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南アフリカ貿易収支

南アフリカ貿易収支

2006年12月の南アフリカの貿易収支は3.8億ランドの黒字となりました。
なんと黒字です!
先月は105億ランドの赤字で今月予測は20億ランドの赤字でしたので大幅改善してますね。
後はUSのGDPも気になるところです。USドルが強くなるとランドは下落する可能性もありますのでこのあたり気になりますね。

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南アフリカ中間所得層の増加

南アフリカ中間所得層の増加

南アフリカの経済好調を背景に中間所得層が爆発的に増えているという研究報告が出ました。University of Cape Townの研究によると、黒人の中流層と上流層は約200万人現在おり、この層が黒人全体の支出の40%を占めます。もっとも4500万人に対する200万人ですのでまだまだ少ないのですが、今後増える余地も多くあることを意味します。黒人全体の支出額の内40%とはどのぐらいかというと年間1300億ランド(約2兆円!)もの支出であり、なんと年率50%の成長をしているとの事です。

この研究に参加した2500名の内45%が中間所得層と答えており、31%は低所得層、12%が富裕層と中間所得の間、2%が富裕層と答えているとの事です。また、約三分の一の回答が親の世代より豊かになると考えているとの結果が出ています。更に興味深いのはアパルトヘイト時代の1994年以前より良くなったと答えている人が8割にのぼり、89%は10年後も更に良いであろうと答えています。

研究者によるとこれらの結果は海外からの投資に非常に役立つであろうと締めくくっています。南アフリカではやたらとお金持ちな黒人が最近はよく見られるそうで白人と黒人の経済格差よりも黒人間の経済格差がすごいという話も現地情報として聞きます。あまり極端な富裕層に富の多くを占領されるのはよくないと思いますが中間層が増えてくるのはいいことです。一方で相変わらず貧困層も多くいるので、このあたりの富の配分をうまく行えるかが今後の南アフリカの政治的な課題でしょうね。でもアパルトヘイトの国としては中間層が増えていると言うのは面白いですね。

ちなみに日本に目を向けると、貧困率というのがあるのですがOECD30カ国の中で日本は5番目に悪いという結果があります。これは日本の年間所得中央値476万円の半分に満たない所得約238万円以下で生活している人の割合を指すもので、日本の貧困率は15.3%だそうです。これが最近の格差社会と言われる根拠の1つだったりするのですが、国民の実感としてはもっと悲観的なんでしょうかね。

南アフリカと比べられるものではありませんが、将来性の乏しい国と将来性のある国とではエネルギーが違うように感じてしまうのは私だけでしょうか。昨日のNHKでインドの話が出ていましたが豊かになろうとしている国ってのは凄いエネルギーを感じますね。日本はある意味豊か過ぎるのかもしれません。

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最近の流れについて整理

全般的な流れについて整理

ここ数日消費者物価指数や生産者物価指数が出まして南アフリカ経済が良い方向に向かっている事を示す数字が出ています。本来ならランドは強くなると思われますが現在ランドはやや弱くなっています。これは新興国の通貨が世界的にやや売られている流れによるもののようです。

南アフリカの利上げ観測が後退したのは先日お話しましたが、実はオーストラリアでもまったく同様の事が起こっています。オーストラリアも昨年金利引き上げを行ってきましたが、先日のオーストラリアの消費者物価指数(CPI)も年率3.6%の上昇となり物価が落ち着いてきたようです。オーストラリアと南アフリカの消費者物価指数(CPI)が落ち着いた共通の理由は原油価格の下落です。

基本的にエネルギー価格の上昇は消費者物価指数等に少なからぬ影響を与えますが、ここ数年の原油価格上昇は各国の物価を押し上げてきました。そのため、各国中央銀行は金利引き上げを行い物価のコントロールを試みてきました。この物価が昨年終わりの原油価格下落により上昇が落ち着いてきています。この影響で資源系各国は金利引き上げをそろそろやめようかというのが現在の大まかな流れと言えるでしょう。

原油価格の下落は世界経済にとって良い事ですが、今後商品価格が更に下がるという事を意味するわけでもないでしょう。今年の冬は世界的な暖冬なため原油の需要が比較的少なかった事に加え原油の在庫が世界的に積みあがっている事もあり、原油価格が下がりました。しかし、先日も原油の記事でお話しましたように中国やインド、東欧を含め新興国の活動は非常に活発です。このため原油自体の需要は世界的に強い状況にあり現在の原油価格下落は一時的なものと考える向きが多いようです。

さて、ここ数日新興国通貨が売られている要因ですが、上で述べたように金利引き上げ局面が終わりに近づいた事による新興国通貨に対する投機的な売りによる影響が強いようです。あくまで投機的な売りなのでファンダメンタル的に異常があるわけではありませんが、オーストラリア等今までかなり買われてきた通貨に対する不安はあると思います(個人的には1オーストラリアドルが95円は異常なように思えて仕方がないのですが…いくら資源国好調とは言え…怖くて手が出せませんよ私…)。ただ、他の資源国が下げだした場合ランドは影響を受けないかというとそんな事はなく恐らく影響を受けるとは思います。

今後、資源国系の通貨から資金が逃げ出すかというと難しいところですよね。ファンダメンタル的には悪くない一方で資源国通貨は買われ過ぎな感じもしますのでバランスとしてどうかという所でしょう。ランドに関してもうちょっと言うと若干買われてはいますがあんまり高値にも思えませんし、それほど大きく下がるとも考えにくいです。ただランド安は南アフリカ経済にとっては助かる事だと思いますのでどっちに向かってもいいかなというかなりいい加減な考えを今しています。

