.7兆円)ですので、1990年に換算しても末端価格の1兆円前後はブラッドダイアモンドだったということになります。

2000年5月南アフリカのキンバリー(ダイアモンドの採掘で世界的に有名な場所です)で、南部アフリカ各国のダイアモンド生産者が集まり(デビアス以外っているんでしょうかね?)、ブラッドダイアモンドの取引撲滅を目指すべく認証システムを導入しました。このシステムを一言で言うと戦争に関係の無い証明書付きのダイアモンドの流通のみを保証するシステムです。これにより、正規のルートで採掘されたダイアモンド原石しか流通できないような仕組みが出来上がり、シエラレオネやリベリアの内戦は鎮火しました。これが映画の最後で出てくるキンバリープロセス(Kimberley Process Certification Scheme)です。証明書の文言は以下のようになっています。

「ここに記載されたダイヤモンドは、合法的卸元より購入されたものであり、コンフリクトダイヤモンドの資源とは関係がなく、また国際連合の決議に従うものである。このダイヤモンドの卸元から提供された個人情報もしくは書面による保証により、このダイヤモンドは紛争にかかわりがないと売り手はここに保証する。」
キンバリープロセス証明書
キンバリープロセス証明書

生々しいですねー。このキンバリープロセスですが、結局デビアスの独占を助長する面も強くデビアス社は喜んでやってるように見えます。つまり、デビアスがちゃんと管理しているものにはキンバリープロセスの証明書を付けてあげるのでブラッドダイアモンドじゃなくなりますよって事ですから当然ですね。ちなみにキンバリープロセスのHPがありましたので興味のある方は見てみてください。

もちろん、デビアス社のHP内にもあります。Ethics(倫理)のカテゴリーの中で正規のルートのみを扱っていて、全てモニタリングしていると書かれています。デビアス管轄で採れたダイアモンドか、デビアスを通したものを正規と言って自らの権益を守るために排他的な商売する口実としてはもってこいです。でも、デビアスに倫理と言われるとちょっと…。

だいたい、デビアスが不当に価格を吊り上げているからダイアモンドが武器購入の資金源になったりすると思うんですが。もっと安くて武器なんかにならない値段だったら全然違うのではないかと…。このプロセスがダイアモンドの富をアフリカの貧しい人たちに回すようになったら倫理と言ってもいいような気がするんですが皆様どうお考えでしょうか?

ちなみにこのキンバリープロセスは現在世界71カ国が参加しており、日本も入っています。更に驚く事にシエラレオネとアンゴラもキンバリープロセスに入っています。リベリアだけまだ入ってません。いつまでもブラッドダイアモンドだって言って輸出止めちゃうと唯一の外貨獲得手段が無くなるので戦争止めてちゃんと管理する事を条件に現実的な対応をしているといった所かなとポジティブには推測します。

また、デビアスはアンゴラでのダイアモンド採掘活動を2001年に一度止めていますが、2003年に再開しています。この際、アンゴラ政府51%の株式、デビアス49%の株式のジョイントベンチャーを作っています。で、キンバリープロセスに入り、ブラッドダイアモンドではなくきれいなダイアモンドとして取引開始と言うわけです。更にシエラレオネもデビアスにほぼ支配されており、内戦が落ち着きデビアス社とダイアモンド取引をしているんでしょう。こっちはネガティブな推測ですが、状況的には限りなく正しいように見えますよね。

デビアスのダイアモンド・カルテルがなくなると戦争になっちゃうんでしょうか。どうしてもデビアスが世界中から搾取しているようにしか見えないのですが…。ダイアモンドみたいな手に入れればお金に簡単に変換できる商品系を扱うのはやっぱり難しいのでしょうね。石油もそうですが利権争いはどこの国も不幸な気がしてしょうがないです。昔ランケンでも記事にしましたがきれいなものの裏側ってのはどうしてこうなんでしょうかね。日本は資源が無くて教育水準を歴史的に高くできたって言うのが良かったのかもしれませんね。

話が映画からだいぶそれましたが、是非ブラッドダイアモンド見てみて下さい。南アフリカのケープタウンも最後に出てきてジェニファーコネリーがお茶してるシーンなんかすごく綺麗でした。ツォツィと違って娯楽要素がより強い映画です。


