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ランケンチャートの使い方

ランケンチャートの使い方

今年に入ってからランケンが作ったチャートをいくつかリリースしていますが、イマイチ使い方が分からんので説明して欲しいとのコメントを頂きましたので、説明します。

まずは、ランケンの上にも貼ってある為替比較チャート。これ、ブログパーツにして配っているのですが、なんとブログパーツの最大手のBlog-parts.comのニュース配信部門で5位!ぜんぜん気が付かなかったんですが貼っていただいている方、結構いらっしゃるんでしょうかね。あんまり見たこと無いんだけど…(貼って頂いている方ごめんなさい!)

さて、前回機能について書きましたら、実際の使い方をAUD/JPYとNZD/JPYを例にして教えて欲しいと言う事でしたので、じゃーそれで(笑)。AUD/JPYとNZD/JPYに関しては時々取り上げていますが、スプレッドが面白かったですよね。AUD/NZDを買って、NZD/JPYを売るみたいな組み合わせです。

●スプレッド(差)
組み合わせで取引しているんですから組み合わせでチャートがみたいと思います。そんな訳で、このチャート機能で通貨を選択して「差」って押して期間を1年間などにしてやると昨年の10月を底にして上昇傾向が見られます。10月以前だとちょうどリーマンの破綻から暴落してまして、一気に6円弱まで落ちました。ランケンはこれをチャンスと思って記事にしましたね。

他の通貨ペアだったら、例えばZAR/JPYを7通貨買って(およそ84円)、AUD/JPYを1通貨(およそ80円)売ると言うチャートを1年間作ってみてください。昨年9月以降、5円程度の差で平行になります。ランド買いの豪ドル売りですからヘッジが効いています。でも、ランド7通貨買ってるわけですから当然金利は7.5%で高い。豪ドルは売ってるんですが、こちらは3%ですよね。差分4.5%はリスク低めで取れますね。

と言った形で「差」はご利用ください。ペアは色々と考えられるはずですが、何がいいか悪いかはもう投資センスです。今の時代にあったペアを探してみてください。「和」は「差」と反対でご自分のポートフォリオにあった組み合わせを入れて検証できます。

●率
次は「率」ですね。これは例えばEUR/USDとEUR/JPYどっちの組み合わせが有利でしょうかって時に使えます。現在、EUR/USDは1.4ぐらいでEUR/JPYは138円ぐらいでしょうかね。両方ともEUR買いですし、必要証拠金もほぼ同じ。では、どちらが有利だったでしょうかってのをチャートで見れます。

グラフを1年間作るとわかりますがショートするならEUR/JPYの方が下落率が高かった事が分かります。ロングだったら反対でEUR/USDの方が良かったですね。と言うような見方をしますが、じゃー今後だったらどっちがいいのってのは期間を短くしてみていくべきでしょう。例えば期間を1ケ月にして上記ペアを「率」で見るとEUR/USDの方がパフォーマンスいいですよね。同じEUR買いでもJPY売りにするのとUSD売りにするのでは最近一ヶ月はUSD売りの方が有利です。

これを3ヶ月にしてみるとまた違う絵が見えます。3月の初旬から5月の初旬まではEUR/USDもEUR/JPYもほぼ同じ率で動いています。離れてきたのはここ1ヶ月ぐらい。流れが1ヶ月ぐらい前から変わってきたか、もしくは今が乖離しすぎていると見るかで戦略変わります。

●通貨上昇率順位
「率」に関しては実はCFDステーションの右上にあるチャートが10通貨まとめて出してて面白いと思います。昨日作ったばかりの出来立てホヤホヤ(笑)。

通貨が上昇率の高い順に並んで表示されてまして期間も変更できます。最近1ヶ月でも半年でも1年でも10年でも見てみてください。トレードする際は短期を重視ですね。10年前と比べて上がっててもこれからも上がるかって言うとどうでしょうねって感じしますよね。

この通貨上昇率は上下さえあってれば勝てます。直近3ヶ月だったらランドが最強で最弱はUSドルでパフォーマンスからはこのZAR/USDのロングがベストだった訳です。ただ、端っこを当てる必要はなくて上と下の順番があってればいいんです。

例えば、CAD/CHFのロングだって勝てた訳です。上にくる奴を予想して下になりそうな奴を予想してやれば自動的にペア決まります。これから1ヶ月どれが強いかとか反対はみたいな感じで大雑把に通貨ペア決めてやるといいと思います。