ここら辺が微妙な所ではありますが、原油価格下落により一番基本的な所としての世界経済の好調さは維持されています。現在高値感のあるオーストラリア、ニュージーランドと言った所は修正があってもおかしくないとは思うのですが、これにしたって程度問題で全般的にはあまり心配する必要はないと思ってます。皆様いかがお考えでしょうか?ぜひコメント等頂けますとうれしいです。

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南アフリカ生産者物価指数(PPI)

南アフリカ生産者物価指数(PPI)

2006年12月の生産者物価指数は9.3%となり、予想の10.2%より大幅に改善しました。
11月のPPIは10.0%でしたので、これを見ても大きく下がっています。

市場ではやや驚きをもってこの数字を捉えているようで、利上げはもう無いか、2月に利上げを再度するにしてもそれが最後になるであろうという意見が大半のようです。2月に利上げするにしてもしないにしても現在の金融引き締めはほぼピークを迎えているとの認識では一致しています。また、ランドは強くなるはずで来月には1ランドは$7(1USD が121円なら1ランド17.28円以上)になる可能性が高いというエコノミストの発言もあります。

いい感じですね。だいぶインフレ懸念は無くなってきてます。後は今月末の貿易収支ですが、これが良く出ればランドは強くなる可能性が高そうです。良くなかった場合は、2月に中央銀行が利上げをするかどうかが焦点になってくる形でしょうか。

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昨日の消費者物価指数について

昨日の消費者物価指数について

昨日、消費者物価指数の速報値をお知らせしましたが詳細をお伝えします。

CPIXは年率5.0%の上昇で市場予測の5.1%よりも低く、月次の方で見ても0.1%の上昇となり、市場予測の0.2%よりは低い状況です。市場が現在懸念しているのはインフレ率をCPIXで6.0%を超えることです。これは南アフリカ政府のインフレターゲットが3%~6%と設定されているからで、市場は南アフリカがうまく経済のコントロールが出来るかどうかを見守っています。

これを踏まえて見ていくと年率5%がここ数ヶ月続いていますので、金利上昇の効果が出てきてインフレが収まってきているように見えます。政府としてはこれ以上の金利引き上げは景気をかえって冷やしかねない可能性もありますのであまり金利引き上げは好ましくありません。とは言うものの、6%まではそれほど余裕があるわけではなく、今金利の引き上げをやめてしまった場合、好調な経済が再燃して6%を超えてしまう可能性もあります。実際、生産者物価指数(PPI)が今夜発表されますがこちらは先月10%に達しており、消費者物価指数はPPIに追随する傾向がある事を考慮するとまだ消費者物価指数が上がる可能性は高いです。

そんな訳で次回の南アフリカ中央銀行の政策金利決定はかなり難しい局面を迎えます。そこで5%の上昇の中身をもう少し見ていきますと食品のインフレは11月の年率9.1%から12月は8.1%に下がっています。下がっているとは言え高いですね。また、石油の値段は過去半年で2割下落しており、全般としてみるとインフレは収まってきている傾向が見られるため、南アフリカのエコノミストの間では金利上昇局面もそろそろ終了かもしれないと見る向きが出てきています。

さて、債権市場の方を見てみると、短期債権のR194は8.840%から8.790%に下がっています。また、キーとなる6年もののR153債権も8.230から8.130%と下落しており来月の金利引き上げはない可能性が高いと見ているんでしょうかね。ただし、来週は貿易収支の発表もあり、こちらも予断を許さない状況です。

来月の南アフリカ中央銀行の金利引き上げはかなり注目ですね。

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12月の消費者物価指数

2006年12月の消費者物価指数

2006年12月の消費者物価指数のお知らせです。

CPI(All Items)年率は予想が5.9%に対して5.8%となりました。11月は5.4%でした。
CPIXの年率は予測の5.1%に対して5.0%となりました。11月は5.0%でした。

予測よりは良いようですが、11月に比べると若干悪化してる感じですね。
でも概ね良い傾向でしょう。

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ポストアパルトヘイトの政治経済

ポストアパルトヘイトの政治経済

読者のシンちゃんさんから本の推薦を頂きまして読んでみました(感謝!)。タイトルは”ポストアパルトヘイトの政治経済”という本で元南アフリカ大使館公使の花田吉隆さんの著書です。この本が現在の南アフリカの背景を知る上で非常に興味深かったので今日は本のご紹介です。

経済が良好な点についてはランケンでたくさんお話してきましたが、私があまり南アフリカの政治について分からないためほとんど触れる事ができていません。でも、どのようにしてアパルトヘイトという世界でも最も差別のひどい歪んだ国が民主化して、BRICSの一角になるとまで言われているかってちょっと興味深くありませんか?一歩間違えれば白人と黒人の間で内戦にだってなりかねない状況だったわけです。今のイラクはほとんど部族間の内戦状態ですから、それを考えると南アフリカは非常にうまくいっています。

皆様ご存知のように南アフリカは白人を優遇し極端な人種差別を行うアパルトヘイトを1994年まで採用していました。ところが、黒人の占める人口の割合は8割に達しています。一方で、経済的には白人がほぼ全てを独占してきたわけで、アパルトヘイト後の国家運営としては、黒人と白人をいかに融合して国全体を成長させるかというのが最大の課題になってきたわけです(もちろん今でも最大の課題です)。

しごく当然ですがこれは非常に難しい話で、今まで優遇されていた少数派の白人の利益を多数派の黒人に配分できるようにしないといけません。これを解決するためにはそもそも経済成長をして全体のパイを大きくする事が必須となります。白人から利益を取り上げて黒人に渡すだけというのは絶対に成り立ちません。こうなると、白人の協力も得る必要があると共に黒人も今までの差別を忘れて(現実はともかくとして)協力して国家を作り上げていく必要があります。