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南アフリカ3月のSACOB TAIとTEI

南アフリカ3月のSACOB TAIとTEI

3月のSACOB(South Africa Chamber of Business)の貿易状況が発表になりました。

2007年3月のTrade Activity Index(TAI)は前月と同じ58ポイントとなりました。TAIは現在の状況を示す指数で、もう1つTrade Expectation Index(TEI)というのがあり、こちらは67ポイントと前月69ポイントから2ポイント下がっています。このTEIの2ポイントの下落ですが、今年1月の70程高くないもののリーズナブルにポジティブだとしていて、状況としては良いと記しています。

SACOBではこれを概ね安定的で力強いと記しています。ただし、3月の新車販売台数は2.8%の伸びと2003年5月以来の減速で、高金利の影響で自動車販売台数が鈍っており、今後更なる減速の可能性にも触れています。ここまでは金利引き上げで期待していたとおりの結果です。

一方でリスクとしてここまでの金利引き上げは必ずしも全てに理想的な影響を与えているとは言えず、特に一般家計部門の借金体質は問題があるとしています。SACOBでは貿易赤字がGDPの6%を超えていることにも言及しており、昨日書きました海外からの投資によりファイナンスできているとは言え、非常に脆弱にもなり得ると指摘しています。

今のところ概ね良いがリスクはまだあると言った感じですね。発展途上国ですからリスクが無いわけが無いので、経済指標には今後も目を光らせていく必要がありますね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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南アフリカへの直接投資

南アフリカへの直接投資

南アフリカへは投資が最近多くあり、経常赤字を補っていると先日の記事で記しましたが直接投資(FDI)に関する質問を読者のKazuさんより受けましたので、記事にしてまとめてみました

投資に関しては概念上2種類あって、直接投資と間接投資と言います。直接投資とは、海外の企業に対して永続的な権益を取得することを目的とした投資と定義されています。イマイチ意味が分かりませんよね。
直接投資に対して間接投資というのがあるのですが、まずこちらから説明します。間接投資とは我々が行っている金利や株式の配当金を目的とした投資方法を指します。つまり、インカムゲイン、キャピタルゲインを目的としていますので為替差益・株式差益を狙ったお金が逃げていったりしまして、投資をされている国から見ると不安定で投資されている感じはしにくい形の投資です。

これに対して今南アフリカに対して行われている直接投資は設備投資だったり、M&Aなどの企業買収、経営権の把握を目的とした大量株式の保有などであり、中長期的な利益を狙う投資です。間接投資との最大の違いはその目的の違いにあり、短期的な利ざやを狙ったものとは明らかに違います。

また、中長期的に投資されるということは、お金が動きにくい事になりますので持続的な効果が期待できます。その意味で我々のようなFXでランド売買をしている人は間接投資の人間ですので南アフリカにとっては必ずしもありがたい投資者とは言えません。しかし、為替の流動性という意味では貢献できているのでそれはそれで良しでしょう。
(流動性って馬鹿にできません。ランドの値動きが激しいのはこの流動性が他の通貨に比べて小さいのが理由の1つで、流動性が高くなればなるほど通貨として安定しますし、安定した通貨であれば投資も増えます。現在、南アフリカへ投資する会社はこのランドの値動きの荒さを最大の弱みとして考えていたりします。更に言うと過度のインフレで通貨の価値が下がるのはやはり投資する側としては困りものですのでこれは政府としては何が何でも抑える必要があります。)

直接投資のメリットとしては以下の点が上げられます。

1.現地への技術移転が期待できる
2.海外の経営手法の導入が期待できる
3.製造業の海外からの直接投資などは輸出も可能となるため、経常収支の改善が見込まれる
4.雇用の増加が期待できる

このように直接投資は間接投資に比べて非常に大きなメリットを持つため南アフリカだけでなく多くの途上国は積極的に直接投資を受け入れています。南アフリカでも外資誘致を加速するため、政府による承認などは銀行買収以外は必要なく、南アフリカ国籍の投資主体と同じ扱いを受けることがでます。つまり読者の皆様でも南アフリカの会社を買う事ができるようになっています(お金さえあれば)。このあたり、中国などとは大きな違いです。
下は南アフリカへの海外直接投資額です(出展:国連貿易開発会議、UNCTAD)。