最近3ヶ月って、資源系が強いのも一目瞭然です。ランド、NZドル、豪ドル、カナダドルが上位グループ。次がポンド、ユーロ、スイスフランのヨーロッパ系、最後に円とドル。市場のテーマ分かりますよね。これ、昨年の末だったらUSドルか円が一番上に来てたはずです。

1ヶ月の順位と3ヶ月の順位が入れ替わったりしたら相場の転換を意味するかもしれませんのでチェックですね。ちなみにランドの伸びが悪いですね、1ヶ月だとユーロ系の強さがちょっと目立つ感じがします。と言う事は…。

と言うのが使い方です。なんとなく簡単そうでしょ?でもまー所詮ツールなので、何が強くなりそうかの仮説は相場観って奴ですね。ご自分で仮説作ってそれをこのチャートで検証して補強してみてください。相場観も磨かれるんじゃないかなー(ランケンは精度上げたいなーと思ってます)。いいでしょ、これ?応援お願いしますねー(笑)↓
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ランドのヘッジ方法

ランドのヘッジ方法


今日はちょっと難しいかもしれませんが、かなり良い話だと個人的には思いますのでがんばって理解してみてください。内容はランド円のヘッジ方法についてです。

ランド円を購入された皆様や購入を検討されている方々は、値動きの荒さに悩んでらっしゃると思います。つい先日もその辺りについてコメントで質問を頂きました。値動きが荒いのでいつ強制決済されるか分からず夜も眠れないとのお話でした(これは冗談です)。この記事を読めば、ゆっくり寝れてかつランドの最大の魅力である高金利も取れるような状況になります。

答えから先に述べますと香港ドルを一緒に買うことで、値動きの荒さ(ボラタリティーと言います)を減らします。有名な分散投資の理論です。(これで分かった方はこの先読む必要ありません)

まず、香港ドルの説明から始めます。香港ドルは2006年10月現在、1香港ドル=15円ぐらいです。ほぼ、ランド円と同じぐらいの単価です。利率は低く、スワップは1香港ドル円あたり12円ぐらいです。ランド円が33円ぐらいですので、ランド買ってた方がはるかにいいですね。この香港ドルの特徴は、米ドルとペッグ制を取っていることです。ペッグ制とは連動制の事を指し、米ドルとほぼ固定レート制になっています。現在の1USドルは7.8香港ドルで固定です。従って、USドル円の動きはそのまま香港ドル円と連動します。

下は香港ドル円のチャートです。

HKDJPY


次はUSドル円のチャートです。

USDJPY


当然ですが単位が違うだけで同じ動きですよね。

さて、この香港ドル円をランド円と一緒に買うと何がいいのでしょうか?
ランドという通貨は基本的にエマージング通貨です。USドルはその対極にいるメジャー通過です。つまり、ランドが売られている時はUSドルが買われることが多いです。従って、ランド円が安くなる時は香港ドルが高くなり、ランド円が高くなる時は香港ドルが安くなりやすいです。こうなると、両方の損益を合わせるとボラタリティーが小さくなります。

つまり、ランド円が下がっても、香港ドル円が上がってる可能性が高いので両者を足し合わせると損幅が小さくなり、強制決済の憂き目にあう可能性が小さくなります。一方で、スワップも平均すると下がるのですが、それは後で検討します。

概念としてはなんとなく理解いただけたでしょうか?
もう少し具体的にチャートを使って1つ1つ見ていきましょう。

まずは、ランド円のチャート。

ZARJPY


これを先ほどの香港ドル円のグラフと比較するとなんとなく上下対象でしょう?今、これを1:1の割合で買います。つまり、ランドを1万ランド買い、香港ドルを1万香港ドル買います。これを平均すると下のチャートの推移になります。チャートの赤い線が平均値です(緑がランド円、青が香港ドル円)。

1ZAR1HKD


だいたい、13円から17円ぐらいで一定ですね。2004年ぐらいの最高値で買ってしまっても17円50銭ぐらいです。これが、2002年の過去最安値の13円まで下がってもわずか4円しかさがりません。率にして30%弱の下落でしょう。過去最高から過去最低まで落ちたとしてもかなり余裕があります。