もちろん、経済成長のためには外資の投資も必要ですし、我々のような投資家は南アフリカの政策および経済状況の評価をする意味で重要な意味を持ちます。ランド安になれば国家のどこかがおかしくなっているわけでそれを直接伝えることができるわけですし、ランド高は国家運営に対する良い評価とも言えるわけですから皆様は実は重要な存在です。皆様がランドに見切りをつけようものなら南アフリカは危機的な状況になるかもしれません(きっとランケンもそれなりに重要ですね、おーこわ)。

こういった現在の南アフリカの問題などを比較的簡潔にまとめてあるのが本書で、南アフリカの現在や将来について書かれています。特に政治が経済にどういった影響を与えるかについての南アフリカの思想(あまり具体的にどう影響するかが分かる本ではありません)といったものが分かりなかなか面白い本です。これ読むとガンバレ南アフリカ!って感じの青春映画みたいな気分になりますよ(特にマンデラゆかりの地を著者が訪れて色々な事を考えるところなんかはちょっと感動)。


目次
第1章 ポストアパルトヘイトの南アフリカ経済(南アフリカ経済の問題の所在
1 南アフリカ経済の問題の所在
2 南アフリカ経済の視点
3 ムベキ政権の経済政策に対する批判
4 1994年以降の経済政策の変遷
5 BEE政策(黒人優遇政策、アファーマティブアクション)
6 頭脳流出

第2章 ポストアパルトヘイトの南アフリカ政治
1 南アフリカ政治の問題の所在
2 ムベキ大統領のリーダーシップ
3 与党ANC(アフリカ民族会議)の政権基盤
4 2004年総選挙の意味
:マンデラの辿った道(ロベン島ネルソン・マンデラ博物館
マンデラの家 ほか)


ランケンで南アフリカに興味を持たれた方は読んでみられてはいかがでしょうか?色々と考えるさせられる本です。著者の花田さんも述べられてるように南アフリカは今ものすごい実験をしている現場であり、これを読むと南アフリカに対する見方がかなり変わると思います。今ランドを買って南アフリカを見ている方はひょっとしたら経済における歴史の証人になれるかもしれません(ちょっとオーバーかな)。

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今日のランド

今日のランド

ランドがまただいぶ回復してますね。円が弱いのもありますが、ランドがドルに対しても強くなっており、1USドルが7ランドに近づいています。今の感じはランド最強、USドル強し、円最弱状態です。

金価格が上昇している事もあり、市場では7ドルをきってくる可能性が高いと見ているようです。1ランド7ドルに達した場合、1ドル121.50円をキープしたとすると、1ランドは17.35円ぐらいになりますので17円半ばまであっという間に行くかもしれませんね。

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12月の南アフリカの商業状況

12月の南アフリカの商業状況

12月の南アフリカの商業状況はだいぶスローダウンしたようです。

SACOB(South African Chamber of Business)は毎月TAI(Trade Activity Index)とTEI(Trade Expectations Index)を発表しています。TAIはビジネスが今何を経験しているかを示す指標で売上量・新規オーダー・在庫レベル・雇用等の状況を見ます。またTEIは今後どう期待されるかを示す指標で6ヶ月先の商業状況などを見ます。

TAIのインデックスから見ると11月の60ポイントから7ポイント下がり2006年12月は53ポイントになりました。特に売上量が68.6から56.3と12ポイントの下落となっています。その他にも在庫レベルは53ポイントから48.7ポイントと4ポイント下がっており、雇用も56.5ポイントから53.7ポイントと下がっています。一方で、TAI全体を年間として見ると2005年12月と比べて2006年12月は4ポイント向上しています。

月間で全般的に下がっている理由ですが、これは11月は12月の商戦に備えて通常良くなり12月は少なくなるという季節的要因が大きく影響しています。また、最近の金利引き上げの効果が出てきた事も強く影響しており、家計部門の消費が抑制されてきています。現在、可処分所得の73%はクレジットカードやローン返済などの負債の返済に回っており消費意欲があまりにも強いため政府はこれを危惧していますのである意味良い傾向です。

また、SACOBによると固定投資が2004年以来着実に増えている点は歓迎できる点であるとしています。民間部門および公的部門の両方とも着実に投資が増えていますが、特に公的部門からの投資が加速している点が重要だそうです。

さて、TEIの方ですが11月の63ポイントから5ポイント上昇し12月は68ポイントになりました。売上量は11月の71ポイントから76ポイントになっています。ただ、2006年8月には80ポイントでしたので12月にやや強くなっているとは言えトレンドとしては落ち着いてきています。このため、インフレは今後少し落ち着いてくるであろうとSACOBでは予測しています。

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南アフリカの消費者物価指数予測

南アフリカの消費者物価指数予測

2006年12月の南アフリカ消費者物価指数(CPI)が来週の水曜日に発表の予定です。ロイターのアナリストの予測ではCPIXが5.1%となり11月の5%よりも上がると見られています。

原油価格はだいぶ落ち着いてきましたが食品価格の上昇は大きく、原油価格の下げを帳消しにしています。また、PPI(生産者物価指数)が10%を超えていて極めて高い事から、CPIだけ下がる事は考えにくいという事も大きな理由として挙げられています(CPIは一般的にはPPIを後追いする性質があります)。

このため、市場では2月も再度0.5%の金利引き上げを行うという意見が優勢なようで、その場合南アフリカの政策金利は9.5%に達します。いよいよ10%が見えてきました。これ以上インフレが進むのは嬉しくないのですが、金利は凄い事になってきてますね。