FDI


この図からも分かる様に、2005年を境に飛躍的に直接投資が増えています。2004年までは年間約8億USドル弱(約1000億円)でしたが、2005年には63億8000万USドル(約7000億円)まで増加しています。2006年の統計がまだ無いようですが、更に増えているのではないでしょうか。(先日の記事で3兆円の投資と書きましたが3000億円の間違いでした。大変失礼しました。ご指摘の1111さんにお礼申し上げます)

投資をしている国で最も額が大きい国はイギリスです。イギリスは最近アフリカに対して過去の奴隷貿易に対して謝罪するなど、アフリカへの意識が高く(南アフリカのみならず)、官民上げて積極的な政策を取っているようです。南アフリカはイギリスの投資が全体の6,7割となっています。

セクターで見ると自動車産業が重要で、南アフリカの自動車産業は近年トヨタ・日産・いすゞ・BMW・GM・ダイムラークライスラー・フォードなど世界中の自動車会社から多くの投資を受けています。その主な目的はヨーロッパでの販売です。従って、南アフリカから見ると海外から投資を受けることでお金をもらい、更に輸出をする事で外貨を得るという事になりますので、とても良い状況になります。ちなみにトヨタの南アフリカ工場は生産台数が12万台に達しており、8690人の従業員が南アフリカにいます。

さて、南アフリカの直接投資が増えてきていることは概ねお分かりいただけたかと思いますが、世界の他の国と比べて投資が多いかというとまだまだと言わざるを得ない状況です。各国の投資を比べる際にはGDPに比べてどの程度あるかを比較するのですが、これが2005年でGDP比15%前後(直接投資ではなく投資全体)で、政府は25%を非公式に目指しているそうですので政府の目標に比べて低い状況です。

また他の中国やブラジルなど中所得国と比べるとかなり低い状況です。中国などは40%を越えるそうですので、その意味では南アフリカはより多く投資をされる必要があります。投資を阻むものとして上げられているのが先ほど述べたランド及びマクロ経済の不安定さが最も大きな理由です。また、スキル不足、汚職、犯罪などが上げられています。

この投資の概況について世界銀行では近年改善してきており、税法の変更、利率、インフレ抑制などが効果的になってきた結果今後はより改善が見込めるだろうとしています。
と言うわけで、まだまだと言った感じではあるようです。ただし、直近1年ぐらいの結果がまだ統計上反映されていない点もありますし、最近のニュースを見ているとインフレが抑制できていることや世界経済の好調さを受けて投資のニュースが多いですので今後投資が増えてくることは期待できるような気がします(分かりませんけどね)。




ツォツィ

ツォツィ

今日は南アフリカの映画のお話です。2006年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞したツォツィという映画を観てきました。南アフリカのスラムで生まれた少年のちょっと悲しい物語です。

ツォツィとは不良という意味だそうで、スラムのみならず不遇な環境に生まれたらこうならざるを得ないのかもしれないとまで思わせる痛々しいけれど実は優しい少年が更生するというドラマなのですが、現在の南アフリカにおける黒人間での貧富の差を初めエイズやなどの社会問題をうまく描ききっています。スラム街には土管で生活する子どもも多くいる一方で(多くは両親がエイズで亡くなったりしているような印象でした)、裕福でBMWやベンツに乗っている黒人もいるなど恐らく南アフリカの実際に近いものなのでしょう。南アフリカに興味のある方はご覧になってみてください。

撮影は南アフリカのスラム街で主に行われておりヨハネスブルグも出てきていますので、南アフリカってこんな所なんだってイメージがつかめた感じでした。個人的な南アフリカの印象を一言で言うと20年以上前のニューヨークのスラム(サウスブロンクス辺り)がヨハネスブルグで、スラム街の中は戦後の日本と言う感じでしょうか。スラムの中は水を求めて行列が出来てたりして、赤ちゃんを背負ったお母さんがいるなどNHKの「おしん」を思わせます。