もしランド円単独ですと、2004年の最高値20円が2001年の最安値の9円50銭ぐらいまで下がると50%以上の下落になってしまいます。更に言うと、上のチャートではデータが出てませんが、1998年当時はランドは史上最高値を付けていて33円ぐらいです。これが9円50銭になると、70%弱の下落でかなり痛い目にあいます。レバレッジかけない状態でも強制決済が近くなりますので怖いです。ついでに、1998年当時に香港ドルも一緒に買っていれば平均単価は28円ぐらいで、2002年の最安値の13円まで下がっても50%強の下落です。両方の通貨を買って平均しておいた方がだいぶ楽ですね。

今度はランドが過去最低の10円になった時の2002年を見てみましょう。この年はITバブルがはじけて世界的な不況に陥った年です。日経平均が8000円になり、ナスダックも暴落しました。当然、エマージング通貨は売られますし、世界のマネーは最も安全な通貨であるUSドルを買います。従って、USドルが高くなり135円まで買われていて、これに連動する香港ドルも17円台まで高くなってます。ランドだけだと10円まで下落してますが、この2つの通貨を買ってますと平均すると13.5円で下落幅が小さいですよね。2007年10月現在は両方とも15円前後ですので、平均も15円ぐらいで購入できます。両通貨を買って最安値をたたいても13円ぐらいなら最悪ケースでもたいした下落じゃないですよね。わずか10%強の下落です。

さて、ここまでの議論で両方とも買っておいた方が強制決済されにくくなることは分かられたと思います。しかし、勘の良い人は”おいおいおい、ちょっと待った。スワップも平均されちゃうじゃないの、それじゃランド買う意味なんて無いよ”と思われるでしょう。おっしゃる通りです。2006年10月現在のスワップだとランド32円、香港ドル12円(セントラル短資)ですので、平均すると22円ぐらいまで下がってしまいます。

うーん、豪ドルでも買った方がいいんじゃないのー?なんて思う方がいらっしゃると思います。こっからが面白いんでもうちょい我慢して付き合ってください。

今、皆様は30万円持ってるとしましょう。1万豪ドル買いたいと思っています。1豪ドルは90円ぐらいですので、90万円分の買いとなり3倍ぐらいのレバレッジです。ここで、ランド円と香港ドルの出番です。ランド円と香港ドルを2:1の割合で90万円分買います。2:1にする理由はスワップを少しでも多くもらいつつ、ボラタリティーを小さくするためです。3:1でも構いませんがまーその辺は皆様の計算力と予算にお任せします。チャートを示しましょう。

2ZAR1HKD



ランド円と香港ドル円を2:1の割合で購入するとした場合、90万円分だと4万ランドと2万香港ドルです。この場合、スワップは33X4+13X2=158円。1万豪ドルのスワップが138円ですので、ランド円と香港ドル円の組み合わせを買う方がいいですね。NZドルのスワップも151円ですので、この点でもランド円と香港ドルの組み合わせの方が得です。

先程、ランド円と香港ドル円の組み合わせだと10%強ぐらいの下落で済むのではないかと試算しましたが、豪ドルで10%強の下落ですと2006年10月現在90円とすると80円前後。NZドルは今80円ですから、72円ぐらいです。ちなみに豪ドルの最安値は2001年の57円ぐらい、NZドルの最安値も2001年の43円ぐらいです。豪ドルとNZドルの10%下落は十分ありえますね。特にNZドルはいつ落ちてもおかしくありません。比較すると、ランド円と香港ドル円の組み合わせの方が下値は限られますのでリスクは少ないわけです。

というわけで、今90万円ロングするんであれば、豪ドル、NZドルよりもランド円と香港ドルの組み合わせを買ったほうがボラタリティーの面でも金利の面でも有利であることが分かりました。つまり、ランド円を買うときに香港ドル円を買うとリスクのヘッジが大幅にでき、かつ高い金利を得ることができるわけです。

へーって思う方も多いと思いますが、今まで説明してきたことは実は経済学で数学的にも証明されています。詳しくはその手の本を読まれると詳しいです(土方薫の文系人間のための金融工学の本が分かりやすいと思います。その他の金融工学の本はこちら)が分散投資の理論といわれています。複数の動きの違う通貨を組み合わせて買うと、同じ可能性でボラタリティーを抑えつつより高い金利がもらえるという理論です。もちろん、ランド円と香港ドル円じゃなくても動きが違えばできます。ドル円とユーロ円なんかも有効です。ただし、1ドル120円と1ユーロ150円の組み合わせですのでお金がかかります。お金がかかるということはドルコスト平均法も使いにくいです(これに関しては多くの方がご存知と思いますが今度また書きます)。