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2006年前半の南アフリカ観光業界成長率

2006年前半の南アフリカ観光業界

南アフリカの観光業界が好調なようです。
2006年の1月から6月の南アフリカへの旅行者の数は前年同月比16%増加しました。
旅行者の数は460万人に達しています。
増加分の内訳としてはヨーロッパからの増加が3.3%となっており、イギリスからの旅行者が最も多くなっています。

興味深いのはロシアからの旅行者がかなり多くいるそうで、やはり原油高騰で潤っているんでしょうかね。
世界経済の好調さを反映して、世界の旅行業界も好調で4.5%の旅行者増だそうですが南アフリカの16%の増加は世界平均のはるかに上をいっています。
ロシアから行くなんて日本からももっと行かないといけないかもしれませんね。

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今日のランド

今日のランド

原油価格が1バレル$50半ばとなっています。サウジアラビアがOPECは原油供給削減のための緊急ミーティングは今のところ必要ないと発言したようで、その影響もあり下げてるそうです。サウジアラビアによると今の原油価格下落は健全な下げであるため緊急ミーティングの必要はないと言う事です。OPECもあまり心配してないんでしょうね。

原油市場自体は$50を下回るかどうかにかなり焦点が当たってるようで、既に今年に入ってから16%以上下がっており、さすがにこれ以上売りのポジションを増やすのも難しいといった状況だそうです。

金価格の方は幾分下げたようですがそれほど大きな下落ではありません。現在1オンス$624前後でしょうか。
ドルランドも幾分下がっていて$1=7.25Randほどを付けています。金価格もランドもドルの強さに押されているような感じがしますね。今のところそれほど原油価格に振り回されているようには見えません。

ドル円の方も121円弱で節目ですね。日銀が利上げするかどうかに焦点が当たっています。原油価格がまだ下がるようでしたら原油に反応するかもしれませんが、とりあえずは日銀の利上げ次第かもしれませんね。

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2006年のBCI

2006年のBusiness Confidence

Business Confidence Indexは毎月お知らせしてきましたが12月分と2006年のまとめをお知らせします。

12月分は103.5となり史上最高を記録して2006年は終了しました。11月は103.2と10月99.5から3.7Pointも上がりかなり好調でしたのでそれを上回って2006年は終了です。11月と比べるとやや低下したサブインデックスもあるようですが、11月よりもさらに良くなっているサブインデックスもあります。11月よりもポジティブなサブインデックスとしては製造業、輸出関連、自動車販売、建設業、株価、ランドの6つです。

年間のBusiness Confidence Indexとしては2005年の平均を100とすると2006年の平均は100.8と微増となりました。微増とは言えこちらも史上最高(1985年計測開始以来)を記録していますので決して悪くありません。下に2000年からのチャートをつけます。

2006BCI


SACOBでは2007年の経済成長は4%と見ており、2006年に予測された4.4%より少なくなっています。これはもちろん現在の利上げの影響が2007年は出てくることを想定した予測ですが、経済堅調なため上にぶれる可能性もあるとしています。

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今週のランド

今日のランド

今日はアメリカがマーチンルーサーキングデイの休日のため静かですね。さて、市場ですが先週から気になる原油の方からです。さすがにちょっと下がりにくくなってきたように見えます。OPECが1/20、21の両日に緊急総会開催を検討との話もあるようで、原油の供給削減を早める方向に動いているとの話があります。

ロンドンにおけるブルームバークの調査によると、47人のアナリストの内20人は今週も原油価格は下がると見ていますが、11人は上がると見ており、あまり変わらないが16人とのことです。また、ヘッジファンドのマネージャーなどはニューヨーク原油市場でのロングからショートにシフトしてきているようで、NYMEX(New York Mercantile Exchange)ではショートの方がロングより22358枚上回っています。今のところ、まだ売り圧力はありますね。

さて、金の方ですが正直よく分からない動きをしてますね。1オンス$610から$625まで上がりました。ドル高だし原油安だしイマイチ理解に苦しむのですが、一応本日が休みのため週末のポジション調整だという話もあります。でもそれにしてはずっと強い気がしますが…。南アフリカの株式市場もなんとなく上がってますがやや迷走気味な感じもします。

最後に肝心のランドですが、金価格上昇と歩をあわせながら上昇中です。$1=7.21Randまで行ってますが、昨年末は$1=6.9Randでしたのでその時に比べるとだいぶ弱くなってますね。年明けしてからじっと耐えてたんですが、まあまあ下がったので今週は金価格と原油価格の睨みながら買いを入れてみようかなとか思ってます。

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石炭産業

石炭業界

先週、長期的な原油価格の見通しのお話をした時に石炭の事を書きますとお話しました。石炭って言うとどんなイメージをもたれますでしょうか?大気汚染とか地球温暖化とか枯れた産業なんてイメージの方が多いと思います。実は違います。今や石炭は地球環境保護の意味でも大きな注目を浴びています。

石炭の需要は世界的に伸びており、特にアジア地域での需要が増加しています。これは世界的にエネルギーが不足してくると見込まれている事によりエネルギーの多用化を各国が図っている事が主な要因です。もちろん、石油の供給面での不安定さが大きな理由なのですが次のような長所を石炭は持っていることによります。

1.確認された可採埋蔵量が豊富で、可採年数が高い(石油は40年で可採年数に達しますが、石炭は216年分あります)
2.中東などの政情の不安定な地域のみでなく、世界的に採掘可能
3.価格が安定していて安い(カロリー当たりの単価は石油の三分の一から四分の一)