ツォツィは前田有一の超映画評でも今週のおススメにとりあげられていて、優れた映画と評されています。ちなみにレオナルド・デカプリオ主演のブラッドダイヤモンドもアフリカのダイヤに関する映画だそうで、アカデミー賞5部門にノミネートされた作品です。こちらも今度見に行こうと思ってますが、最近アフリカがちょっとしたブームですかね。これからワールドカップに向けて世界の注目が更に集まってくるでしょう。そういえば、マドンナもアフリカの赤ん坊を1人引き取ったりしてましたね。




南アフリカ政策金利決定会合の詳細

南アフリカ政策金利決定会合の詳細

木曜日の夜に発表されました南アフリカの政策金利決定会合の詳細をお伝えします。

南アフリカ中央銀行が出している声明によると、前回の2月に行われた政策金利決定会合に比べて、今月はインフレの見通しが悪化していると述べています。今週初めのランケン記事でも紹介しましたように金利引き上げ観測が市場から若干出ていましたが、南アフリカ中央銀行としてもインフレがまだくすぶっていると見ている事が分かります。

特に石油価格と食品価格が高騰しており、南アフリカ国内需要は旺盛なため9%の高金利にも関わらず思ったほどインフレを抑制できていない事を政府は懸念しています。2月の消費者物価指数(CPIX)は前年同月比4.9%増加となっていますが、食品価格と石油価格を除くと4%にまで下がります。食品価格はどれだけ高騰しているかというと、今年1月は8.1%の増加で、2月は7.7%の増加とかなり強いようです。中でも肉類に関する物価上昇は2月に13.9%の上昇となっていて、全体のCPIXを大きく引き上げる要因となっています。下に消費者物価指数の推移のグラフを記します。

CPIX推移


また、生産者物価に関しても引き続き強いインフレ懸念があり、前年同月比9.7%のインフレ率を記録しています。

さて、今後の見通しに関する南アフリカ中央銀行の見解を見ていきます。南アフリカ中央銀行では国際的な石油価格の上昇に伴い、今後インフレ率は今年2007年の第二四半期には5.9%近辺に達すると見ています。ランケンの金利に関する記事でも紹介しておりますが、南アフリカはインフレのターゲットを3%~6%と設定しており、この高いインフレ率は2008年第二四半期まで続くものの、その後5%前後まで落ち着くと考えているそうです。

最近のBER(Burau for Economic Research)の調査によると、インフレは2007年までは5.2%に落ち着き、2008年は5.1%から5.4%程度になると民間では考えている事を引用しており、インフレは今後落ち着いていくであろうというのが全般的なコンセンサスのようです。今後の懸念事項として南アフリカ中央銀行では民間部門の借金が膨らんでいる事を最初に挙げています。2月における銀行の12ヶ月間の貸付残高(ローンなど担保なし)は27.7%の増加をしており、可処分所得の74%が借金状態です。

南アフリカの経済自体は過去3年間堅調に5%程度の成長をしており、このレベルは持続可能なレベルと考えているそうで、今後の見通しはポジティブとしています。この堅調さを背景に現在の経常赤字は大きな問題にはならないだろうと言及しています。これは、外国人(我々日本人も含めて)が旺盛な投資をしているため、203億ランド(約3兆円←訂正:3000億円でした)を債権・株式に投資していることが経常赤字のファイナンスを可能としています。

昨日のG7でも述べられていましたが、世界経済は好調であり米国経済の若干の減速がリスクではあるものの、新興国を中心とした経済環境は良いと南アフリカ中央銀行も見ています。最後にこれら全てを勘案した結果今回は9%のまま据え置くと決めたという事でした。

個人的には結構南アフリカに投資している人が多いんだなと思ってしまいました。それが南アフリカの経常赤字を救ってるんですね。そーかー、我々は偉い!(そうじゃないかもしれませんが多少の役には立ってるでしょうね)。アフリカ経済に幸あれ!
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南アフリカ政策金利発表

南アフリカ政策金利発表

今月の南アフリカ政策金利決定会合が行われまして、政策金利は9%のままと決まりました。

期待してたんですがちょっと残念ですかね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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金利引き上げ観測(ちょっとだけ)

金利引き上げ観測(ちょっとだけ)