今回、90万円を購入するために4万ランドと2万香港ドルを一度に買うことにしましたが、これを分けて買うと更にボラタリティーが抑えられます。今回、私が有効だなと思った理由はランド円と香港ドル円が非常に安いからで我々のような庶民でもこの手段が使いやすいことによります。動きが同じ通貨の組み合わせはダメです。例えば、豪ドルとNZドルを一緒に買ってもまったくボラタリティーは減りませんので意味がありません。NZドル円と香港ドル円の組み合わせも考えれますが、スワップは更に小さくなります。

こういった事はヘッジファンドでは当然のように行われているはずです。我々でも、ヘッジファンドの端くれみたいな事がランドだと単価が安いんで簡単にできます。ヘッジファンドはどうするかというとボラタリティーを抑えることができるわけですから、更に大きなレバレッジをかけることができますので大きなレバレッジをかけて大きな金額を動かすわけです。

香港ドル円によるヘッジのメリットをまとめますと。

1.値動きの荒さを抑えることができる
2.他の高金利通貨に比べても高い金利を狙える
3.安い単価でできるのでお金の無い私のような庶民でも手が出やすい

いい事尽くめに聞こえますね。更に、香港当局はこのペッグ制を維持することを発表しています。色々と無理もあるようですが、確かにペッグ制を無くすことは事実上無理なようです。香港ドルのペッグ制が崩壊する可能性はかなり小さいです。なんとリスクヘッジに都合のよい通貨でしょうか。とは言うものの、ペッグ制を本当に維持できるかは若干の疑問です。しかし、ペッグ制をやめるにしても段階を踏むでしょうから当面は心配いらないとは思います。

これにドルコスト平均法を加えて、長期保有が可能でしたらそう簡単には負けないでしょう。10%下落しても1年持ってれば金利が高いのでかなりカバーできます。ワールドカップまで持ってるのでしたら、ランドが半分ぐらいになっても完本割れはしないかもしれません。10年ぐらいは持ってもいい?元本が倍になる可能性はかなりあります。レバレッジもかけた?夢は広がりますね。ただし、あまり無茶しないでください。現実的な計算とは思いますが、為替の世界は何が起こるかわかりませんし、香港も南アフリカも所詮発展途上国の域をでません。

このブログには香港ドル円を買えない業者において、ランド円の取引をされている方も多いかと思います。その場合はどうするかと?簡単です。セントラル短資オンライントレードの申し込みをしてランド円と香港ドル円を買ってください(笑)。


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相関係数とドルスイスのペアによるヘッジ
相関係数とドルスイスのペアによるヘッジ

前回のランド円のヘッジ方法は、反響が大きく正直怖いぐらいです。改めて、このブログを色々な方に読んで頂いているのを実感し、嬉しいような怖いような…。特に怖いのが、大きな額を使っている方々。できれば、時間的にも分散してください。じゃないと、いいヘッジになりませんので…。
(後でうまくいかなかったって怒らないでくださいね…何も保障してませんので…)

前回のヘッジ方法に関しては認識しておいて頂いた方がよいと思われることがあります。
それは前回のヘッジ方法は必ずしもベストの提案をしているわけではありません。
皆様にご理解いただきたいのはヘッジのやり方の部分で、動きが違う通貨を組み合わせてリスクを減らす事ができるよっていう点です。
従いまして、香港ドルによるヘッジは例に過ぎませんし、2:1っていう割合もそれがベストかどうかは各個人で違いますのでその点はご承知おきください。

コメントでもご指摘いただいていたりするのですが、他にもドルスイスとランド円のペアなんてのが考えられます(るみっ☆彡さんです!感謝!)。こちらの方が証拠金が多く必要と思われますが、実はドルスイスのペアの方がスワップとしては若干有利かもしれません。もう少し言うと、香港ドルと同じ動きをするドル円の方が更にスワップとしては有利かもしれませんね。ただし、リスクの観点から言うと香港ドル円を使ったほうが、単位が小さいので時間的に分散して買えるためリスクを少なくできると思われます。