反対に短所としては

1.エネルギー効率が低く二酸化炭素を多く排出する
2.NOxやSOxと言った有害物質を排出する

という問題があります。

特に二酸化炭素の排出量が石炭は多いのが大きな問題なのですが、これを解決する技術があります。CCT(Clean Coal Technology)と一般的に呼ばれる技術で、今の石油火力よりも1割ほど二酸化炭素排出を削減できます(石炭火力と比べると3割の削減)。
資源エネルギー庁からの資料をリンクしておきます。

昔の蒸気機関車なんかをTVで見られた事があるかと思いますが、石炭って基本的に固体です。固体燃料の問題は動かしにくい事が1つ大きくあります。つまり、TVの蒸気機関車でやってるように誰かがスコップ使ったりして放り込んでやらないと燃えないわけで、石油やガスみたいに圧力かければ流れてってくれたりしないというのが結構ネックになってました。そこで石炭を液体にしてそこから石油まで作ってしまおうという技術が生まれました。これがCTL(Coal to Liquids)です。

このCTLって技術自体は全然新しくなく、第二次世界大戦中に日独も使っていたっていうものです。南アフリカはこのCTLで最先端を行っているのですが理由はアパルトヘイト時代に制裁として石油を輸入できなくなったため石炭から油を取らなくてはいけなくなったというアパルトヘイト時代の遺産です。ただ、価格面で石油の方が安くエネルギーとして利用できたために、世界的にはあまり普及しなかったのですが、これが近年の石油価格高騰で再度注目を浴びる事になってきたわけです。アパルトヘイトの遺産が石油価格の高騰で正の遺産になっていると言うかなりレアなケースですね。

この石炭技術で世界の先端を走っているのが南アフリカのSASOLという企業です。近年、中国に日量16万バレルのプラントを作ることになっているなど最近注目を浴びる企業です。その他に技術面では二酸化炭素を海底や地中深くに埋め込んで固定するという技術も検討されていますが、こちらはまだ実用化には至っていません。

南アフリカにおける石炭産業の方はどうかと言うと非常に大きな産業です。先ほど述べましたように南アフリカはアパルトヘイト時代に制裁として石油の輸入を止められてしまいました。そのため、自国内で賄う事が出来る石炭に全てのエネルギーを依存せざるを得なくなったのですが、これにより石炭産業は世界の最先端を行くまでに発展しました。そのため、今も南アフリカは石炭が最も重要なエネルギー源となっています。

南アフリカは世界で2番目の石炭輸出国であり、年間2億3300万トンの石炭採掘量を誇ります。このうち、一般炭の輸出は世界の13%を占め7000万トンに及びます。アフリカ大陸だけで見ると全体の82%が南アフリカに埋蔵されていると考えられています。また南アフリカの石炭埋蔵量は1262億トンあり、その内553億トンは可採埋蔵量と見られています。輸出総額の16%の約200億ランドが石炭によります。これはGDPの4%に該当し、主な輸出先はEU各国です。石炭の採掘量は2003年には6%増え、今も増加傾向にあります。

南アフリカでは国内での消費を石炭に依存するだけでなく、外貨獲得のための重要な資源でもあります。下のチャートは石炭の生産量と輸出量のグラフですが、わずかずつ(と言ってもかなり大きいですが)増やしている事が分かります。

南アフリカ石炭


日本に目を向けると、日本政府としては非常に重要なエネルギーとして捉えています。現在、日本は石炭輸入量世界一で、世界の貿易量のなんと三分の一近くを輸入しています。国内で使用している石炭は1億5000万トンにも及び輸入量2位の韓国の2倍以上を輸入しています。国内需要の98%は輸入で賄っており、輸入量の6割はオーストラリアからの輸入で、近年中国やインドネシアからの輸入も拡大しています。

何に使っているかというと鉄鋼業と電気業が4割ずつを占めます。鉄を作るには鉄鉱石を溶かさないといけないんですが、その時に石炭を一緒に高炉に入れてエネルギーとして使います。電気の方は、石炭による火力発電が主なものです。電力発電の実に18%を占め、石油による火力発電の11%を上回ります。昔は石油に依存していた火力発電ですが、LNGや石炭による発電に変わってきています。日本国内の一次エネルギー全体の18%は石炭です。石油は51.8%で未だに高い比率を占めますが、1990年は58.3%あったのをだいぶ減らしていて、石炭やLNGによるエネルギーへの移行を進めています。

なお、国内の石炭に関するレポートは次の資源エネルギー庁の資料がよくまとまっています

現在、エネルギー問題は石油問題といってもいいような状況にありますが、石油は供給側の問題が大きくあまり石油依存したくないのは全ての石油輸入国の願いです。また、世界経済全体としても、いつまでも石油に振り回される状況は好ましくありません。特に日本はエネルギー資源の無い国ですから、石油依存体質を下げるべく官民あげて行動しています。

しかし、一方で石油の代替エネルギーを考えたときバイオエネルギーはまだまだ未熟ですし、原子力も国民感情がなかなか受け入れてくれません(個人的には日本のようにエネルギーが無く、製造業を代表する自動車を作りまくって二酸化炭素をかなりばらまいて、世界中の温暖化に大きな貢献をしてしまっている国としては、もう少し原子力に力を入れても良いとは思いますが後処理の問題はあるのでなかなか難しいですね。メタンハイドレードも環境には良くなさそうですし…)。

こうなると、残りは天然ガスか石炭なのですが、天然ガスもやはり石油に近い供給側の問題があるため、石炭はもっとも現実的なエネルギーかもしれません。賛否両論あると思いますが天然ガスと石炭の両方ともやっていく必要があるでしょうね。