今月の政策金利決定会合は12日の予定で、金利引き上げは無いだろうと思われていましたが、市場では意見が割れているようで、金利引き上げ派もいるようです。

I-Net Bridgeの調査によると15名のエコノミストの内4名は金利引き上げがあると考えているそうで、理由は国内需要が未だに強い数字を示しているためとしています。ただし、コンセンサスとしては9%のままで変わらないとなっています。

債権の方も代表的なR153は8.080%から8.110%へと上昇しており、短期のR196は8.465%から8.510%、長期R157は7.725%から7.740%と全て上昇しています。ぎりぎりまで分からない状況であり、市場も迷っているようですので、金利決定次第でランドは動くかもしれませんね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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金価格の動き

金価格の動き

最近ランドはだいぶ戻してきましたね。16円後半にまで戻っています。
先日の中国株暴落の影響で17円には戻っていないものの、着実に戻っています。15円台で仕込めた方はいい思いが出来てる事と思います。

さて、ランドと言えば金価格ですが金価格は着実に上がってきています。今日現在1オンス$673と年始の$600強から10%上がっています。かなり堅調な動きです。市場では$700を目指すと見ているようです。円安ドル高も重なればランドは再び17円を付ける可能性があります。

直近の金価格としては$680が目安ですが早晩超えるでしょう。その後の$700を越えると昨年の最高値$725と言った所で、ここまではまだ距離があります。ただチャート上はいい形ですのでうまいこと行くといいですね。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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Black Economic Empowerment

Black Economic Empowerment

南アフリカの経済政策の重要事項のBlack Economic Empowerment(BEE)のご紹介をさせて頂きたいと思います。

BEEを一言で言うと、黒人を中心としたアパルトヘイトで不遇な環境にあった人々(中国人などもいます)の力を経済的にもっと活かそうという政策です。単純にお金持ちの白人からお金を奪い黒人に分配するというのとは大きく違いますし、アファーマティブアクション(歴史的な経緯から来る差別を是正するために優遇策をとる措置:逆差別との批判もあります)とも違います。むしろ、南アフリカの不平等を解消し経済的成長を狙う重要戦略と位置づけられています。

BEEのコアとなっているのはその評価尺度です。この評価尺度には民間企業における黒人やマイノリティーの雇用状況も含まれており、政府の公共事業に参加したい場合は評価尺度は重要な評価基準となります。

評価基準は以下の7つの観点を持ちます。カッコ内は評価における採点の割合です。
1.20点分 会社のオーナーシップ(株式などの取得)やコントロールを黒人などのマイノリティーが直接的に持っている割合
2.10点分 管理職や権限を持ったポジションにマイノリティーが含まれている割合
3.15点分 均等な雇用機会の提供状況
4.15点分 人的スキル開発
5.20点分 マイノリティーの会社の購買面での優遇
6.15点分 マイノリティーの企業開発
7. 5点分  社会的投資などの間接的に影響を持つものの割合

こういった評価基準は、民間企業間の取引でも採用を推奨されています。

政府はBEE推進のための資金的な援助もしており、BEEと認められる取引135に対して10億ランド(約160億円)を既にファンドから使用しています。又、ドイツ銀行やメリルリンチなどの海外からの企業もBEEを積極的に採用する事で優遇策を得ることが出来ています。2005年にドイツ銀行は南アフリカ支部において黒人投資家と黒人スタッフに対して25%の出資をさせました。同様にメリルリンチも南アフリカのビジネスの15%は黒人や女性投資家などに投資するとしています。

この結果、南アフリカの経済は2005年には4.9%の成長を遂げたとされており、大きな成果が出ているとしています。実際、Kazさんという方の南アフリカ現地情報によると、黒人の富裕層が出てきており、BMWに乗ってたりするそうです。アパルトヘイト時代には考えられなかった事で相応の進展は見られますが、黒人間の貧富の差の問題が出てきているという話もありますのでまだ道半ばです。特に政府に人脈の在る既得権を生み出しているという弊害が指摘されており、汚職に繋がっている可能性も否定できません。