その他のリスクヘッジの仕方もきっと多くあると思われます。香港ドル円を1万買うよりはドル円を1000通貨で買ったらいいのではないかというのをオペラの怪人さんからも頂いています。おっしゃるとおりですが、別口座になるようですのでバーチャルとなりますからヘッジと考えるかどうかですね。個人的には同一口座でのヘッジでないと強制決済の回避にはなりませんので、同一口座でのヘッジをおススメします。その他にもこんな方法があるよっていうのはどんどんコメントして頂けると皆様ハッピーになれますので、皆様のコメントお待ちしています。

さて、るみっ☆彡さんのドルスイスのペアでのヘッジですが、結構面白そうだったのでやってみました。
ドルスイスは基本的にスイスフランを売ってUSドルを買う取引です。スイスフランも金に連動する傾向がありますので、これは金を売ってドルを買うという関係とも取れます。一方でランド円を買うというのは金を買っているという取引とも取れますので、逆の関係があるのでヘッジになりそうだという仮説が成り立ちます。
(この辺りはsaru999さんのコメントでZAR(≒GOLD)とHKD(≒USD)で、金とドルが反対の動きをする傾向があるという話と同じです。)

この逆の関係(片方が上がったらもう片方が下がる)が成り立って、なおかつ金利が貰えると言うのがヘッジに関しては重要な条件です。
さて、この逆の関係がどの程度あるのっていうのを数字で表せると逆関係が強いか弱いかが分かりやすくていいですよね。
あるんですこれが。統計の用語で相関係数と言います。
統計と聞くと読むのをやめてしまうかもしれませんが、難しいことは全部すっとばして最低限知っておかないと使えないって所だけ書きますので、ここでめげずに読んでみてください。

この相関係数ですが、ある数字のグループともう1つの数字のグループがどういう関係があるかを、-1から+1までで表します。-1に近ければ近いほど逆の関係が成り立ちます。つまり、片方のグループが上がるともう片方のグループが下がる関係です。反対に+1に近づくと同じように動く関係となります。ヘッジをしたい我々としては-1に近い方がいいわけです。
今回は題材のドルスイスの2001年から2006年までの毎日の値動きを1つのデータのグループとしましょう。
ランド円の毎日の値段をもう1つのグループとします。

理論を使って数学的に計算すると面倒くさい数式を使ってだすのですが、EXCELでCORREL関数と言うのを使うと一発でこの数字が出せますので、そのやり方を説明しましょう。下がEXCELのCORREL関数の使い方です。

CORREL(配列 1,配列 2)

ここで、配列1と配列2がそれぞれドルスイスとランド円の毎日の値動きです。ちなみに、毎日の各通貨の値動きは下のサイトで手に入ります。
OANDA.com 社
http://www.oanda.com/convert/fxhistory

上記サイトから好きな通貨の値をコピーしてきて、EXCELに貼り付けてからCORREL関数を使いますと相関係数が得られます。

という訳で、ドルスイスとランド円の相関係数をEXCELで計算してみました。

ドルスイス-ランド円 : -0.73
香港ドル円-ランド円 : -0.67

ドルスイス-ランド円のペアの方が逆の相関関係(負の相関と言います)が若干強いですが大きな差はありません。
実際にグラフにすると次のチャートになります。

ランド円とドルスイ値動き


次に、前回もお見せしました香港ドル-ランド円のチャートです。

ランド円と香港ドル値動き


おー、面白いですね。上と下のチャートの区別がつかないぐらい…(saru999さんよりご指摘頂きましたが、あまり似てないという話もあります。ドルスイは右肩下がりで、これはユーロの地位向上によるのではないかとのご意見です。素晴らしいご指摘だと感心しました。詳細はコメントをご覧下さい)。相関係数が近い訳です。という訳で、どちらのペアでもヘッジはできます。

となると、次はスワップがどうかという点が気になりますね。スワップは各国の金利差ですから、ドルスイだと米国とスイスの金利差で決まります。米国は2006年10月現在5.25%、スイスの金利は1.75%ですので、金利差は3.5%となります。
香港ドルの金利は基本的に米ドルと連動しますが、やや米ドルより低い感じです。日本の金利は0.25%ですので、スワップ面では恐らくドルスイの方が若干有利でしょう。(今後どうなるかは分かりませんが、それは香港ドルによるヘッジも同じです)