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今日も原油価格

今日も原油価格

原油の話ばっかりで恐縮ですが今一番気になるので、今日も原油。原油は1バレル$51.80まで安値を付けています。

今年の暖冬ですが確かにかなり暖かいようで、アメリカでは記録的な暖かさという事です。暖冬はアメリカのみに限らず北半球全体が暖かいようで、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでは平均より1.6度程暖かくなっています。この暖冬で原油の需要は世界で1日38万バレルの使用まで落ちているとの事で、アメリカ東海岸の石油使用量は平年よりも24%少ないそうです。

また、供給サイドから見ても、先日お話しましたように原油価格高騰から新しく採算に乗る油田も出てきており日量180万バレルの石油が新しく供給できるようになっています。OPEC以外の国々においては3%原油増産しておりOPECの生産調整は更に必要との指摘も出ているそうですがまだ実行されておらず、需要減にも関わらず供給増という状態となっています。OPEC諸国は相変わらず合意が合意として機能していないようで、11月から120万バレル減らす合意でしたが、実際は70万バレルも多く供給しているそうで供給側の問題も多いですね。

原油在庫の方を見ますと、蒸留油(灯油やディーゼル等)の在庫は540万バレル増え1410万バレルとなっており予想よりかなり多いそうですが、原油在庫は予想より若干少なめで推移しています。

さて、南アフリカの方ですが、今回の原油価格の下落を受けてインフレ圧力が弱まっているようです。南アフリカのあるエコノミストによると$10原油価格が下がると0.6%のインフレを弱める影響があるだろうと予測しており、今後の中央銀行の金利政策に大きな影響を与えそうです。南アフリカとしてはいい影響ですね。

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今日の原油市場

今日の原油市場

昨日に続き原油についてです。年始からずーっと原油の話ばっかりですね。昨日は大きな流れについてでしたが、今日は目の前の話。原油市場は一時1バレル$55を下回り、$53台を付けました。いくつかのヘッジファンドがかなりの損失を抱えているらしく、これらのファンドからの投げ売りも出たためだいぶ下げているそうです。

先日お話しましたように$55はテクニカルのサポートラインで、これを下回ったため一気に$53まで下がっているのが現状です。シティーグループのアナリストによると次の$50に向けて動く可能性もあるとの事です。

月曜日には一時原油価格の上昇が見られたのですが、これはべラルーシを通る原油をロシアが止めた事を市場が反応したものです。ただ、在庫も十分あるためベラルーシ経由の石油を使用しているEU諸国の操業停止にはならないと見られています。また、OPECの方ですが、11月にも供給を減らしていますが、2月1日からも更なる供給削減をする事を決めています。元々1バレル$60をターゲットに置いているのですが、市場の方がOPEC各国の足並みがそれほど揃う(OPECの国々って供給を絞るって合意しても本当に絞るかどうか当てにならないみたいです。どこの国も抜け駆けしようとするらしく…)と思っていないため、アナウンス効果がそれほで出ていません。

本日発表される予定のアメリカの原油在庫はやや増えると見られており、本来この時期は減るはずですので今回の下落はそれを織り込んだ形です。もし減ってるようだと原油価格はまた上がるんでしょうね。そうなるとランドも上がるかな。

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原油価格の見通し

原油価格の見通し

年初に出たニューズウィーク読まれた方もいらっしゃると思いますが、エネルギーについての記事が興味深かったので取り上げたいと思います。元々先週ぐらいに書こうと考えていたのですが、ちょうど(?)石油が下落してしまいずれ込みました。でも、いいタイミングでトピックとしては面白いと思います。

ここ数年の石油価格上昇はかなり色々な所に影響が及びます。一番簡単な所としてはガソリン代が思い浮かびますよね。後は、我々が旅行する際に飛行機乗ると燃料サーチャージとかって言って上乗せされるなんてのもありますね。でも、話はそれだけではすみません。

まず、今の石油価格上昇って何故って所からはじめますと、これは中国を初めとした新興国によるエネルギー需要の急増によるものと言えます。特にニューズウィークの中では4つの国を名指ししています。それは、インド、中国、コスタリカ、南アフリカ(やった!)で、これらの新興経済はもはや新興ではなく、世界のGDPの30%を占めるとなっています。しかもこれらの経済が世界のGDP成長の半分を占めていると言う事で原油価格の急騰はこれらの国の需要増によるものと分析しています。

さて、これらの国々の成長に伴い当然需要は急上昇するわけですが、供給が追いつけば石油価格は別に高騰しないわけです。現実はと言うと高騰している所を見ると供給が追いつかないと予想されているわけですね。原油の主な供給国としてはサウジアラビア、イラン、ロシア、イラク、ベネズエラの5カ国が世界の原油を実質的に握っているそうで、この中に現実的に供給を世界経済の成長に合わせてこれる国は無いと見られています。

今後の需要増に対応するには今後10年でなんと3兆5000億ドル(約420兆円!)の投資が必要とゴールドマンサックスは試算しているそうで、全然足りないらしいです。420兆円って数字もなんだか分かりませんがトヨタの時価総額が28兆円位ですので、10年間でトヨタを15個作る感じですね。投資として毎年トヨタを1.5社作らないといけないと…。それが出来ればロシアとかも嬉しいでしょうね。でも、日本の財政赤字は2006年3月末時点で827兆円だそうです…。