政府によると、BEEは今までの人種差別を減らしてはいるが格差問題の解決にはなっていない可能性があると認識されており、そういう意味ではまだ問題があるとしています。そのため、南アフリカでは2004年にThe Broad Based Black Economic Empowerment Actというより広範なBEEを制定し格差是正に努めています。多少ぎくしゃくしながらも前に進んでいるのは評価できますね。


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南アフリカ3月のSACOB景況感指数

南アフリカ3月のSACOB景況感指数

南アフリカの3月のSACOB BCI(景況感指数)をお知らせします。先月は100.5でしたが今月は99.5になりました。昨年12月の103.5から毎月1ポイントずつ下がってますね。

景況感指数の13のサブインデックスのうち3つのみがポジティブで6つがネガティブ、4つが中立となっています。内訳としては輸出とインフレと家計部門の借金はポジティブな値となっていますが、輸入、小売、建設、財務コスト、ランド、株価がネガティブな指標となっています。

100を割ってきたのは利上げの影響ですが、余り景気が冷えすぎないようにして欲しい気もします。でも、金利を下げて欲しくない気も…。人気ブログランキングに挑戦しています。"南アフリカランド研究所"に多少なりとも価値があると思われた方は押してあげてください。↓
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3月の自動車販売台数

3月の新車販売台数

3月の新車販売台数は3%増加の57899台となりました。主に政府からの投資となりますが、消費者からの需要はやや伸び悩みを見せている形です。もちろん、消費者からの需要が弱い理由は最近の利上げの影響によるものです。

家計部門の負債の比率は実に73%に達しており、国民は借金をしながらものを買っている状況です。逆に言うと利上げは借金をしている家計部門に直接的に影響を与えることになるため、自動車のような大きな物の購入が減ることになります。

一方で、投資に対する強気な姿勢やインフラへの旺盛な投資は中大型のトラックの購入を増やしていて28.8%の増加となっています。また、商用車の売上も12%増えるなど家計部門以外は相変わらず好調を維持しています。利上げの効果は明らかに出ていますが、需要はそれを上回っているようにも見えますね。
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プラチナ産業

プラチナ産業

プラチナは希少金属と呼ばれなかなか入手困難な金属です。宝飾品として白金と呼ばれ非常に有名ですが、工業品としても有名です。プラチナの特性としては非常に酸化しにくく(さびにくい)、融点が高く(溶けにくい)、他の化学物質に触れても変化しにくいという非常に安定している点があげられます。また丈夫なためキズも付きにくく、長い年月が経っても輝き続けることが出来る上、産出量も少なく希少性が高いという宝飾品としての要件を満たしているため高価な金属となっています。

宝飾用にリングを買われる方もいらっしゃると思いますが、あのリング1つ(約3g)のプラチナには約1トンの原石が必要です。人類が今まで手に入れたプラチナの量は1辺5メートルの立方体ににほぼ等しいと言われていて、5メートルって言うと車1台の長さなので本当に希少な金属です。

プラチナは丈夫さの面で非常に高い特性を持つ事は述べましたが、その適用範囲として面白いものがあるのでご紹介しましょう。1Kgってどうやって決まるかご存知でしょうか?水1リットルが約1Kgですよね。約1Kgってところが重要で、水は温度が高かったり低かったりすると膨張したりするので本当に正確に1Kgかというとそうではありません。温度や湿度などの条件によってわずかづつ変わってしまいます。となると、何か1Kgを正確に規定できる基準になるものが他に必要ですね。

ここで使用されているのがプラチナとイリジウムの合金で、国際度量衡局で真空の状態で保管されています。真空で保管されている理由ですが、金属は酸化すると酸素を取り入れている状況になるので本当にわずかづつとは言え重さが変わります。これを避けるため真空に密閉しています。となると、基準となるものも酸化しにいくいものが求められ、酸化しにくく安定した物質であるプラチナが採用されています。このプラチナ合金によって1Kgって決まっていて国際キログラム原器と言います

さて、プラチナの価格面ですが最近急騰しています。これは中国をはじめとする新興国市場でプラチナ消費が増えていることと自動車の燃料電池に使われているなどの工業的な需要も増えている事が理由です。2006年のプラチナ需要は5%増加したと見られており年間700万オンス(約198トン)で史上最高を記録しています。