ただし、ドルスイは1万通貨単位で買わないといけなく(セントラル短資の場合)、100万円前後のお金を動かしますのでそれに対する証拠金が必要ですね。香港ドル円ですと十分の一で出来ますので、回数を分けて購入し値動きを吸収すると言うヘッジがしやすいという利点があります。その分、リスクヘッジが有利になります。

ここをどう見るかが、ドルスイでヘッジするか香港ドルでヘッジするかの違いになりますね。

というわけで、今回は相関係数の使い方とリスクヘッジに関するお勉強でした。是非、色々と試してみて当ブログにご報告下さい。ランドがらみじゃなくてもいいですよ。ちなみに、上で計算したドルスイス-ランド円の-0.73と言う数字はかなり強い負の相関です。こんなのが一杯あるといいですよね。

ちょっと、分かりにくかったでしょうか?
また、前回お話しましたリスクヘッジに関する本ですが、土方薫の文系人間のための金融工学の本が分かりやすいと思います。余り数式を用いずに例を用いて分かりやすく書かれていますが理解しにくい部分もあるので、購入される方は5章の”リスクとリターンの恋愛術”の章がこのブログで言っている部分ですので、ここだけは頑張って理解してみてください。


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ユーロドルとドルランドによるヘッジ

ユーロドルとドルランドによるヘッジ

前回のドルの弱体の記事でランドとユーロの連動についてちょっとだけお話した所、早速鋭い読者の方からランドってユーロに連動するんですかというコメントを頂きました(ランケンの読者って凄いなーって思う瞬間ですね。余り隙が無いんで書く方も大変です…)。そう言えば、知ってるけど検証してなかったなと言う事で久々に大人気のランドのヘッジ記事を書きます。今回はタイムリーなユーロがらみです。

南アフリカは元々イギリスの植民地であり、地理的にもアフリカ大陸全体はヨーロッパとの関連が深いためヨーロッパの影響をかなり受けます。従って、経済を反映する為替も連動する傾向があります。下にユーロドルとドルランドのグラフを載せます(過去6年間)。
ユロドルドルランヘッジ
グラフ:ユーロドルとドルランド

やっぱり上下対象になってますよね。相関係数は-0.65です(相関係数については過去記事で”相関係数とドルスイスによるヘッジ”を参照下さい)。香港ドル、USドルとランド円の相関とほぼ同じ位の相関関係がある事になります。かなり大きな相関があると言って良いでしょう。

この理由ですが、南アフリカ経済がヨーロッパ経済に影響を受けると言う事は、ドルを基本として考えたらユーロもランドも同じような方向性を持つ事を意味しますのである意味当然です。

この事を理解するためにユーロドルとドルランドでは基軸通貨がユーロかドルか分かりにくいので、ここは考察を進めるためにドルから見たユーロとランドを考えてみましょう。つまり、ユーロドルではなくドルユーロにしてグラフをひっくり返しちゃいます。すると、ドルユーロ(ユーロドルではなく)とドルランドのグラフが下のように書けます。

ドルユロドルランヘッジ
グラフ:ドルユーロとドルランド

こっちの方が上のグラフよりも相関関係があるのが直感的に分かりやすいですかね。という訳で、ユーロドルとドルランドには負の相関がありますので、ユーロドルとドルランドをショートすればお互いにヘッジになりそうです。

ここで気をつけるべきはロングしちゃうとダメなところですね。南アフリカは当面高金利通貨ですからランドの買いになるようにする必要があります。従って、ドルランドはショートで決まり、そうするとユーロドルもショートしないといけません。ショートすると両方からスワップをもらえます。

ヨーロッパの金利とアメリカの金利は2007年9月現在ユーロが4%でアメリカが4.75%となっています。今のところアメリカの方が金利が高いのでユーロドルのショートはスワップがプラスです。ドルランドのショートは南アフリカの金利が10%ですので当然プラスになっていて良いですね。

私がこの方法がいいなと思う点は以下の点でしょうか。

1.円に関係のないヘッジなので、最近時々起こるキャリートレードの巻き戻しによる為替相場の乱高下の影響を受けにくい
2.ユーロドルとドルランドの両方から金利がもらえる。