こうなると、需要に対して供給が追いつかないのはある意味明白なので、原油価格は上昇って事になっています。ただ、現在の価格はやや投機的な面があり、実際はまだそこまで需要が足りない訳ではないのに既に織り込もうとしています。そのため、アメリカが思ったよりも暖かかったのを反映してここ2,3日安くなっているというのが現状のようで、中期的には石油価格の上昇は進むと言う点では何も変わっていません。なんでアメリカの天候に関係があるかって言うと、アメリカの石油消費は世界の四分の一を占めるそうで、アメリカが暖かいとか寒いとかに原油価格が反応し為替まで影響を受けてます。ちょっと使いすぎですよね。

石油価格上昇はもちろんですが、石油が足りないと言うのが明白になってくるとどうなるかというと非常に色々な所に影響が出ます。国レベルから見ると、中国はエネルギー不足を見越して現在エネルギー確保に躍起になってます。中国は2020年には世界第一位の石油輸入国になるとの報告もあり(現在既に第二位です)、自動車の普及に伴い石油が慢性的に不足しています。東シナ海で中国がガス田を掘ろうとしているニュースを最近聞かなくなりましたが、あれなんかも中国のエネルギーに対する考え方の表れです。

また、ロシアはエネルギーを国の政策の最重要事項として位置づけており、こちらも周りの国への外交上の配慮なんて一切なしで資源ナショナリズムなんて言葉が出てくるぐらいです。サハリンでの開発も日本やイギリスが相当関与していましたが、環境問題などと言い出しロシアの国営天然ガス会社ガスプロムに事業を移してしまいました。その他にもウクライナへのガス供給を止めるなどかなり強引な外交手を展開しています。

石油価格が上がる事で新たな産業が生まれる国もあります。特にカナダなんかは原油価格が1バレル$30を超えると採算が取れるようになるため、いきなり原油大国になっちゃうらしく、アメリカ重視の政策を見直すべきだなんて言う超強気な政治家もいるそうです。それでカナダドルが100円超えてるんですね(もちろん商品価格の高騰が原油価格に影響を受けているという意味も含みます)。

さて、こうなると石油は足りないから価格上昇はするし、供給側も需要側も強引な動き方をするしで大変な事になります。当然、脱石油って話になります。以前、当ブログで記事にしましたが、バイオエネルギーって話も出てきます。その他にも原子力発電の見直しとか、石炭を使うとか、風力発電とかって話になります。

どれも問題があるのですが現在一番手っ取り早そうなのが実は石炭です。また今度記事にしようと思っていますが、石炭は技術的には割と有力なエネルギーです。もちろん、二酸化炭素を多く排出するとかの問題もあるのですが、それを解決する技術もあるようで実用化に至っています。今までもっとも大きな問題は価格面だったのですが、これが原油価格高騰で正当化できるようになってきました。で、南アフリカは石炭の輸出国としては世界第二位です

その他への影響としてはハイブリッド車の普及とかもニューズウィークにはあるんですが、節約が一番確実だろうなんて話で終わってる記事もありました。どのような角度から見ても今後石油価格は当面上がりこそすれ下がる事は考えにくいようです。為替に関して言うと、原油価格の高騰が世界経済の成長を停滞させるのではないかとの危惧がありましたが、これがここ2,3日の下落で後退してるようです。これはランケン読者にはいいニュースなのかもしれませんね。

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原油市況

原油市場

先週末に急落した原油価格ですが、チャート上は1バレル$55のラインで止まったようです。現在は修正高の局面のようで買い戻されている状況です。もし$55を割り込むようであれば更に下がる可能性が高そうです。

今回の下落を受けてカタールの石油相は1月5日にコメントを出しており、もし原油価格下落が続くようであればOPECは3月になる前に再度会合を持ち検討するとのことです。

ただ、ブルームバーグによるとここ2,3日はアメリカ西海岸が寒いらしく(例年よりも寒いということです)ヒーターの需要が高まるのではないかとの観測が出てます。アメリカの天気予報によるとアメリカ全土で1月20日まではやや寒くなるとの事でヒーター需要が盛り返す可能性も指摘されています。Australia & New Zealand Banking Groupによると今の市況はヒーティングオイルのマーケットと気温に左右される面が強いため今後の天気次第と見ているようです。

何か先週は暖冬でオイルの在庫がだぶつき気味だから暴落したとか、今週になったら寒くなってきたからとかってどうも投機的な動きですね。元々1バレル$78はファンダメンタルから言ってもかなり高騰していた面はあるため少し現実的になったという意見もあります。

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今週のランド

今週のランド

だいぶランドが弱くなってきましたね。原因の1つは米国指標が予想よりも良い事に起因するようで、特に雇用指数が良い事を市場では好感しているようです。このため、ドルが強くなっているのですが円もこれにひきづられる形で弱くなっています。

また、先週末に下落した商品市況ですが、ヘッジファンドが資源国通貨から手仕舞いをしているようでもうしばらくは弱くなる可能性がありそうです。原油価格の下落もアメリカが暖冬なため需要が少ないのではないかと見られていることが原因です。元々原油は既にかなりの在庫量となっており、OPECもそこを懸念して生産量を絞ったりしてきた訳ですが、ある意味でOPECの懸念通りに動いたと言えるかもしれません。逆に言うとOPECが先に対応していたとも言える訳でOPECもたいしたものですね。

金価格も同様に下げており3%から5%は下落しているようですね。これも原油価格の調整次第と言ったところでしょう。

また、南アフリカの方に目を移すと株式市場がだいぶ下がっています。当ブログの右サイドバーにある南アフリカの株式チャートをみてらっしゃる方はあまりいないかもしれませんが、先週の終わりから下げています。ここからも資金が逃げ出している事が分かります。

アメリカの景気がいいことは基本的には世界経済の衰退への懸念が小さくなりますので大きな方向としては一時的な調整にとどまるのではないでしょうか。原油価格の下げも政治的な要因によるものでもありませんし、健全な下げかと思われますのであわてる必要はないのではないかと思ったりしてます。皆様どうお考えでしょうか?