中でも自動車用触媒としての需要が伸びていて、2006年は438万オンスで2005年の382万オンスから15%の伸びを見せています。この需要増はヨーロッパにおける環境意識の高まりと規制強化が実は背景にあります。ヨーロッパではディーゼル車が多いのですが、このディーゼル車の触媒としてプラチナは使われているため大きな需要となっています。

その他にもコンピューターのハードディスクでもプラチナは用いられています。こちらの需要も前年比20%増で36万オンスですが自動車に比べると需要としては小さいです。宝飾品としての需要は2006年は174万オンスで2005年が196万オンスとなっていましたので需要が減っています。理由はプラチナ価格高騰の一言に尽きます。宝飾品としてのプラチナ需要は鉱業用品としての需要の半分以下になっていますので工業用品としての需要が宝飾品の需要に取って代わってしまっている状態です。

下にプラチナの価格推移のグラフを示します。プラチナの市場はドル建てオンス(1オンス=約28.3グラム)単位で取引されていますので、ドル/オンスでの価格推移です。他の商品もそうですが、着実に上がってますね。
プラチナ価格


さて、供給側としては南アフリカが世界最大の産出国であり、南アフリカはプラチナの産出量で75%以上のシェアを持っています。このシェアがやたらと大きいのが目を引きますが、アングロプラチナなどの有力鉱山が存在し、2005年の産出量は158.9トンとなっています。ちなみに金の年間生産高は1500トンぐらいですので約十分の一しかありません。また、アングロプラチナという会社ですが、1社で世界の40%のプラチナを生産している会社です。おそろしくお金持ちな会社なのではないかと…。ダイヤモンドの記事でも紹介したデビアスも然りですが、南アフリカにはこういう会社が多いですね

南アフリカは現在75%のシェアを占めていますが、その他の産出国としてはロシアが10%を持っており、南アフリカとロシアで供給側のほぼ全てと言っても過言ではない状況にあります。ただ、ロシアは原油もそうですが、政治的な理由から供給不安定で今後の供給増に対応できないとされており、南アフリカが対応する事になると考えられています。下は南アフリカとロシアの供給量のグラフです。南アフリカが供給量を増やし続けています。

プラチナ供給国


このような状況の中で南アフリカはプラチナに関して圧倒的に優位な立場にあります。2005年の南アフリカの輸出額の構成でプラチナは33%で295億ランドで第一位となっており、金が32.4%で290億ランドとなっています。既に金を超える外貨を獲得しており、今後更なる上昇が期待されています。

これに対応して、南アフリカ政府は「貴金属法」(Precious Metal Bill)を制定しており、金やプラチナに関する付加価値税を取ることになっています。そうなると、プラチナの供給は絞られ需要に追いつかなくなるため価格高騰という事でプラチナ価格は更に高騰することが見込まれています。

プラチナの需給のグラフも載せておきます。こちらも需要が着実に上がっている事を示しており、需要が減る大きな理由はあまり無いのが現状です。(出展:ジョンソンマッセイ)

プラチナ需給


プラチナは世界的には圧倒的に南アフリカは強い状況ですが、南アフリカ国内でも重要な産業です。今後、商品価格が高騰する点でダイヤモンドと共に南アフリカには更に有利に働くのは確実でしょう。

もう1つ興味深いお話を記しておきます。プラチナって見た目は銀色で他の金属と大きく変わらない感じがしますが、中身はすごく違う事は分かられたと思われます。これを宝飾品として世に広めたのが実はあのカルティエです。カルティエ3代目当主ルイ・カルティエがプラチナの高い特性に注目し”貴金属の王”として宝飾品に取り入れた事で宝飾品として広まったそうです。

日本でも永遠の愛を誓うエンゲージリングやマリッジリングとして使われますね。そういえば、プラチナは高価高価と書いてきましたが、プラチナの1グラムあたりの小売価格は2007年4月現在4700円ぐらいです。リングに使うプラチナが3グラムぐらいだとすると1万5000円位ですかね。でも、宝飾品屋さんでプラチナリング(ダイヤモンド無し)買うと十万円位します。この差は一体…。デザイン料って奴でしょうか。最近、ランキング低迷気味です。是非皆様の応援を頂ければ幸いです。↓


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