特に1は結構重要かもしれません。というのは、我々は現在の日本の低金利を利用してFXやってる側面が強くあります。以前お話したドル円とランド円によるヘッジにしても両方とも円売りですので、円高には弱くなります。ところが、ここで今回ご紹介したヘッジを導入すれば円売りに対するヘッジにもなるのでヘッジの二段重ねです(なんか凄いな…)。

逆に悪い点として、今後ユーロの金利が上がってドルの金利が下がり金利が逆転するとEUR-USDからはマイナスのスワップが付く点です。ただ、これはドルランド(USD-ZAR)の金利差が開く事も意味しますのでドルランド(USD-ZAR)を少し強めに持っておけばむしろスワップは高くなると思います。また、EUR-USDの金利が逆転するにしてもそれほど金利差が開くとは当面思えませんのでしばらくは大丈夫でしょう。

長期的にユーロが強くなるとするならば、ドルランド(USD-ZAR)のショートを強めに持っておいたほうが、ドル売りユーロ買いと同じ意味になりますので金利面からも為替差益の面からも正しい戦略だとは思います。個人的には昨日も記事にした中東オイルマネーのドル離れもあり得ますので、ユーロの基軸通貨としての存在感が出てくれば来るほど長期的にユーロは強くなるとは思います(短期的には分かりませんよ、結構ユーロ高いのではって話もありますので)。

後はドルランドを扱っているFX会社が少ないのが悩ましい所ですが、ヒロセ通商のHirose-FX2あたりがドルランドを扱っています。円売りのヘッジもそろそろ考えたいなと思っている方は考えてみてください。


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他の通貨の相関とコメント
他の通貨の相関とコメントについて

saru999さんがコメントでその他の通貨の相関係数を表にしているブログを見つけてくださいました。
はやぶささんという方のブログです。以前、当ブログにもコメントを出していただいています。
下がそのブログのURLです。

http://hayabu3.blog27.fc2.com/blog-entry-69.html
http://hayabu3.blog27.fc2.com/blog-entry-70.html

これを見る限り、ランドがらみ以外でいいヘッジができそうなのはないかもしれませんね。
特にメジャーどころは負の相関を持たないため厳しそうです。正の相関が高いものをショートにしてひっくり返せばうまくいく可能性はありますかね。ただし、負の相関を持つように出来たとしてもどれだけ値動きの荒さを抑えれるかは次の検討項目です。

比較的ヘッジとしては良さそうなメジャー通貨の組み合わせもありますが、スワップがかなり悪かったりしますんで、あまりやる気になりません。有名なメジャーどころとしてはUSDJPYとEURUSDですが、USDJPYが155円ぐらいでEURUSDが-63円ぐらいですので、両方買って平均すると36円のスワップしかつかないことになります。うーん、保証金たくさんいる割にはランドのスワップ並ですね。値動きは抑えられますが保証金が多いんで、個人的にはあまりメリット感じません。(余りいらっしゃらないと思いますがこのペアでヘッジしている方、ごめんなさい)

前々回のランド円のヘッジ方法のコメントでも頂いているのですが、こうしてみるとランド円ってドル円のヘッジとしてはかなりいい位置づけなのかもしれませんね。

さて、最近のヘッジ系の記事は大反響ですが、私が当ブログの影響を考慮してあまり踏み込んだ記述をしていません。
前回の香港ドルの利用によるヘッジで踏み込みすぎたかと反省しておりまして、やや腰が引けてます。その代わりに、コメントで色々な方に議論していただいておりまして非常に興味深いものになっております。特に、saru999さんがコメントで書かれていることは深い分析と言わざるを得ず、ヘッジの比率からレバレッジに関する考察まで深く考慮していただいております。

あくまでsaru999さんの個人的な分析でして、saru999さんの前提を元に成り立っており、これがベストな取引という訳ではありませんのでその点はご注意下さい。saru999さんも私も責任はもてませんのであくまで参考例という事で皆様も検討ください。前提として好条件のエントリー(買い)を想定していらっしゃいます。このあたりが非常に難しいところです。

saru999さんをはじめ、多くの皆様にコメント頂き感謝しております。
他の皆様にも色々と議論していただける場としてご活用頂けると私としても勉強になりますので嬉しく思います。
皆様のコメントをお待ちしておりますので、よろしくお願いします。(健全じゃないと思われるコメントは即刻削除致しますので素晴らしい議論を展開しましょうね)


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