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新年のランド相場

新年のランド市場

皆様こんにちは。正月休みから帰ってきました。
3日ほどコンピューターを絶っていましたが、タイプミスは多いしボケボケです。
うーんと、何もネタがありません。
今年のランド市場についてでも教えろっていう声が聞こえてきそうですが下手な予測はしません。(皆様同じ予測でしょうし…)
でもどっかにランド市場等の予測があったらお伝えします。(あるかなー…)
今日は少しリハビリとして新年のランド市場でも見てみる事にします。

ランドは若干弱くなっていますね。ドル円でドルが強くなっているため、ランド円は大きく動いていませんがドルランドはやや弱くなっています。
USのISM指標が良かったためドルが買われているそうです。
一方で昨日の原油価格の下落が4%となり、金の下落を誘い豪ドル、カナダドルなどの資源国通貨が売られています。ISMよりこちらの方がインパクトが大きいんでしょう。
もちろん、ランドも売られていますし、NZドルなんかも売られていますね。
NZドルはちょっときつめの下げですねー。ドルランドはまーいつものレベルの下げにも見えますが豪ドルやNZドルは割と売られてますね。

今日明日は$1=6.94Randから7.04Randぐらいでの推移と市場では見ているそうです。
チャート上は$1=6.8RANDを目指している流れが変わっているようには見えませんが、原油価格の動きが少し気になりますね。

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The World Travel Awards

The World Travel Awards

あけましておめでとうございます。ランケンも無事新年を迎える事ができまして、これも皆様の応援のお陰です。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、お正月から当ブログを読まれている方はきっとゆっくりと過ごされている方で旅行に行かれている方ではないと思います。そんな方へのお正月プレゼントは南アフリカへの旅行(空想で)です!

The World Travel Awardsは旅行業界のオスカーとして知られている賞です。1993年に始まり、世界の旅行業界の中で最も優れたものを表彰するもので2006年で13回目を数えます。毎年、ノミネートされた中から世界中の何千もの旅行代理店や業界関係者による投票で選ばれるようになっており、全部で200万もの投票が行われます。

基本的に地域毎に分かれていますが、世界全体としての賞もあり、世界全体の項目で受賞したものの中には、豪華ホテルブランド部門(World's Leading Luxury HotelBrand)のコンラッドホテルなど合計77項目があります。2006年はアブダビが多く受賞していて大躍進っぽいですね。きっと世界のオイルマネーが流れたんでしょう。こんな所にも世界経済の影響が出てますね。

ワールドトラベルアワーズへのリンク

残念ながら日本は世界全体の中で受賞した賞は無く、Travel Technology部門でWorld's Leading Provider of Mobile Gadgets(携帯できる電気機器でおもちゃっぽい楽しいものを指します)でソニーが選ばれています。

で、我が南アフリカですが健闘しています。受賞したものは以下の4つでした。

World's Leading Boutique Hotel
The Saxon

World's Leading Conservation Company
Shamwari Game Reserve

World's Leading Safari & Game Reserve
Shamwari Game Reserve

World's Leading Sustainable Tourism Project
Bushman Sand South Africa

特にSaxon Hotelは6年連続の受賞だそうで、世界的に有名なホテルです。ちなみにブティックホテルは日本のラブホテルではありません。高級ブティックのホテル版で専門高級ホテルって感じ(ま、超高級ラブホテルでもいーかもしれませんが…きっと怒られますよ)のようで、ジュニアスイート1泊$674(約7万5千円)からみたいです。他の部屋はプレジデンシャルスイート1泊$1362、プラチナスイート1泊$2627、うーん…。

Shamwari Game Reserveも5年連続受賞です。Game Reserveとは禁猟区の事で、Gameとは英語で狩りを意味します。オフシーズンで1日600Rand(1万円位)、ハイシーズンは1000Rand(1万5千円から2万円ぐらい)で、4日間のコースだそうです。更に、公園内にロッジもいくつかあり(やたら広いみたいなんで恐らくここしか泊まるところないのではないでしょうか)、1泊あたり2560Rand(約4万円)から6200Rand(約10万円)です…。

Shamwari Game Reserve

Bushman Sand South Africaは上記のShamwari Game Reserveのオーナーと東ケープ政府が共同で設立していて、ゴルフにスパにマウンテンバイクにボートクルーズといったアクティビティーが楽しめます。お値段の方ですが、禁猟区ドライブが200Rand(約3000円)、ボートクルーズも200Rand(約3000円)、ゴルフは18ホールで155Rand(約2500円)からとこちらは私でも行けそうです。

Bushman Sand South Africa


The World Travel Awardsとは違いますが、American Expressが出版しているTravel+Leisure誌もWorld's Best Awards2006を出しており、ホテル部門で南アフリカのSingita Pravete Game Reserveが1位に輝いています。

Singita Pravete Game Reserve

ホテル部門には他にも南アフリカのホテルがありますが、別部門として都市の部門でCape Townが6位となっています。

Cape Town


また、上記の賞と関係ありませんが、下のホテルも五つ星の超豪華ホテルみたいです。最高は1泊USD7000(約80万円!)があります。調べていたら出てきただけですが、一見の価値あります。すごいです、南アフリカの認識が変わる事うけあいですよ。

Sun City Hotel

今年もランドで一儲け企んで世界最上級のブティックホテル(←なんかえらくすごく聞こえますね)に泊まってやれるぐらい頑張りましょう。
本年もランケンをよろしくお願いします。


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